鬼灯(ほおずき)
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ほおずきを鳴らすきみは
誰よりも上手だった
そして
ぼくは誰よりもへただった
幼かった想い出はいまも鮮明
赤く熟した ほおずきを見ると
懐かしさがよみがえる
おたがいに もうすっかり
大人になってしまったね
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鬼灯(ほおずき)
ほおずきの語源はいろいろあります
実が人の頬に似ているから
実を口に入れてふくらまし
頬を突いて鳴らすことから
ホホという虫が好んでつくことから
また、実が火のように赤いことから
火火著(ほほつき)になった
「著」は染まるという意味があります
また、酸漿とも書きますが
これは漢名
すっぱくて苦い味だからだそうです
あやしげな赤ちょうちんのイメージから
鬼灯とも書かれる様になりました
いかにも
厄除けとして効き目がありそうです
怪しげな鬼灯まで味方にしてしまう
そのたくましさは見習いたいですね
ちなみに
ほおずき市の立つ日は
観音様の功徳日で
四万六千日と呼ばれ
参拝すると四万六千日分の
ご利益があるそうです