亀戸香取神社商店街を抜けると鳥居がお出迎え。参道に入るが、立派な並木には歴史を感じさせられる。
御祭神は経津主神(ふつぬしのかみ)で武功の神と言われている。創建は665年、藤原鎌足が東下りの際にこの亀の島の地に船を寄せて、太刀を一振りし、香取神社から分霊を勧請、旅の無事を祈ったのが由緒と言われている。
また、平将門の乱の際に追討使が戦勝を祈願、見事平定し、感謝の気持ちとして弓矢を奉納、『勝矢』と命名したことから、スポーツ振興の神として親しまれた。
境内を歩くと色々な碑があちらこちらにある。まずは木遣音頭の碑、さらに石碑が2つあるが、なんと書いてあるのかが分からない。
さらに亀戸大根の碑もある。亀戸大根は江戸時代に作られたもので長さが30cmくらいで短く、石碑のように先が楔形をしている。浅漬けにすると甘味も強いことから漬物によく使われ、江戸っ子には人気があった。大正以降は宅地化が進みこの辺りではあまり作られなくなった。
他にも『勝石』と言って触れることにより勝ち運が向上する大きな石もあった。触れたのはもちろんのことである。
昇殿してお参りするが、賽銭箱の前には東京オリンピックで活躍した池江璃花子さんの活躍を祈念した大きな絵馬が奉納されていた。さすがにスポーツ振興にご利益がある神社、この絵馬もご利益があったようである。
神社を出て明治通りを歩く。先程の交差点を渡ったところには『亀戸梅屋敷』と名付けられたお土産などを売る店がある。一般的なお土産もあるが、奥のコーナーには江戸切子の製品が多数展示されていて酒器などの美しさには魅せられる。
再び駅に向かうがこちら側にも面白いお店。ちょうど信号機の前には『東京春巻』という春巻専門店。ここで食べさせてくれる訳ではなく、家で揚げるもの。
外から見ただけだが、オーソドクスな春巻から季節もの、変わり春巻など、買うとオリジナルのソースがついてくるのも面白そうであった。亀戸は餃子だけではないことを再認識致しました。