hokutoのきまぐれ散歩

ブログも12年目、4000日に到達。ネタ探しはきついけどまだまだ毎日更新を続けるつもりです。

曳舟駅から東向島駅を散策②

2021-11-10 05:00:00 | 日記
曳舟駅からの散歩で鳩の街商店街を歩いてきたが、銅板貼りのレトロな家屋や商店はあるが、かつての赤線地帯の名残はあまり発見出来なかった。時折、路地に入ったり、細い分かれ道を行ったりしたが、現在は改築や新築の家屋の増加で探すことは難しい。1kmほどの商店街は墨堤通りまで続く。

これをL字に曲がり、さらに行く。大きな民家で銅板貼りの家を発見。もちろん、今も現役である。

その先にあるのが墨田区立露伴児童遊園。露伴とは文豪・幸田露伴のことである。露伴はこの地に3回住んだことがある。ここは1906年に自らが設計して作った『第二蝸牛庵』と名付けた家があった場所である。

その後、関東大震災により井戸の水が汚れたため、1924年に小石川に転居するまで16年に渡り生活した。娘で作家の幸田文が小説『みそっかす』などで描いているのもここの家のことである。


『蝸牛庵』の蝸牛はかたつむりのことで、貸家を転々とする自らをなぞらえ、号を蝸牛としたところからきている。

児童公園の向かいに思わぬ自販機を発見。冷凍餃子やラーメンを扱っているが、いずれも名店のもの。なぜここにあるかは不明だが、雷神餃子やつじ田のつけ麺など気になる商品もあった。



そのまままっすぐ行くと突き当たるが、これを右に少し行き、さらに左に行くと『向島百花園』のところに出る。園に沿って歩くが、予め登録をしないと入場できないことに気づき、看板のところで写メを撮る。



向かい側に渡り、さらに5分ほど歩くと東武線の高架が見えてくるが、ここが東向島駅である。現在のホームの駅名板にはないが、駅の入口の看板には(旧、玉乃井)と書かれていた。まさに永井荷風も通っていた街なのである。






万事休す、CSの戦い方を知らないね。〜阪神ファンの戯言

2021-11-09 05:00:00 | 阪神タイガース
2021年度の阪神タイガースの全日程が11月7日に終了した。CSは初戦の巨人菅野の頑張りに対して巨人の集中したプレイが功を奏した。まず5回表は先頭の丸に2塁内野安打を打たれ、嫌な感じの中、ウィラーにバントを決められ1死2塁を作られる。中島のライト前ヒットは本塁には帰さなかったが、吉川を追い込みながら、一歩踏み込んだ打撃に先取点を取られる。

続く5回裏が勝負の分かれ目。先頭マルテが菅野の失投を逃さずレフト前ヒット。ここでヒットエンドランのサインを見破られ、結果的にマルテが盗塁死。次の糸原はストレートの四球でチグハグな攻撃。続く木浪のあたりは芯を食ったいい当たりだが正面、と全くツキもない。
6回表は坂本、丸の連続ヒットからウィラーに2塁打を浴び2点追加されてしまう。一方で6回裏の攻撃は2死1塁から中野が2塁打、しかし近本が凡打でランナーを帰せずと繋がりの欠く打撃は変わらない。


さらに代わった及川から8回またしてもウィラーにタイムリーを浴びてしまう。その後、阪神は8回裏2死1、2塁、9回裏2死2、3塁のチャンスも一つも生かせず敗戦となった。

2戦目も2回裏佐藤のタイムリー2塁打、中野のタイムリーで2点先取するも3回表は無死からエラーで1塁に出し、下位打線に連打されて無死満塁。しかし投手交代はせず、タイムリーを2本浴び3点取られて逆転。折角リードしたにも関わらず、10分足らずであっという間に形勢不利になってしまった。この試合を落としたらおしまいという崖っぷちならばここで投手交代するのが短期決戦のセオリー。しかし、矢野監督は最多勝投手を尊重したのか、続投して失敗。阪神はその後何回もランナーは出しては残塁、前日のマルテの憤死が効いたのか作戦らしい作戦もなく、9回裏2死1.2塁もロハス三振で万事休す。あえなく連敗。巨人は早めに高橋を諦めたが、青柳を勝負ポイントで続投した差が出てしまった。

