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気軽に茶道をしてます。

日々のお稽古とともに、できるだけ手作りのお菓子で
お茶を楽しんでいる様子や、四季折々の変化もお伝えします。

ハンブルグ響、ベートーベン第5番「運命」等を京都で

2017-07-06 16:34:53 | 音楽
昨日朝の島根での豪雨が、梅雨前線の南下で収まったのに
北九州付近に留まり、線状降水帯により、24時間雨量が
一月半分の540㎜越え、死者や行方不明者も・・・
大変なことに、熊本地震で被災した地方までも・・・
TVでの筑後川沿いから大分の町々の惨状に言葉がありません。
久大本線等の橋も流され、日田の三隈川鵜飼は?
小鹿田の里は、耶馬渓の青の洞門・・・等、思い浮かびますが
ただただ、これ以上降らないでほしいのですが、
非情にも明日も続くとの予報も・・・。
でも政府の素早い対応に、ここは素直に感謝!です。
失地回復なのでしょうか?安倍首相は7日と8日のハンブルグ
G20サミットに外遊中なのに・・・。
ハンブルグと言えば水の都、新しいエルプフィルハーモニーにて
プーチンさんも聴かれるNDR、フィルハーモニカーに次ぐ3番目の
オケ、シュテファン・ザンデルリンク率いるハンブルグ交響楽団
先日京都コンサートホールで聴いてまいりました。
 
2010年にAクラス入りをはたし、重厚なサウンドを作り上げた
首席指揮者ジェフリー・テイトをこの6月に亡くしたオケですが
格式高きドイツ音楽の継承者のザンデルリンクの指揮では、
期待半分で・・・やや弦に荒さが目立ちましたが、管が良く
プログラムは聴いたことのある曲ばかり、大歓声があがります。
はっきりいってS席9000円、コストパフォーマンスは良ですね。
一つ問題点としてチェロの方の座っている椅子から、やや大げさな奏法のたび
鳴り、指揮者は?、特に前席の方々は気になられなかったのでしょうか


そのプログラムは、
 ・ベートーヴェン 「エグモント」序曲
 ・ベートーヴェン 交響曲 第5番 ハ短調 「運命」
 ・ブラームス 交響曲 第1番 ハ短調 op.68
 アンコール
 ・モーツァルト 歌劇「フィガロの結婚」序曲から
              
現在の豪雨をベートーヴェン「運命」にも通じませんでしょうか
第一楽章は運命の動機を現す「ダダダダーン」はモールス信号で
victoryの「V」と洋ではされます。しかし日本では、
おしおきの前兆など「不幸の訪れ」の楽曲として使われますね。
第2楽章は緩徐楽章で一種のレクイエムとなっています。
第3楽章もトリオの怖い象のダンスのリズムが一転してホルンでの
運命の動機が鳴り響きます。そして
第4楽章は困難な「運命」を乗り越えた喜びで締めくくられます。
天災から逃れるすべはなかなかなく、減災で
この「運命」の楽曲のように早く乗り越えてほしいものです。

「ムジークフェストなら2017」でパイプオルガンを

2017-06-23 13:12:02 | 音楽
6月10日から25日まで、奈良の街中が音楽であふれる16日間
ムジークフェストなら2017」が開催されております。
遊びのための準備もあり行けなかったのですが、昨日夕方
申し込をしていた奈良基督教会の『パイプオルガンの夕べ』
~ジューンブライドにちなんで~18時開演に伺いました。

