『改めて漢字を知る』シリーズその6。毎年12月12日は『漢字の日』である。なぜこの日なのかというと、「いい字一字」のゴロ合わせ。今は『今年の漢字』を発表する日として有名になった。この発表するようになったのは1995年のことで今年で21字目である。
今はマスコミにも大きく取り上げるようになってきたが、小生の親戚が役員をしている漢字検定協会が清水寺で管主が太い筆で漢字を一字書いて発表するのが年末の恒例行事のようになっている。また、あまり知られていないが、中国、台湾、シンガポール、マレーシアでも我が国のように今年の漢字を決めて発表している。
今年の漢字は『税』、17年ぶりに消費増税したことから、最も高い得票を取ったようである。次点が『熱』、その後は嘘、災、雪、泣と続く。
因みに最初の年(1995年)は『震』、確かに関西淡路大震災があったためである。面白いのは漢字一字でその年の出来事を思い出すこと。例えば1998年の『毒』は和歌山カレー事件、2000年と2012年の『金』はシドニー・ロンドンオリンピックの金メダルが印象に残ったことがポイント。『災』は2004年の中越地震、『絆』は2011年の東日本大震災が思い出される。個人的には昨年の漢字『輪』は『東京五輪』や『楽天優勝での東北の輪』など幾つも重なり合った意味があり、なかなか良いのではないかと思う。
まあ今年の漢字も悪くはないが、あと数年経って消費税率が10%になる年もまた『税』では味気ない気はするが。