毎回そうだが、レギュラーシーズンとは違う戦い方をしなければポストシーズンは勝利できない、この単純なことがわかっていない阪神タイガースにはガッカリした。

もちろん、いくら勝ち数がリーグで最も多くても2位では3位チームとイーブンに戦う必要がある今のCSのルールは改めてもらいたいのは言うまでもないが。何しろ巨人はペナントを61勝62敗と負け越しているのだから。
今年の阪神タイガースはオープン戦もペナントスタートも交流戦も思う通りに戦えたいいシーズンであった。ただ、10月の信じられないヤクルトの猛追には正直勝てないと感じた。これが阪神タイガースの現在地である。来年は12年に1度の寅年、更なる活躍を期待したい。

浅草橋から隅田川へ①

2021-11-08 05:00:00 | 日記


浅草橋駅のガードから歩く。神田川沿いまで歩くと船宿が見えて来る。浅草橋や柳橋あたりは神田川の流れもゆっくりとしているので川に屋形船を係留して、その横あたりに事務所的な建物を建てるのには都合がいい。地面から階段10段くらい登ると神田川の堤防の上に出る。
最初の店は『野田屋』、少し古め。お隣は『三浦屋』である。いずれもまだ昼のためか、事務所にも屋形船にも人の姿はない。



コロナ初期に屋形船で流行が拡大したとかなり白い目で見られたことがあったが、それももう2年近く前のことである。



川沿いに歩いて階段を登ると浅草橋。地下鉄浅草橋駅には『ここは浅草ではありません。浅草駅は2つ先で下車してください。』と書いてある。神田川に架り、上を国道4号線が通るが、元々は江戸城の外濠にあたり、浅草橋門があった。

木造の橋であったものを1873年に石造の橋に架け替え、1930年に関東大震災の復興事業として今の橋に架けかわった。台東区と中央区の区界となっていて浅草橋という地名は台東区側にある。



国道4号線を渡ると住所は『台東区柳橋』と変わる。こちら側にも船宿は続き、『田中屋』『あみ新』と続く。すると前方に緑色の鉄橋が現れるがこれが『柳橋』。

その手前には『小松屋』という佃煮屋が現れる。小松屋も歴史のある店であみ、小エビ、きゃらぶき、穴子、うなぎなど色々な種類の佃煮がならんでいる。ちゃんと橋の袂には柳がうえてあるが、これは店の人が植えたものらしい。



柳橋といえば料亭や芸者と思ってしまうが、花街としての歴史は古く、文化年間(1804年〜1817年)には14人の芸妓がいた記録げある。新橋と共に二大花街として栄えたが、1964年東京オリンピック以降さびれ、1999年に最後の料亭が廃業、今は存在しない。



柳橋を渡ると『小松屋』という船宿が現れる。これは佃煮屋の小松屋さんの親戚とのこと。



左に歩くと隅田川との合流地点、左には総武線の鉄橋、右側には両国橋が見えて来る。(以下、次回)







そば酒房 笹陣〜渋谷ランチグルメ

2021-11-07 05:00:00 | グルメ
朝から渋谷近くでミーティングがあり、昼近くなったので明治通りに沿って渋谷駅に行く途中でランチをすることになった。しかし、お洒落なブティックが並びパスタの店は多くあるが、和食を食べさせてくれる店はなかなかない。

メトロプラザまできてしまうが、その中にお蕎麦屋さんを発見。店の名前は『そば酒房 笹陣』、ランチタイムにはお得なランチセットがお得なようである。

小丼がついた蕎麦セットが色々とあり、『C&Cカレー丼セット』が780円、『トロたく丼、鶏そぼろ丼セット』が880円、『牛丼、天丼セット』が980円とリーズナブル。



今回はあっさりと『トロたく丼+かけ蕎麦』を選択。ただ、名物は板そばなのでもりそばが正解かもしれない。





待つこと5分、ランチセットが到着する。丼はマグロすき身の赤、沢庵の黄色、ネギの緑が鮮やかで中々美しい。まずは七味を振ってかけ蕎麦から頂くが、ツユはしっかりとした出汁の香りが素晴らしい。麺もそこそこコシがあり、一枚添えてある蒲鉾が嬉しい。

