気軽に茶道をしてます。

日々のお稽古とともに、できるだけ手作りのお菓子で
お茶を楽しんでいる様子や、四季折々の変化もお伝えします。

続・令和五年癸卯初釜

2023-01-23 19:23:59 | お稽古
初釜は8日と15日、両日共に暖かい日和で迎える事ができました
迎えつけ後、席入りを
    

   

いよいよお客様と亭主の御対面
「初釜おめでとうございます」で始まります
この日を迎えることができた事に感謝・・・・
まずは初炭です
   

今年は先輩の言葉もあり、私が初炭、濃茶、後炭をして
    

   

水谷の方の一人に薄茶をしていただくことに
このような流れで初釜をすることに決め
懐石はコロナ以来、今年も「懐石かこむら」さんに
懐石弁当をお願いしました
   1/8

   1/15

一献差し上げます(無上盃、奈良豊澤酒造)

煮物椀だけをつくり「大根餅」に
   

さて初炭、懐石盆を引いた後、花びら餅を出しお席改めです
「花びら餅」は例年通り私の手作りです
コロナの事もあり菓子器は菓子椀を
    

白味噌と白餡、今年はゆり根餡も入れて味噌餡に   
   

「〇〇〇の和菓子屋さんより美味しい」とか
「和菓子屋ができるのでは」とか言われて
嬉しい事でした

迎えつけは銅鑼で」の優しい言葉で
「ありがとうございます、
     ことによりましては、そうさせていただきます」

お客様が腰掛待合へ移動されれば
軸を花に変え
    

茶入れを置き、炭、湯を確認し席中を清めます
   

お客様が落ち着いていらっしゃったら
銅鑼を「大・小・大・小・中中・大

後座の席入りです
八日はお客様が6人
御茶は重ね茶碗で2服、後4服は各服点

十五日はお客様が5人
各服点でそれぞれ一盌づつのお濃茶を

席中は暗く、茶盌は黒、真っ黒な丸の中で茶を練ります
「お服加減は」
「大変美味しくいただいております」
正客の返事にホットして各服点の茶碗を取りに
いつものお稽古とは違う本番です

後炭が始まり釜を上げると目に飛び込むオレンジ色の炭
席中の暗闇に客の目もオレンジ色に
炭の燃える色はこうも魅力的なのでしょうか
   

莨盆を出し
   

干菓子を運び薄茶を
    

干菓子は
西陣「塩芳軒」有平糖『千代結』
 千代結びは、結び目に終わりがない
 いつまでもよいご縁が続くように
高山「分離堂」麦落雁『和』
 平和な世界に願いを込め
   

宇治「中村藤吉」干支『兎菓子』
 宇治は飛鳥期に「菟道」と記され、地名が由来になったという
 一説もあるほど「うさぎ」とご縁の深い場所  
    


小さな干菓子にも思いがいっぱい 
薄茶席も終わり
ご挨拶に
お出ましいただいたこと、お招きいただいたことの御礼を述べ
正客は 「どうぞお見送りはご無用でございます」
亭主は黙って礼、襖を閉める
客はお席を出た後、席中に思いを馳、振り返る
亭主は客の閉めた戸を開け、お互いにもう一度『礼』
初釜終了

茶事は大変ですが、い-いですね