近鉄奈良駅の上がると行基広場から素敵な生演奏が聞こえ、
 
素敵なジャズ、曲名は?ですが伝統的なスタンダードナンバー、
「硬派な?!男達のモダンなジャズ」と題されておりました。

すでに17時から始まっており、時間はもう17時45分、
出演者の井上弘道&木下孝朗トリオさんの生演奏を、
5分だけ佇んでおりますと、体が自然にスイングします。
 
拍手を済ませ、急がなくては東向き商店街は、此の時間でも
外国からの方が目立ちます。

100mもなく到着、案内をされている方にご苦労様と声をかけ
階段の登り、教会へ入らせていただきました。
   
教会内は撮影禁止のため、パンフレットより紹介します。
英国国教会の流れを汲む日本聖公会(日本では320の教会と
立教学院、プール学院、平安女学院、聖路加国際病院等を含む)
奈良基督教会は1887年に開かれ、現地には1930年に信徒の
宮大工 大木吉太郎さんの設計により純和風の礼拝堂が建てられ
外観は和瓦葺きの屋根に真壁造りの壁、内部はほぼ吉野ヒノキで
数寄屋風に仕上げられております。
2015年に国の重要文化財にも指定され、またNHKのブラタモリで
絶賛されたことで、土日には100名の観覧希望者があるそうです。
  
丁度午後6時に興福寺の鐘がゴーン・ゴーン・・・とそして
教会の鐘はカン・カン・・・
信者代表の方のお話によると教会へはカム・カム(come come)
お寺はゴー・ゴー(go go)面白いですね。
この季節は青布なのですが、結婚式用に白布で覆われており、
いっそうイメージが湧いてまいります。
パイプオルガンの演奏は「久保田 真矢」さん
プログラムは、【前半】
 真夏の夜の夢より ”結婚行進曲”(作曲:メンデルスゾーン)
 愛の挨拶 (作曲:エルガー)
 メヌエット (作曲:ジグー)
 トロールドハウゲンの婚礼の日 (作曲:グリーグ)
前半終了後には、当教会牧師、司祭 井田 泉さまの
お話があり、教会の歴史から結婚式に触れられました。
信者さん以外でも結婚式を引き受けておられるそうで、
結婚式場では起こりえないハプニング、新婦登場で最初から
もう一度始め直したとか・・・、手作りの結婚式のため
お祝いするお気持ちが溢れており、ほほえましく感じました。
なお今年の結婚式希望者は一杯で、来年になるそうです。
【後半】
 オルガンソナタ第3番(作曲:メンデルスゾーン)
 目覚めよと呼ぶ声が聞こえ(作曲:J.S.バッハ)
 アベェマリア (作曲:J.S.バッハ/グノー) 
 オルガン交響曲第5番op42-1第4・5楽章(作曲:ヴィドール)
 フェストより

パイプオルガンは奈良県では唯一で、1987年に創立100周年の
記念で設置され、ドイツのボッシュ製になります。
2段手鍵盤:56 足鍵:30 19stops パイプ数:1228

石造りの教会では味わえない響きが印象的で、
聞く場所にもよるのでしょうが、やや低音の響きが
バッハしかイメージがありませんでしたが、
最後の交響曲、初めて聞き、素晴らしさに感動しました。
最後にこの礼拝堂、国の重要文化財になったことより、
耐震補強を急いでおられ、募金をされておられました。
ささやかながらさせて頂き、後にすると西の空には夕日が

感謝・感謝です。

ブダペストのワーグナー・フェスティバルでリング4部作を

2017-06-21 19:27:25 | 音楽
久しぶりの奈良の朝、猛烈な雨で起こされましたが、眠い。
今日は夏至なのに・・・
昨日11時過ぎにハンガリーのブダペストから戻ったのですが、
月曜日朝に現地を立つ予定でしたので、火曜日ならと・・・
(7時間の時差があることは頭では分かっていたはずなのに?)
一月前に、この昼1時過ぎからのお稽古を決めておりました。
戻るや、大急ぎで準備に、お軸、香合、庭から花を、そして

菓子は出かける前日に作った「水無月」とお土産のチョコレート

ところが、着物を身に付ける段で小物が一つだけ見つかりません。
持って行ったスーツケースにはあったはず・・・
相方も広げたスーツケース二つで、部屋の中はいっそう乱雑に。
(片付ける人は、私ですよね)
大慌てで出かけたお稽古でしたが、真摯に学んでいただける姿に
より気持ちを引き締められました。
でも家に帰るなり、ばったり・・・片付けなくてはね。