まずは麺を食べ終わり、丼に向かう。小皿にあるワサビを醤油に溶かし、丼全体に掛ける。あまり丼をかき混ぜるのは好きではないが、ある程度混ぜて食べる。


沢庵の甘さとマグロすき身、醤油の味がよく合わさっていて美味い。特にこのすき身、単にマグロに油脂を加えたものではなく、口触りもいい。かけ蕎麦のツユを飲みながら、漬物に箸を休めながら食べる。あまり脂もなく(マグロは脂が乗ってはいるが)あっさりとしていてそれがために早食いに。
 
食欲を刺激する柴漬けの酸味、沢庵の甘みを感じながら完食。こんな落ち着いた、広々とした店が地下鉄出口にあるとは。ゆったりと食べて渋谷駅に向かいました。ご馳走さまでした。

笹陣
渋谷区渋谷1ー16ー14メトロプラザビル
0334862657


鈴木飯店〜日本橋ランチグルメ(ふくしま館に出店中)

2021-11-06 05:00:00 | グルメ
日本橋ふくしま館(MIDETTE)の中にイートインコーナーがあり、福島県内のラーメン屋が週替わりで出店している。先日お邪魔した際は喜多方ラーメンで有名なまるやさんだったが、本日は会津若松市の『鈴木飯店』さんが出店中。 




メニューは本店と異なり、ラーメンの豚骨スープに牛乳を合わせた『しろべこ』、つけ麺、塩ラーメンの3種類。その中で塩ラーメン(800円)を選択、席に座り呼ばれるのを待つ。

周りを見ると待っている人が結構多い。のんびり福島県のPRビデオを見ていると番号が呼ばれた。

逆三角形の丼、ラーメンの上には2種類のチャーシュー、水菜、白髪ネギ、メンマなどが乗っている。まずはスープを一口、塩気は強くないが、魚粉と豚骨スープが合わさったまったりしたスープ。

麺は中太縮れ麺で喉越しがよい。日本橋ふくしま館には色々なラーメン店がくるが、こちらのお店は初めて。いわゆる喜多方ラーメンとは少し違いつけ麺が看板メニューのようでこちらの方が人気が高い。
チャーシューはバラ肉のホロホロ系もロースも味がよく染みていて美味い。食べているうちに全体に量がやや少ないことに気づく。



普通なら半ライスくらいがつく量である。全体にこじんまりとまとまった美味いラーメンだが、あまり特色は感じられない。やはりつけ麺の方が面白かったかもしれない。ご馳走さまでした。


日本橋ふくしま館
中央区日本橋4ー3ー16

第15回人形市に行く

2021-11-05 05:00:00 | 日記
コロナ新規感染者が減り、収束の兆しは見えつつあるものの、恒例のべったら市(11月19日〜)は中止となってしまった。しかし、人形町商店街の努力もあり、第15回人形市は開催に漕ぎつけた。本来は10月に行われていたイベントであるが、11月4〜6日に変更された。


水天宮前交差点〜人形町交差点の両側に露店が43店舗が店開きをした。4日の朝に通ると屋台は出来上がっていて商品を急いで並べ始めている。夏の陶器市、秋の人形市、暮れの歳の市はこの2年間開催を取りやめていたが、やはりこうしたイベントはいい。



昼過ぎに店を冷やかして歩く。人形の東玉、吉徳、久月と言った有名店からおばさんたちの同好会まで、雛人形から小さな賽子まで、何でもありである。干支の人形と書いてあっても来年の干支の『寅』ではなく、未や馬なども普通に売っている、もちろん200円といった価格ではあるが。



面白いところでは写メにある『賽子コマ』『永久コマ』といったところ。賽子コマはコマを回して倒れた所が出た目になるもの。永久コマは5分くらい見ていたが名前の通り、止まらなかった。この2つ、面白いのではあるが、3500円もするのでがまんした。

私が購入したのは吉徳の小さな兜の置物。300円也、オリンピックの外国人観光客を当て込んだものらしい。



西洋人形はジュモーとはいかないが、よくできたものも並んでいる。安いもの、掘り出し物、ゲテモノ、色々あるから面白い。店の人も愛想がよく、話を聞くだけでもまったくOK、この掛け合いが楽しいのである。

