気軽に茶道をしてます。

日々のお稽古とともに、できるだけ手作りのお菓子で
お茶を楽しんでいる様子や、四季折々の変化もお伝えします。

月ヶ瀬は「春入千林処々鶯」

2022-03-15 19:58:49 | お稽古
   
我が家の近くでは毎年2月の終わり頃、初音が聞かれるのに
三月に入ってもまだ鶯の声を耳にしません

そういえば防犯のためと近くの雑木林の木が切られ
スカスカの林になり『千林』とは言えなくなってます

でも先日、月ヶ瀬梅林を訪れれば
メインの帆浦梅林はまだ三分咲きだったが
五月川から代官坂を上れば早咲きの梅は見頃



今年初めて鶯の声を聴けました
まさに千林に入ると処々鶯で来てよかったと・・・・・
   ???

単純に喜んでいましたが、『春入千林処々鶯』の
本当の意味は???

北礀居簡(ほっかん きょかん)」語録では
  秋澄萬水家家月
  春入千林處處花      

「春入千林処々」は『花』を『鶯』に
改変された句でどちらも
"仏の光明を受けてすべてが生き生きと輝いている様 ”
を意味しており
表千家には千宗旦の揮毫になる『春入千林処々』の句の軸が
伝存し、初釜の床に掛けるのが恒例とされているそうです
      茶掛け禅語辞典より

釣り釜のお稽古の主菓子は『引千切』を
月ヶ瀬で摘んだ蓬

その若菜で作った「こなし」に
ゆり根餡と白餡の金団
    

蓬の香りがいいですねと言っていただき
茶杓の銘は・・・玄々斎作『若菜』と
お稽古での一コマです