七夕月にちなんで、天の川から始まる色紙を選びました。
寸松庵色紙(三井記念美術館蔵)の色紙
『かな』散らし書きの優雅さを味わってください。
きのとものり あまのがわあさせ しらなみたどり
つゝわたりはてぬ にあけぞし にける
・・・天の川、浅瀬白波、辿りながらも渉り果てずに、夜が明けたことよ
『かな』の優雅さの典型的な古筆で完成期(11世紀後半)に当たり、
抑揚のあるダイナミックな書体で、所々に見られる
墨継ぎのリズムが相まって、全体に動きを感じさせています。
寸松庵色紙(すいしょうあんしきし)とは
『古今和歌集』の四季の歌を抜書きした写本の断簡 (きれぎれになった書き物)で、
江戸時代の茶人で織田家家臣の佐久間将監真勝が,大徳寺内に造った隠居所
寸松庵に、12枚を所蔵していたことからこの名があります。
もともとは粘葉装冊子本でしたが1紙ごとに分断され、色紙形になり、
現在は諸家に所蔵されております。
鈴木翠軒(昭和時代の書家)は『寸松庵色紙』について、
”線条の味と連綿の妙は、古筆中この右に出るものはない。
先ず線の強さが尋常でない。意の向うところ、
筆のゆくまま一気に書き流してはあるが、
少しも軽躁の幣に陥っていない。ただただ敬服の外はない。”
二年前に東京のある茶道に関連する三美術館、
根津美術館、五島美術館、三井記念美術館へ伺ったおり、もとめております。
残る畠山美術館へも機会を見つけて・・・
寸松庵色紙(三井記念美術館蔵)の色紙
『かな』散らし書きの優雅さを味わってください。
きのとものり あまのがわあさせ しらなみたどり
つゝわたりはてぬ にあけぞし にける
・・・天の川、浅瀬白波、辿りながらも渉り果てずに、夜が明けたことよ
『かな』の優雅さの典型的な古筆で完成期(11世紀後半)に当たり、
抑揚のあるダイナミックな書体で、所々に見られる
墨継ぎのリズムが相まって、全体に動きを感じさせています。
寸松庵色紙(すいしょうあんしきし)とは
『古今和歌集』の四季の歌を抜書きした写本の断簡 (きれぎれになった書き物)で、
江戸時代の茶人で織田家家臣の佐久間将監真勝が,大徳寺内に造った隠居所
寸松庵に、12枚を所蔵していたことからこの名があります。
もともとは粘葉装冊子本でしたが1紙ごとに分断され、色紙形になり、
現在は諸家に所蔵されております。
鈴木翠軒(昭和時代の書家)は『寸松庵色紙』について、
”線条の味と連綿の妙は、古筆中この右に出るものはない。
先ず線の強さが尋常でない。意の向うところ、
筆のゆくまま一気に書き流してはあるが、
少しも軽躁の幣に陥っていない。ただただ敬服の外はない。”
二年前に東京のある茶道に関連する三美術館、
根津美術館、五島美術館、三井記念美術館へ伺ったおり、もとめております。
残る畠山美術館へも機会を見つけて・・・
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