鉄道シリーズ 126。東京と大阪の地下鉄の違いを考えて見た。
東京メトロを見ると銀座線と丸ノ内線は独立しているが、千代田線は小田急とJR常磐線、東西線はJR総武線、日比谷線は東武線(かつては東急東横線)、副都心線は東急東横線と西武池袋線、有楽町線は東武東上線と西武池袋線、半蔵門線は東急田園都市線と東武スカイツリー線、南北線は東急目黒線との乗り入れをしている。
都営地下鉄も大江戸線は独立しているが、浅草線は京成線と京浜急行線、三田線は東急目黒線、新宿線は京王線との乗り入れがある。
一方、大阪の地下鉄を見ると私鉄などと乗り入れをしているのは堺筋線が阪急京都線・千里線、中央線が近鉄けいはんな線、強いて挙げると御堂筋線が北大阪急行線に乗り入れしているのみであり、谷町・四ツ橋・千日前・長堀鶴見緑地線は乗り入れがない。
この違いが利便性の差になって現れている気がするが、逆に東京の地下鉄は運行の難しさもある。というのは事故や先日のような雪による遅れが発生すると思わぬ事態が発生する。
小生が利用している半蔵門線は私鉄内で事故が発生すると思わぬ事態となる。災害時には例えば千代田線は代々木上原~綾瀬間で折り返し運転を始め、小田急線は代々木上原駅で、JR常磐線は綾瀬駅で乗り換えることが可能である。
しかし、半蔵門線の場合は地下鉄は押上駅までしか運転されず、押上~曳舟は東武の連絡線のため、運行されなくなり、スカイツリー線には乗ることが出来なくなる。そのため、東武線に乗るためには一旦、表参道まで戻り、千代田線に乗り北千住まで行くか、銀座線で浅草に行かざるを得なくなる。これは西武池袋線に有楽町線で行く場合(小竹向原~新桜台~練馬は西武有楽町線)や品川駅に都営浅草線で行く場合(泉岳寺~品川は京浜急行線)も同様である。平常時には当たり前の乗り入れが一つ狂うと大変になることを知っておくと役に立つこともある。