その日その時 写真で見る歳時記

気ままに写した写真に気ままな言葉たちの集まり

願いの糸

2007年07月14日 | Weblog

願いの糸

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あなたを好きだと思うときの 赤

近くにいられないときの 青

一緒にはしゃいでいるときの 黄

幸福でいてほしいと祈るときの 白

いろんな色を 紡ぎ合わせて

わたしは想いの機を織る

最後は 紫

神様に 願いが届きますように

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七夕の竿先にかける五色の糸

願いの糸

旧暦七月七日は七夕祭り

幼稚園の庭先に

七夕飾りが雨にぬれている

竹の竿の先につけて

織女星に

手向ける五色の糸を

「願いの糸」といいます

五色の糸を飾って星に祈ると

三年の間に必ず

願いが叶うと言われました

いつの時代も

ひそかに恋の願掛けがなされてきたようです

七夕は

古くは宮中の行事でした

江戸の頃にはすっかり

庶民の行事として定着しました

江戸初期には

竹に五色の願いの糸をたらすだけでしたが

元禄の頃には

色紙や短冊に

古歌や自作の和歌を書いて

吊るすようになり

現代へと続いてゆきます

恋しい人の名前を書いたり

字や裁縫が上手になりたいと

願ったりした七夕の

この風習を詠んだ歌があります

「七夕のまつるこころはひとつにて

願いの糸はおのがすぢすぢ」

(源 頼政)