ハンガリーのブダペストへの旅の目的は音楽と美術鑑賞で、
ワーグナーのニーベルングの指環4部作を四日間で鑑賞出来る
フェスティバルがないかと探していた相方が見つけ出したのは
ブダペストで6月に開催されるワーグナー・フェスティバルで、
監督・指揮はアダム・フィッシャーで指輪を振らせば一人者、
昨年の4月末に検索すると2016年分は満席、2017年分もすでに
4月過ぎからこのフェスのネット予約が始まっており、お値段は
一人当たり4日間で一席68700HFt(ハンガリーフォリント)約3万円弱で、

昨年秋のウィーン国立歌劇場日本公演「ワルキューレ」は指揮も
同じアダム・フィッシャーさんでS席は68000円と高額でした。
まあ新しい芸術宮殿でのコンサートホールでのオペラだし、
ヨーロッパ情勢が悪ったら行けなくてもという軽いのりで
前方の中あたりをプチッと。スミマセン
 
*ブダペストのオペラ座の日本語での案内(水・土3時と4時)に
 参加した時、こんなに安い理由が語られました・・・
 ハンガリーの文化団体は公的補助金依存率が高いからなんです。

15日の初日は、序夜「ラインの黄金」18時からですので、

5時には着物を着て2番のトラムに乗り15分ほどで
 
芸術宮殿へ到着。
 
開演前のホールで、4階の天井桟敷までいっぱいに

二階席の右前方でじっと客席を見つめる方が・・・
多分アダム・フィッシャーさんでしょうか

ホールの玄関先で開演10分前の響きが

舞台は、一段高い前方舞台と中階段での2階舞台で構成され
12枚の硝子様衝立が立てられています。

ピット内は、リングは通常は108名の大編成ですが、
やや少ないようですがギュウギュウ、ハープは2台・・・

始まりました、白い硝子様衝立に映像が・・・そして、
透き通ったりし、また一部は回転して出てこられます。
バレエの演技と映像と主役の歌手の自由な演技と表現力の
素晴らしさに感動しっぱなしでした。
ヴァルハラ城への神々の入城の音楽で、フィナーレです。
ブラボーの声があちこちから飛び交い響きます。
最後に登場したマエストロ、アダム・フィッシャーで最高潮
 
休憩なしの2時間45分?で終演に。
どんな舞台になるか不安でしたが、満足そのもの
後3日間が楽しみで、ホテルへと
10時前には到着すると、鎖橋の夜景にも癒されました。

なおアダム・フィッシャーさんは現政権に批判的だそうで
政府はあまり予算を出さないらしく、今後の行方はと
HPを見ると、2018年はリング4部作は???

桜散る京都の夜は「ミハル・カニュカ」のチェロで

2017-04-19 12:31:07 | 音楽
昨日は夕方より久しぶりに京都コンサートホールへ
ミハル・カニュカ」さんのチェロを聴きに伺い、
カニュカさんと三輪郁さんのセッションに感動の夜でした。
 HPより

京都駅につき、平日なのに自由通路は人人人で、バゲッジを
引く外国からの方も、桜の京都を満喫されたでしょう。
先ずは月末の茶事に向け、白味噌を切らしていたことに気付き、
忘れないうちにと地下2階の本田味噌店へ。
早く出たので、京都の桜を見ないわけにはまいりません。
人気の少ない隠れた名所、拝見しているブログからいい所が
鴨川沿いの「半木の道の紅枝垂桜」です。
通り道で六時過ぎ地下鉄北山駅の一つ手前の北大路駅で降り、
鴨川へ、昨年の秋に登った大文字山が望めます。

