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建売住宅の苦悩

2008-04-06 23:19:27 | 不動産業
みなさん、こんばんは。


今日、下見をした新築戸建は、完成してからもうすぐ1年が経とうとしている物件。

完成してから1年が経過すると、”新築”から”中古”に変わってしまうため、よく部屋の一部の壁紙をあえて張らなかったり、和室の畳を敷かないことで”未完成”と謳う新築がありますが、まあこの物件が”中古”になるのは逃れられない模様。

どうして売れないのか・・・

3棟現場なんですが、3棟とも売れていません。

価格は2000万円くらい下がっているでしょうか。

でも売れません。


物件を外から見ただけでも、外壁のタイルの張り方が雑だったり、ビルトイン車庫の打ちっぱなしコンクリートにジャンカが見られたり。

タイルは不陸で波打っているだけでなく、縦・横が直線に張られていません。

打ちっぱなしのコンクリートは、ただでさえ経年劣化を早めてしまうのに、加えて見栄えが悪いんですから性質が悪いです。


室内は、かなり安普請の建材がたくさん使われています。

床下の点検口から見る限り、ゴミが散乱していて汚いだけでなく、床下断熱材が見当たりません。


あまり悪いことばかり書いても仕方がないんですが、プロが見てとか素人か見てとか関係なく”ヤバイ”雰囲気が漂う物件です。


この物件、現地販売会を開催していたんですが、ひょこっと立ち寄ったお客さんと現地営業マンの話を聞いていると、かなりこの物件が気に入っている様子。

しかも、建築途中から現場を見ているので安心だとも。

”見た”から安心なのか、”見て大丈夫”だから安心なのか分かりませんが、いずれにしても気に入っている方がいるというのは大変重要なことだと思います。

どんな不動産であれ、納得して気に入れば良いのですからね。

この後、この営業マンから色々な情報を聞き、納得を積み上げていくのでしょうから、表面上として物件の良し悪しを判断するのではなく、全てを知って納得して買う方がいらっしゃる、ということを念頭に入れておくということでしょう。


去年、地価が上昇傾向にも関らず、土地を高買いした業者が建物を建てて販売し、未だに売れ残っている物件を数多く見受けられます。

土地を高く買ってしまった上で建物を建てているため、そもそも建物にコストをかけていないので安普請になり、販売価格と見た目が乖離してしまっています。

今年に入り土地が一気に下がっているため、仕方なく赤字覚悟の出血販売。

抱えている物件を売り切らないと金融機関の融資が受けられない状況にあり、各不動産業者の苦悩が聞こえてくるようです。

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