次は歳の市が開催できることを祈りたい。開催は6日16時までである。

曳舟駅から東向島駅を散策①

2021-11-04 05:00:00 | 日記
毎日通勤で乗っている東京メトロ半蔵門線をそのまま乗って行くと押上駅の次は東武スカイツリー線曳舟駅に到着する。今日はここから東向島駅まで懐かしい風情を楽しみながら歩いてみたい。

曳舟駅は浅草方面、北千住方面、押上方面、亀戸方面の4つからくる線路が交わるターミナル。しかし、駅の乗降客は少なく、駅を降りると目の前に居酒屋がぐるりと並んでいる。



その居酒屋の横を歩いて行くがこの細い路地にもやはり居酒屋、もつ焼きなどがひしめいている。まだ、時間が早いが、既に2時から飲める店もある。



公園に突き当たり、その縁を回って歩くと水戸街道が目の前を走る。これを越えたところにあるのが『鳩の街商店街』。

これは戦中に吉原が空襲で燃えた際に焼け出された店がここに移り、私娼を抱えて営業した所で占領軍もやってきたため、大変に栄えた街。しかし、性病の蔓延から占領軍の立入が禁止、さらに売春防止法によって赤線は解散した。このため、その跡地は住宅や商店街になった。



商店街を入るとしばらくは閉店した店が軒を連ねているが、おでん種を売る店やお肉屋さん、花屋さんなどが現れる。



商店街の右手には吉川英治の旧居跡、今は保育園となっている。そこから細い路地を抜けて左に曲がった辺りには榎本武揚の旧居跡も残されていた。



元の商店街に戻ると銅板貼りの傘屋さん。残念ながら今は営業されていないようだが、立派な造りである。



さらにその先には3軒長屋の銅板貼りの家、うち一軒は薬局だったようだが、現在は古民家カフェ『こぐま』となっている。この家屋は昭和2年築らしく、作られてからもう94年も経過している。(以下次回)

孫〜日本橋ランチグルメ

2021-11-03 05:00:00 | グルメ
COREDO室町には陳建一さんの四川飯店が入っていていつも人気だが、その上のフロアには『孫』という中華料理の店が入っている。これは六本木に本店のある孫成順さんのお店で中に入ると落ち着いた中華風の設られのレストランである。

ランチには『孫さんの大辛麻婆豆腐』などがあり、階下の陳さんを意識しているのかもしれない。(四川飯店の麻婆豆腐はは香り高いが辛くはない)私は今日は麺と決めていたので『大辛の坦々麺』(1120円)をお願いした。


周りを見ると私のように1人でランチを食べる人もいるが、商談をしながらのランチの人たちも結構いてテーブルが比較的離れていて静かな雰囲気がそうさせるのかもしれない。調度品も落ち着いていて、高級感のある店内である。

坦々麺は7、8分で登場。大きめの丼にたっぷりのスープ、そぼろと青梗菜を小さめにカットしたものが乗っていてネギの姿はない。まずはスープを一口。辛味はそれほど強くないが、温度は高く、また、痺れるような山椒の辛さはかなり強い。さらに細かくはわからないが色々なスパイスが混じっていて不思議なハーモニーを奏でている。あまり食べたことのない風味だが旨い。

麺は細麺の縮れ麺、スープがよく絡む。食べているうちに舌が痺れてくるのだが、水分を含んだ青梗菜がそれをほどよく中和してくれる。これはよく工夫されている。



ただ、普段のようには早く食べることは難しい。ゆっくり時間をかけ、麺とスープを交互に味わった。食べ終わるとうっすら汗、これからの寒い季節にはぴったりのランチとなった。他にも沢山のメニューがあり、具沢山の五目麺なども美味そうである。ご馳走さまでした。






COREDO室町2 3階
0362252728

亀戸駅からぶらり散策②

2021-11-02 05:00:00 | 日記
亀戸香取神社商店街を抜けると鳥居がお出迎え。参道に入るが、立派な並木には歴史を感じさせられる。



御祭神は経津主神(ふつぬしのかみ)で武功の神と言われている。創建は665年、藤原鎌足が東下りの際にこの亀の島の地に船を寄せて、太刀を一振りし、香取神社から分霊を勧請、旅の無事を祈ったのが由緒と言われている。