半木(なからぎ)は神木が流れついたという流木(ながれぎ)神社カラ
(なぜ、半を「なから」と読むのでしょうか?
 近くに試薬会社の半井(今はナカライテクス)の名前が・・)
鴨川の左岸800m沿いがこの道で、上流へ上がります。
  
夕暮れで、人も少なくのんびりした時間を楽しめましたが、
昨夜来の風雨で鴨川の水量が多く、耳に響いており残念。
でもコンサート会場へ急がなくてはね。
ミハル・カニュカさんは1960年プラハ生まれ、現在主に
プラジャーク・クヮルテットのメンバーをされており
チェロはフランスのクリスチャン・バヨン2006年製、
弓はフランスのニコル・デュシュリュー2000年製とのことで
「ロマンティック・チェロ・マスターピース」と名付けられた
プログラムになっており、
 シューマン :アダージョとアレグロ op.70
        幻想小曲集 op.73
        民謡風の5つの小品集 op.102
 ラフマニノフ:幻想的小曲集より”メロディー”op.3-3
        ヴォカリーズ op.34-14
        チェロ・ソナタ ト短調 op.19
アンコールは、フォーレのエレジーより

奏でられる音は若い楽器にしてはフランス的な豊潤な響きと
反面繊細な音色も囁いておりコケティシュな演奏法も駆使し
見ていても、聴いていても飽きさせないプログラムでした。

本当にこの二人、息の合った演奏、出だしの合図や何度も
振り返っては微笑みあう姿に、信頼感の中にライバル視、
協同して音楽性を高めようとされているのでしょう。
シューマンとラフマニノフのプログラムは東京,名古屋,京都と
3回目だったので、より一層音楽性が・・・
また違うプログラム、ベートーベン等も聴きたくなりました。

ラデク・バボラークのホルンを

2017-01-22 20:52:21 | 音楽
今日は一日、初釜で大忙し
嬉しゅうございますが、準備中に足の甲に打撲を受け、
昼過ぎから痛みがひどく、どうしたものでしょうか?
ということで、今日は予約稿をあげておきます。

大寒の夜7時前、京都北山にやって来ると、
脇々に除雪のためか、まだ雪が残っておりました。
京都北山、京都コンサートホールの3Fに灯りが、
いつもはさびしげなホールの様子が違います。
若い方々目立つためでしょうか?そうなんです
元ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団の首席ホルン奏者で、
世界的ソリストのラデク・バボラークによる京都での待望の
リサイタルが実現したのです。
ホルンを持参されている方もおられ、CD売り場には
結構な人が集まっておられました。

ピアノ伴奏は、CDでも共演されている菊池洋子さん
プログラムの曲目は
シューマン:アダージョとアレグロ 変イ長調 op.70
シューマン/リスト:献呈
ベートーヴェン:ホルン・ソナタ ヘ長調 op.17
休憩15分
ヒンデミット:ホルン・ソナタ 変ホ長調 
ブラームス:チェロ・ソナタ第1番 ホ短調 op38(ホルン版)
           (本邦初披露とのこと)
アンコールは、ベリーベリーショート3曲とのことで、
シューマンを含む三人、ガボットと??
明日の初釜もございますので、早々に失礼いたしました。
ブラボーの声を背に帰りを急ぎました。

本当にこんなホルンのやさしい音色は、
聴いたことがないほど・・・
浪々と歌うと思えば、破裂音様にまで、
超絶技巧もここまではと、考えも及びません。
チェロソナタをここまで、突き詰められておられるとは・・
先日鑑賞したパリ管のホルン蓮との優劣がつけられません
ホルンの美しい音色が明日のために早くも
私を眠りへと導いて・・・・。

「プラジャーク・クヮルテットwith山崎智子」を京都で

2016-12-09 11:55:07 | 音楽
午後7時前の京都地下鉄北山駅のすぐそばの植物園は真っ暗
でも「京都府立陶板名画の庭」は怪しい光で彩られ、
笙・篳篥などの雅楽の音が聞こえ焚きました。
アートプロジェクト「京都北山光の庭」と銘打ち
「神宿る・神游び」の光の世界が開催中16時から20時まで
 
