先日のお稽古で先生が皆さんの無病息災を祈って
『行者餅』を用意してくださいました。
初めての行者餅に感謝です。
京都は、奥が深いですね。知らない事がいっぱいです。
これは、家族にも食べてもらわなくてはと
家に持ち帰り、夫と半分づついただきました。
行者餅は餅を薄く焼いた生地に粉山椒を混ぜた白味噌を包んだ
もので、クレープ様の焼皮にトロッとした白味噌餡と、求肥が
コロッと入っており、ほのかに爽やかな味、山椒味がして夏の
お菓子として食欲を誘います。
なお現在「祇園祭」は前祭りと後祭りに別れて開催されており、
行者餅は、後祭りの役行者山には23日お供えされますが、
以前同様一般に販売されるのは前祭りの宵7月16日1日限定に。
「行者餅」のいわれは、
文化3年(1806年)の夏に京で疫病が流行し大混乱、そのおり、
奈良大峰山で修行中の柏屋4代目利兵衛が夢で『役行者』から
「行者姿に見立てた菓子を祇園祭の山鉾の『役行者山』に
お供えして配れば疫病から免れる」
とのお告げを受けて造り、お供えされたの後、配られると、
疫病から免がれ、無病息災の霊菓とされた。