『江戸の坂・東京の坂』その17。
夕焼け坂の頂上をまっすぐ行くと『内記坂』の途中に出る。これも緩やかな坂である。内記とは中務省に務める役人のことで明治以降にこの役名の官吏が住んでいたことからその名前がついた。
内記坂を下り、下の道まで歩き、左折するとJRのガード側に広い道が現れ、これを左折、すぐ右側に庚申塔が少し高いところに祀られている。
この辺りからが『衆楽坂』。この坂は始めは緩やかで途中から勾配がきつくなる。起源は『旧衆楽町の真ん中を通る坂』であり、旧衆楽町は大正8年頃にあった名前でこの辺りにかつて渋谷町立公会堂があり、大衆が共に楽しめるということからついた名前らしい。
坂を登ると今度は道が細くなり、下り坂に。東横線の地下化の前まで踏切だった地点を通る。一旦下り、底を右に緩く上がっていく坂が『代官山坂』、別名代官坂でかつては左側には同潤会アパートがあった。
坂の下まで戻り、右にみちなりに行くと代官山駅に到着、今回は坂が緩く、歩きやすかった。それにしてもあちらこちらに坂があるが、名前のない坂が多く、思わず名前をつけたくなってしまう。