入場無料なので、少しだけ中に、
コンクリートの壁に源氏物語の世界、
桐壷、花宴、幻・・6つの歌が浮かび上がっておりました。
 
午後7時から「プラジャーク・クヮルテットwith山崎智子」
京都コンサートホールへ急がなくては行けません。
通路からの「最後の審判」ミケランジェロも怪しげ

今日のコンサートホールの廻りが、平日なのに明るい?
クリスマスツリーや地面にトナカイ等も投影されており、

大ホールでアロージャズオーケストラがもうすでに開演中
小ホール「プラジャーク・クヮルテットwith山崎智子」
八分くらいの入りです。

プラジャーク・クヮルテットは、チェコの弦楽四重奏団で
1972年結成され2010年までは初期メンバーであったが、
2015年に第1ヴァイオリンを若手女性ヴァイオリニスト
ヤナ・ヴォナシュコーヴァの加入により、新時代を迎える
[Vn]ヤナ・ヴォナシュコーヴァ、
[Vn]ヴラスティミル・ホレク
[Va]ヨセフ・クルソニュ、
[Vc]ミハル・カニュカ で構成され、
ベートーヴェン:弦楽四重奏曲 第10番変ホ長調op.74[ハープ]
約30分の演奏時間、渋い曲なのですが若手をうまく盛り立て、
音の鮮やかさにもう少しこの4人を聴きたいと思わせました。
そして[Va]山碕智子さん(ロータス・カルテット)が加わり
モーツァルト:弦楽五重奏曲 第4番 ト短調 K.516
車の中で一番よく聞く曲(CDを替えないからなのですが)で
アルバンベルグ盤と引けを取らない華麗な演奏の半時間。
休憩後、後半は、期待させまいた。
ブラームス:弦楽五重奏曲 第2番 ト長調 op.111  
半時間程度でゆっくりめ?、二本のビオラは大活躍で、
きれいなワルツも聴けました。
大拍手です。アンコールは
モーツァルト弦楽五重奏曲第1番変ロ長調K.174から第三楽章
響きが若々しさに溢れており、若手が加入されたことより
今まで以上に音楽的な深みが増してくることでしょうね。

今後のプラジャーク・クヮルテットの予定です。
12/9 (金)大阪倶楽部4階ホール
12/11(日)愛西市文化会館 ピアノ榊原祐子、コントラバス榊原和修
12/12(月)愛西市文化会館 マスタークラス

ヤンソンスのバイエルン響2016秋を西宮で(修正して再送)

2016-11-24 10:50:07 | 音楽
昨日朝からお稽古に伺い、真の行台子を拝見しておりますと、
昼からは且座とのこと、心が動きます。
憧れのヤンソンスを取るか、お稽古か・・・?、
半年前からの相方との約束なので、お昼前に切り上げ、
(付き合おわないと、僻んでしまい後々困りものに)
西宮北口へヤンソンス指揮バイエルン放送交響楽団を聴きに、
近鉄西大寺駅で待ち合わせ。乗車位置のメールを送るも・・
無視、いつものことですから、怒る気持ちにもなれません。
なんとか約束の電車で合流し、

近鉄で鶴橋駅まで、途中生駒山を超えると冬空の大阪が、
現在日本一の高さアベノハルカス~梅田~北摂まで一望です。

近鉄→JR西(環状線)大阪→阪急と乗換し西宮北口駅まで75分
阪急沿線はおしゃれな方が多く、つい見とれてしまいますが、
あっという間に到着し、直ぐ近くの兵庫県立芸術文化センター