また、平将門の乱の際に追討使が戦勝を祈願、見事平定し、感謝の気持ちとして弓矢を奉納、『勝矢』と命名したことから、スポーツ振興の神として親しまれた。




境内を歩くと色々な碑があちらこちらにある。まずは木遣音頭の碑、さらに石碑が2つあるが、なんと書いてあるのかが分からない。

さらに亀戸大根の碑もある。亀戸大根は江戸時代に作られたもので長さが30cmくらいで短く、石碑のように先が楔形をしている。浅漬けにすると甘味も強いことから漬物によく使われ、江戸っ子には人気があった。大正以降は宅地化が進みこの辺りではあまり作られなくなった。



他にも『勝石』と言って触れることにより勝ち運が向上する大きな石もあった。触れたのはもちろんのことである。



昇殿してお参りするが、賽銭箱の前には東京オリンピックで活躍した池江璃花子さんの活躍を祈念した大きな絵馬が奉納されていた。さすがにスポーツ振興にご利益がある神社、この絵馬もご利益があったようである。



神社を出て明治通りを歩く。先程の交差点を渡ったところには『亀戸梅屋敷』と名付けられたお土産などを売る店がある。一般的なお土産もあるが、奥のコーナーには江戸切子の製品が多数展示されていて酒器などの美しさには魅せられる。



再び駅に向かうがこちら側にも面白いお店。ちょうど信号機の前には『東京春巻』という春巻専門店。ここで食べさせてくれる訳ではなく、家で揚げるもの。

外から見ただけだが、オーソドクスな春巻から季節もの、変わり春巻など、買うとオリジナルのソースがついてくるのも面白そうであった。亀戸は餃子だけではないことを再認識致しました。

ローズレストランでカレーライスを頂く

2021-11-01 05:00:00 | グルメ
子供の頃は滅多に外食する機会もなく、せいぜい駅前のパーラー(これも死語かな)でクリームソーダとホットドッグを食べるくらいしかなかった。そんな中、多分七五三の服を買いに祖母と母親、妹と渋谷に出かけてデパート(東横デパートだったような気がする)で大食堂に入った記憶がある。何を食べたかは覚えていないが、鉄道の硬券のような食券を買って、広いテーブルに座ると真ん中に銀色のトレイがあり、茶碗を出して土瓶のお茶を飲んだ記憶がある。

しかし、いつのまにかこうしたデパートの大食堂は屋上のミニ遊園地と共に廃れ、現在では上野松坂屋、新宿伊勢丹、渋谷東急本店、日本橋三越くらいしかない。今日は高島屋が誇る『レストランローズ』にお邪魔した。

かつての大食堂は屋上に近い階に設られていたが、こちらは地下2階。他に鼎泰豊、グリル満天星、アルポルトなど名店が出店している。

メニューを見ると和洋中なんでも揃っているが、名物なのかカレーライスのみ『ローズカレーライス』とある。肉は牛肉のようだが、玉ねぎをじっくりと炒め、味を出したとある。これをサラダ、スープとセットでお願いした。(セットで1320円)

他の席もぼちぼち埋まってくるが、買い物途中のご婦人のグループや小洒落た格好をした老紳士など品がいい。



まずはサラダとスープが運ばれてくる。スープはカップに入ったコンソメ、上品である。サラダはヤングコーンと立派なトマト、フレンチドレッシングのかかっていてしっかり量もある。

少しあってから運ばれてきたカレーは既にルーはかかった状態で登場。黄色っぽいルーはそれほど粘度は高くない。付け合わせにラッキョと福神漬、特にラッキョは大きい。

まずはルーを一口、メニューにもある通り玉ねぎをよく炒め、ベースとしていて自然の甘さがスパイスの中にも感じられる。下世話な話だが、牛肉の塊が7つも入っている。
ルーはよくできていて、食べていくうちに辛味も感じられるようになる。さすがに自信をもって提供しているだけのことはある。量もまたルーとライスの比率もちょうど良く、買い物のついでによる人が多いのも頷ける。



レジに向かおうとすると日本橋高島屋のミニチュアが置いてあり、都電もちゃんと走っていたので懐かしく、じっくりと見てしまった。他の店に比べてテーブルもゆったりしているのでランチ会食にも向いている。そういえばサザエさんのお見合いは福岡岩田屋の大食堂だったはず。ご馳走さまでした。

ローズレストラン
高島屋日本橋店地下2階