静かな秋

　　　　いつしかまた秋になった。
　　　　虫がないてゐる。
　　　　風の音、確かに秋風の声である。
　　　　人の世の中は何といふ騒がしさだ。
　　　　なぜ人間はかうも騒ぎ回らねばならないのだ。
　　　　なぜもっと独り静かに在り得ないのか。
　　　　ぐづぐづしてゐると、どうなってしまふか分からないとでもいふのか。
　　　　がやがや騒いで、さてどうなるといふのか。どうなったらよいといふのか。
　　　　誰もが自分のことは棚にあげて、人のことばかり攻め立てる。
　　　　せめてその半分でも自分を省みればどんなに物事が素直に運ぶことであろう。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　安岡正篤「憂楽志」





　　　　

厳選！ポカポカ地蔵の選んだ「サラリーマン川柳、三首」その298

　　　　寝返りを
　　　　　　打って浮かんだ
　　　　　　　　　　　物忘れ

　　　　　一昨日
　　　　　夢の中で
　　　　　忘れていたことを
　　　　　思い出した
　　　　　あるんだよね～
　　　　　こんなことが

　　　　またしても
　　　　　　ホコリをはたき
　　　　　　　　　　　入門書

　　　　　三日坊主と言われようが
　　　　　またｔｒｙする気持ちに
　　　　　なるのが素晴らしい
　　　　　ガンバレエ～

　　　　民主党
　　　　　右往左往で
　　　　　　　　　大往生

　　　　　末期状態になりつつあるね

朝の言葉～

　　　　人はほんとうは
　　　　ほとんど
　　　　知らない時にのみ
　　　　知っている
　　　　知識と共に
　　　　疑いが増す
　　　　　　　　ゲーテ

　　　　　まるで老子じゃ
　　　　　疑いの数を増やせる
　　　　　知識を増やし
　　　　　取捨選択する力
　　　　　その積み重ねが見識になる
　　　　　少ない数の知識では
　　　　　知らないときのほうが
　　　　　知っているんじゃないのかなあ～