この大ホールへは三回目の遠征で、今回の座席は後ろのU。
プログラムはマーラーの交響曲第9番ニ長調、
本当は10番目の交響曲ですね、
パンフレットには次のように記載されております。
”マーラーの最高傑作とも評される作品で、終楽章は
 「死に絶えるように」ゆっくりと静かに締めくくられる
 マーラーが完結させた最後の交響曲。
 80分を超える大曲をどのように奏するのか…
 心揺さぶられる唯一無二の時間を、ぜひ劇場で。”と
拍手の中、コンサートマスターを先頭に舞台上に楽団員が
勢ぞろいされた中、マエストロ、ヤンソンス様登場
2014年11月の京都以来二年ぶりに、昨年は体調不良の
報道もありましたが、TVで今年のウィーンの
ニューイヤーコンサートでの元気な姿通りで安心。大拍手
始まります。
ジャパンアーツより
第一楽章:アンダンテ・コモド
始まりは音が、なんだか抜けた感じの演奏?
(横の相方もあっという間に寝ております)
あっという間にエンジンがマエストロのドライブに答え、
鋭い響きの打楽器は閃光のように客席を貫き、
めまぐるしく激情的な長い第一楽章になりました。
第二楽章:緩やかなレントラー風のテンポで
いくぶん歩く様に、そしてきわめて粗野に

穏やかな雰囲気から高揚した気分へ誘われます。
第三楽章:ロンド ブルスケ、アレグロ・アッサイ
きわめて反抗的に

これでもかこれでもかというような激しさ
クラリネットが4本ともベルを挙げています。
ヤンソンスさんも、さすがに汗を拭かれ一息入れられ
第四楽章:アダージョ きわめて緩やかに、また控えめに
最後、ストリングだけで掛け合いで終わる間際の静寂、
私も次の息をのんで一心に指揮棒に見入っておりました。
『死に絶えるように』素晴らしい第四楽章で締めくくられ、
ヤンソンスとバイエルン放送交響楽団は13年来の名コンビ
全てを出し尽くしていただけました。
アンコールは望むべくもありません。
終演後に少しだけヤンソンス様顔を出していただけました。
ジャパンアーツより
外に出ると、充実感にあふれる心とは裏腹にお腹が
空いており、どこかで早いですが夕食にすることに。
でも皆様についておりますと自然と阪急電車の中で
梅田まで来ると、人人人、人いきれで酔いそう
鶴橋まで帰ると、焼肉の煙に誘われます。
相方の贔屓のお店『焼肉吉田・新館』へ電話してくれ、
焼肉を頂き会計まで、御馳走になりました。
夕飯一食分助かり。フフフ

これからの日本ツアーを紹介します。
11/24(木)18:45愛知県芸術劇場コンサートホール
11/26(土)18:00ミューザ川崎シンフォニーホール
11/27(日)14時東京・サントリーホール
マーラー交響曲第9番で兵庫(A席19000円)と同じですが、
S席:32,400円、A席:27,000円どうしてなんでしょう
11/28(月)19時開演 サントリーホール
ヤンソンスさんにまた会える日を楽しみに!!!

追記:お教えいただきありがとうございます。
21日にオケは来日されておりました。
ジャパンツアーさんのSNSを早とちりしており、
訂正削除して再送します。11/24PM3;10

2016パリ管を京都で

2016-11-21 10:05:18 | 音楽
パリ管弦楽団16.11月来日ツアーが18日(金)から始まり、
NHKホールでの評判は良かったみたい・・・一例は
精巧な弦ユニゾンの透明感と、繊細な管セクションとの評価
音楽監督がP・ヤルヴィから9月にダニエル・ハーディングに。

