神宮外苑の銀杏並木は見事である。青山通りから伸びる銀杏並木は絵画館が中心になるように遠近法を用いて植栽されていて、特にイチョウが黄色に色づくこの季節は素晴らしい景観を見せてくれる。
並木の本数は146本で明治神宮外苑創建(1926年)に先立ち1923年に植えられたもの。この種は新宿御苑のイチョウから取り、それを明治神宮の前身である宮内省南豊島御料地で6メートルになるまで育て、移植した。だから、イチョウの年齢は1920年頃の生まれでもうすぐ100年になる計算。
それにしても大きさもよく揃いるものである。今まさに紅葉が進行中のため、葉が緑の木、一部黄色い木、完全に黄色くなった木のグラデーションというか、コントラストが最高である。
実はこの時期の神宮外苑に小生はよく足を運ぶが、これは11月23日に恒例のラグビー早慶対抗戦があるためである。試合はいつも中々の接戦になるが、負けても勝ってもこのイチョウを見るたびにその美しさに目を奪われる。
いま、絵画館前では第18回イチョウ祭りも行われており、3連休はかなりの人が銀杏並木を楽しむことだろう。イチョウの葉が落ちればいよいよ寒くなる。