気軽に茶道をしてます。

日々のお稽古とともに、できるだけ手作りのお菓子で
お茶を楽しんでいる様子や、四季折々の変化もお伝えします。

朝茶事「七夕の嗜好」

2017-08-30 20:10:15 | お茶会・お茶事
朝茶事のお客様は五名になり、朝8時席入りの15分前には
お揃いになられ、この待合でお待ちです。
待合いのしつらえは、『蜘蛛の糸』に押し花の梶の葉を。
でも前日に何か物足らず、梶の葉に歌を墨書・・・
たなばたのとわたる舟のかぢの葉に
            いく秋かきつ露の玉づさ

 俊成女(藤原俊成の孫)新古今集 巻第四 秋歌上320
 
蜘蛛の糸が下がり、小さな蜘蛛を見つけられましたか?
 
お詰めから、お揃いとの知らせで、汲出しを差し上げ、
時間になり待合を出られて腰掛待合、蹲踞で手水を
  

そして小間へとお入りに、床の軸『牛背笛聲遠』や
糸巻棚の「蜑小舟香合」などや風炉の拝見を終えられて
座に着かれますと。
   
亭主の黙礼に一同黙礼で、挨拶が・・

炭斗に続き灰器を持ち出し、
  
定座で初炭手前が始まり、22分程度で

「お湯づけを差し上げたく存じます」との挨拶で
襖を閉め、続いて膳を正客前に運ばれ懐石が始まります。
・・・朝茶事の懐石はを参照してください・・・
揃って箸を膳の中に落とす音で、終わりに

黒文字を添えられた露の打たれた義山の禄高の中の
菓子「七夕送り(芳月庵:自製)」をすすめ、
 
さらに中立ちの挨拶のあと、菓子を頂かれ拝見後、
腰掛待合に出られました。
(50分程度が80分強と時間かかり、反省点に)

後座の準備で、掛物を巻き上げ、席中も掃き清め
床の中釘に、四つ目籠をかけ、活けた花は
風船蔓、藪茗荷、吾亦紅に木槿(二種)です。
  
釜を掛け蓋を切り、水指、茶入れを荘付け、
銅鑼を「大小中中大」
手水を使われ、席入りに

濃茶手前になり、
濃茶を点てられ、茶碗に古帛紗を添えて出されました。


そして「つづいて薄茶を差し上げます」との挨拶で
続き薄茶点前になり、干菓子器をお出しします。
京都・末富の「撫子、氷彩花」と
仙台・賣茶翁のふやき「みち乃久」になります。


「どうぞお仕舞いを」の挨拶で、
茶杓、棗の拝見などを済ますと総礼で終わります。

送り礼をしてお帰りになりました。
最後に水屋の皆さまと一緒に「至福の一服」を
美味しく頂けました。

所作などに不都合なことも、今後の課題になりますが、
時間的にはこの朝茶事、3時間50分で済ませられ、
正午までに終わったこと、そして朝茶事の
「七夕の嗜好」から「おもてなしこころ」を感じて頂け、
これからも茶事を楽しみたいと思っていただけたことなど
合格点はあげられますね。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