美、洗練、艶、魔法から始まる紹介コピー通りの音楽?
私はパリのエスプリの利いた音楽を聴かせもらいたく京都へ。
 
20日15時から京都コンサートホールでのプログラムは後半変更が
ブリテン:オペラ『ピーター・グライムズ』から4つの海の間奏曲
ブラームス:ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 op.77
     (ヴァイオリン:ジョシュア・ベル)
  * 休憩 *
ベルリオーズ:劇的交響曲「ロメオとジュリエット」op.17 から
      ロメオひとり-キャピュレット家の大宴会
      愛の情景
      マブ女王のスケルツォ
      キャピュレット家の墓地にたたずむロメオ
やや空席がありますが、D・ハーディング登場、始まりました。
16型対向配置のブリテン、現代オペラの傑作、初めてなんですが、
なんだか手探りの状態で、今一つ出だしが揃わない夜明け
終わり次の日曜の朝のホルンと木管が詠い、
月の光ではチェロ・コントラバスが波の様子を
そしてハープとフルートが印象的で、最後のへと
駆け込みます。抒情感があふれた演奏になりますが、
パリ管独自の風合いが薄れておりました。
2曲目は12型?に縮小してのブラームス

ジョシュア・ベルのヴァイオリンは骨太で情熱的なボーイング、
でも指揮者側に体を反らす動きが大きく、どんどん指揮者側へ
指揮者やパリ管の方々に煽り挑発的な動きにも見えます。
この動きで、一度は指揮棒と接触もあり、私の耳には
ギブソンのストラドも鳴ってはいるのですが、
その割には音が抜けてしまっておりました。
そのせいか三者三様でまとまりのない演奏に聞こえます。
でも中頃からはハーディングが上手くまとめては
おられました。
ベルリオーズ、もっとフランス的と思っていたのですが・・
マブ女王のスケルツォのホルンは良かったですね。
結論としては、はっきり言って、もう少しオケを
ドライビングするのには時間がかかりそうにも。
18日のNHKと同様にアンコールはなかったのですが、
両者ともヴァイオリン、指揮棒を持たず登場されており
京都でパリのエスプリを味わいたかったのですが、
22000円、やや損をした気持ちに。というのも
11/5の感動すら覚えたマエストロ・ブロムシュテット指揮
バンベルグ響
と諏訪内さんとつい比較してしまいますね。

続きの来日公演の予定では、
きっと真価を発揮してくれるでしょう。
■11月22日(火)19:00大阪/ザ・シンフォニーホール
■11月23日(水)15:00アルモニーサンク北九州ソレイユホール
            (旧九州厚生年金会館)
■11月24日(木) 19:00 東京芸術劇場
■11月25日(金) 19:00 東京芸術劇場

京都で2016バンベルグ日本最終公演に

2016-11-06 00:21:31 | 音楽
昨日も京都、二日続けてになりますが今日は北山
さあ先を急ぎ、京都コンサートホールへ。
 
今日は、諏訪内さんのバイオリンとブロムシュテット指揮
バンベルグ交響楽団の取り合わせになり、

バンベルグ交響楽団・名誉指揮者89才のマエストロ・ブロムシュテット

さんの2016日本最終公演になりました。
梶本twitter
感想を先に記しておきます。
こんなにも京都コンサートホールが良く鳴るとは、
素晴らしく、興奮して眠れないかもしれません。
アンコール曲はベートーベン劇音楽「エグモント」op.84序曲より
梶本twitter
先のベートーベン交響曲第5番「運命」の最後に引き続き
圧巻のフィナーレでの余韻が・・・耳にも目にも
楽団員が去られても、律儀にも拍手の応じてお目見えに
お年を感じさせない指揮ぶりとサービス精神に感動しました。
是非90歳になられても関西地方へおいで下さい。

ブロムシュテットさんはバンベルグ響の手綱をいとも簡単に
操っておられ、楽団員たちも笑顔を時折見せながら、
負けじと演奏をされておられました。
これがあの独逸のボヘミア気質なんでしょうか?
洗練された響きが心地よく感じられました。

