五月雨(さみだれ)
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長い雨の降る夜に
恋文を書いてみた
淡いブルーのインクの 雫を
こころの泉に ひとつぶ
落として
・・・
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旧暦五月の長雨・・いまの梅雨
五月雨(さみだれ)
いまの六月中旬から七月中ごろに
断続的に降る長雨を「五月雨」といい
「五月雨」の降る時候を梅雨といいます
同じことをさしているのに
なぜか言葉から来る印象では
「梅雨」は
うっとうしく湿っぽい雨を感じ
「五月雨」は
強く、爽やかな語感で
俳句の世界でも
微妙な差があります
芭蕉で有名な句に
「五月雨を集めてはやし最上川」
蕪村の句に
「さみだれや大河を前に家二軒」
虚子の句に
「急ぎ来る五月雨傘の前かしぎ」など
五月雨の強い景観をよくとらえています