その日その時 写真で見る歳時記

気ままに写した写真に気ままな言葉たちの集まり

玉章(たまずさ)

2007年07月29日 | Weblog

玉章(たまずさ)

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突然のきみからの手紙

いつもメールなのに

今朝もメールで

おはよう~っ!したのに

何かあったのかと・・

おもむろに文面に目を通す

文面からは緊張感は漂ってこない

でもすごく気になる

携帯電話を掛けてみる

電話先で~

「どうしたの?」

「だって、手紙が来たから~」

くすっと笑う声が聞こえた

その後に少し怒った感じで

私が手紙書くとへんかしら?

ちょっと季節の挨拶してみたかったの・・

何事もなく・・

本当に何事もなく

よかった~~~~あ(笑)

***

 

玉章(たまずさ)

もとは玉梓(たまあずさ)といいました

手紙を携えた使者が梓の杖を持っていたことから

使者をさす言葉になり

やがて

相手からの手紙を敬って

口にするときにも

こういう言い方をするようになったということです

やがて「たまずさ」となり

漢字も「玉章」をあてるようになりました

梓の木は

木目が細かいので

中国では版木に用いたそうです

「梓にちりばめる」といえば

出版するという意味になります

上梓という言葉も同じ由来です

ちなみに日本では

版木は桜の木を使ったそうですが

上桜とは言いませんね(笑)

最近は手紙を書くことが少なくなり

一文字一文字に心をこめることが

できるということが手紙のよさです

話し言葉ではなく

改まった言葉だからこそ

伝えられるものがあると思うのです

写真の花は梓の花です