忘れるところでした。諏訪内晶子さんのバイオリンも
負けず劣らず、三者一体となって音楽性を高められており、
弾きはじめ、ストラディバリウス「ドルフィン」の
ややがさついた低音が気になりましたが、これも味となり
ppからffまで、すばらしい響きが体中駆け抜けました。
カデンツァでは、特に弦に弓を置かれる仕草、
弓の先まで神経が研ぎ澄まされており、
体の動きと一体化されたボーイングと相まっておりました。
アンコールは一転して、
バッハ無伴奏バイオリンソナタ2番アンダンテ、
美しいメロディを弾きながら八分音符の伴奏も弾くのですが
A線は弾きっぱなしでD線へ行きますから、弓は当然波打ちます。
この素晴らしいテクニックをしっかりと見ることが出来ました。
(前から3列目ですので)

最後に北山も秋らしい装いに変わっておりました。

陶板名画館も人影が見えます。
 
京都市植物園内やプロムナードにも店屋が、フリマ?
  
明日もフリマはあるそうですので、是非 

奇才ピアニスト、バッケッティを

2016-10-29 11:25:50 | 音楽
お茶事まであと二週間、
まだ詰め切れておれないことがでてまいりますが、
昨晩はそれも忘れてのピアノ・リサイタルの拝聴となりました。

チラシのうたい文句「イタリアが生んだ奇才ピアニスト」、
アンドレア・バッケッティ
2014年7月「強く繊細、油断ならぬ才能」(朝日新聞)、
「独特な感性 如実に」(読売新聞)と評され
ここ京都でも、2014年京都市交響楽団のソリストとして
モーツァルトのピアノ協奏曲を演奏し、個性的な演奏で
ファンの心をつかんだそうで、このリサイタルでも、
ファンなんでしょうか?おばさまたちの歓声が、
不思議な昂揚感を醸し出しておりました。

京都北山は、すっかり闇の中、小雨に濡れる
京都コンサートホールへ向かう人は少なく寂しい限り
今回は小ホールのアンサンブルホールムラタからで、
らせん状の通路からエントランスを経てホールに。

右側の座席は空きが目立ち、入りは八分
[曲目]は
J.S.バッハ:イギリス組曲 第5番 ホ短調 BWV810
      フランス組曲 第5番 ト長調 BWV816
      イギリス組曲 第2番 イ短調 BWV807
      フランス組曲 第2番 ハ短調 BWV813
フランス組曲 第1番 ニ短調 BWV812
イタリア協奏曲 ヘ長調 BWV971

モーツァルト:ロンド ニ長調 K.485
      ピアノ・ソナタ 第13番 変ロ長調 K.333

アンドレアは座るや引き始め、猫背で弾くその雰囲気にびっくり
淡々と弾き進めます。その音の美しさ、特に高音、
響きがなんとも心地いのです、そして中低音は、
豊かな広がりがあり、安定感を生み出しておりました。
(一説にはファツィオーリを愛用するからではないかと)
6曲すべて弾き終わられ、拍手となりましたが、2曲目に
行く時、拍手はダメとばかり、軽く手をあげて制されたり、
ペダルを踏む足の動きが、曲調に合わせて時おり床にひびき、
また手で太ももを叩いたりされ、その音が演奏にも反映され
淡々さの中に躍動感が与えられており、
これが鬼才の由縁なのでしょうか。

[アンコール]は初心者受けを狙っていましたね。
シューベルト:即興曲 第2番 でピアニスティックな技巧
ショパン  :練習曲OP25-2で左手の使い方が上手
ハロルド・アーレン:Over the Rainbow
      これにはびっくり、何か飲みたくなりました。
叔母様たちの歓声がバッケッティを奮い立たせたのか
もう一曲弾き始めるそぶり、9時15分私は帰宅しなければ・・・
そっと席を立ち、エントランスにはピアノの音が響いており、
後ろ髪を引かれますが、残念!

今日、10月29日は倉敷の大原美術館だそうで、
美術館で響き渡るピアノの音はいかがなものなのでしょうか
最終の日本公演は11月2日、東京・浜離宮朝日ホール

素敵な夜になり、ありがとうございました。