hokutoのきまぐれ散歩

ブログも12年目、4000日に到達。ネタ探しはきついけどまだまだ毎日更新を続けるつもりです。

鈴しろ~三軒茶屋グルメ

2014-11-21 05:00:17 | グルメ

三軒茶屋駅で降りて飲みに行くとなると、ついつい『赤鬼』に行ってしまいそうになるが、今日は最近開店した『鈴しろ』という8席しかないこじんまりした居酒屋を訪問。

店の位置は世田谷通りを上町方向に歩き、太子堂4丁目の信号を左折、少し歩くと右側に行灯が見える。店の造りはカウンターのみ、先客は女性が2人で飲んでいる。大将はまだ若く、寡黙な感じ。

寒くなったので始めからお酒を頂くが、先ずは新政(秋田県)を選択。因みにこの店の日本酒は全ての銘柄が一合850円、小さな片口で提供される。

あては個別に注文もできるが、セット(おまかせ)3000円をお願いする。最初は『キノコのすり流し』、4種類のキノコをすり流しにしたもので複雑な味わい、寒い中歩いてくると暖まるものが嬉しい。

次の『胡麻豆腐』は甘みの強い胡麻豆腐が多い昨今だが、ゴマの味が濃く、ふんわり柔らかいながら酒の良きあてで中々の味。

最初の酒はアッという間に空いて、次は春霞(秋田県)、少ししっかりした風味。

3種のあて、『もってのほか(食用菊)の酢の物』『柿の白和え』『ポテトサラダ』、どれも美味いが、特にオリーブオイルのかかったポテトサラダは炙りベーコンがしっかり主張して美味い。そして牡蠣の煮こごり、さらに美味い。


刺身は『天然鯛とミンク鯨』、鯛は脂がのっていて山葵との取り合わせがよく、ミンク鯨は胡麻油に塩を入れたタレで食べるが、2つの対称性が面白い。

ここで酒は乾坤一(宮城県)、味わい深く、後味のしっかりとした味わい。ミンク鯨によく合う。


次いで『里芋の素揚げ』、味を煮含めた芋を素揚げし、塩をパラっと降ったもの。仕事がしっかりされていて、ネットリとした食感と表面のかりっとしたところがいい。

次の酒は綾花(福岡県)、旭菊の別ブランドで一夏熟成された、それでいて柔らかい旨さ。


おでん4種、しらたきや大根、玉子も美味いが、このつくねと汁が絶品。そうかとここでようやく、この店は出汁が他より遙かに上手いことに気づく。 漬物(山牛蒡)でセットは終了、いやこれで3000円はお得である。

もう腹は一杯だが、最後に『豆腐揚げ出し、蟹餡かけ』をどうしても注文。酒は若波(福岡県)を合わせるが、出汁が美味いからとにかくいい。

大将はまだ若手だが、料理の丁寧さ、コスパの良さに惚れ込んだ。あまり人には教えたくない店である。


鈴しろ
世田谷区三軒茶屋2ー6ー9
03341392570