鏡面界 - 魚食系女子の気まぐれ雑記帖

お魚料理を中心に、呑気にまったり、寄り道・迷い道の日々。。

勘八と秋刀魚のお造り

2013年09月30日 | お刺身


初秋の、勘八と秋刀魚。


あっと言う間に、9月も過ぎ去ろうとしています。
ついこの間まで、暑い暑いと騒いでいたのが嘘のように、すっかり秋めいて来ました。
早いもので、今年も、残すところあと3カ月........。


八月の末から大量流通が始まった秋刀魚ですが、今年は、海水温が下がらず不漁だとか。
一カ月たっても価格は安定せず、100円ぽっきりが出て来たと思うと、再び200円台に戻ったり、乱高下が激しいです。

しかし、季節は確実に動いていて、秋刀魚の脂の乗りもグングン進み、たっぷり脂の乗ったものが出回る様になってきました。

今日は、そんな脂の乗った秋刀魚と、今年好調と言われる汐っ娘 ( カンパチのおこちゃま ) のお刺身を味わいましょう。





勘八と秋刀魚のお造り


今日のお造りは、月末の多忙な仕事を乗り切った自分自身へのプレゼントなの。
何はさておき、お刺身があれば御機嫌なわたしなので、これをアテに、たっぷり飲むのであります。(^。^)

カンパチとサンマのお刺身なら、味覚も好対照で楽しめますね!




秋刀魚の刺身の切り方は色々あるけど、今日は飾り包丁を中央に一本入れて切り分けてみました。
この切り方は、鯖で良く使われる切り方ですが、秋刀魚も似た様な青魚なので、似合うと思います。

三枚に卸して、皮を引き、切り分け、すだち をジュっと搾って頂きましょう。




皮下に、白く分厚い脂の層 が確認できると思います。
お彼岸過ぎから9月末になると、急激にこのように脂が乗って来るんですよ。

参考までに、8/28にアップしたお刺身の写真を貼っておきますので、比較してみてください。



8月末から9月上旬の秋刀魚は、こんな感じなんです。
うっすらと脂の層みたいなのは確認できるものの、色も薄くて殆ど脂は乗ってません。

それに比べ1ヶ月後の今日の秋刀魚は、脂の層が分厚く、濃厚。
真っ白でドロドロ溶け出すような脂の乗りがはっきり確認できると思います。
刺身に切ると、包丁が脂でたっぷり滑るほどです。

8月末から9月上旬に秋刀魚が大量流通された頃、多くの料理ブログが秋刀魚のお刺身、料理をアップして
「旬だから脂ののりたっぷり~」→「甘くて美味しい~」を連発していましたが、その頃の秋刀魚は殆ど脂は乗って無いし、甘くもないんですよね。
皆さん、旬だから、「脂が乗ってる」「甘くて美味しい」という連想的なイメージだけで味覚表現をしちゃっているだけだと思います。

脂のたっぷり乗った甘い秋刀魚を味わうのは、今から10月末くらいまでの一カ月です。
以降は、脂は抜け、産地は西日本の方に移ります。

好みは分かれるけど、私が好きな秋刀魚のお刺身は、新サンマの8月末~9月上旬までのさっぱり爽やかタイプのものです。
この時期以降は、塩焼きや煮込み料理などで楽しみ、お刺身はもう味わいません。来年までサヨナラです......。

濃厚こってりタイプの脂の乗ったお刺身を好む人は、いよいよこれから一カ月が食べ時だと思います。
おそらく、この脂の乗った秋刀魚を好む人の方が多いと思います。






秋刀魚は、この一カ月で30本くらい味わい、秋刀魚三昧の一カ月でした。
わたしにとって、秋刀魚のお刺身を味わえるのはこの一カ月だけだと思っているので、一年分食べまくりでした。(笑)
また来年の8月末までの11カ月は、秋刀魚のお刺身とは無縁の生活です。。

そして今日はカンパチのおこちゃま「汐っ娘」もお刺身にしました。
つい先日28センチのを味わい美味しかったので、再び入手です。

今回は、少し大きめの全長34センチ。
トップの写真で分かる通り、サンマとほぼ同じ長さだけど、秋刀魚の4倍くらいの重さはあるわね。(笑)




カンパチは、小さくても美味しいと評判のお魚なんですが、本音を言うともう少し大きい方がカンパチらしい美味しさは堪能できますね。
しかし、この小振りの汐っ娘でも、とても爽やかで、わたしとしては充分な旨味もあるので有難いです。
なにしろ立派なサイズを入手するには、それなりの軍資金が必要ですから。。(笑)

ブリ三兄弟は、分厚く切り分けるのが似合いますが、かなり硬くシコっとした食感のあるお刺身なので、厚さはほどほどにしておきました。
前回掲載の、ブツ切りのとろろ和えが硬過ぎて、アゴがくたびれてしまう程だったので自重しました。(^_^;




今回のお刺身は、捌いて柵取りして一日寝かせて熟成させて味わっています。
少し魚肉に赤味が差してくるくらいが、わたし的に食べ頃だと思ってます。

活きの良い歯触りを求める「鮮度を味わう」タイプを好む人は、活け締めを即食べるのが良いと思いますが、
その状態でも充分な脂の乗りと旨味を備えたお魚で無いと、きついかも。
今回の様なおこちゃまカンパチなどだと、熟成させないと全く旨味を感じられないように思います。


勘八と秋刀魚のお造り、ごちそうさまでした。

では、また!





秋刀魚が小型化する??

山中康裕・北大大学院地球環境科学研究院助教授の研究発表が話題になっています。
海水温上昇の影響で植物プランクトンの増殖規模が小さくなるため、サンマの日本近海への回遊が少なくなりそうだと言われてます。

環境変化、餌の質・量に敏感に反応、影響を受ける魚は、それにより急激に泳ぐ力が弱くなり、
身体も小型化させて生き残りを図るようです。

今世紀末には、秋刀魚の全長は20センチ以下になってしまうという予想が発表されました。
20センチ以下のサンマなんて、まるでシシャモみたいじゃないですか.....。

植物プランクトンの減少は、秋刀魚のみならず魚類の生態系に大きく影響を与えそうです。
その植物プランクトンを食べる動物性プランクトンの減少、その動物性プランクトンを食べる小魚(鯵、鰯など)の減少、
その小魚を食べる肉食の中・大型の魚(マグロ、カツオ、ブリなど)の減少.....。

地球温暖化、地球環境の変動は、今後の食生活に大きな影響を与えそうですね。
環境悪化を緩める事は出来ても、止める事はできないので、遅かれ早かれ、大変な世の中になりそうです。

資源エネルギーの枯渇ばかり心配されているけど、
その前に食糧不足で、植物、肉、魚の減少で、我々人類が大きく人口を減らす事になるかもしれないですね....。



◆ ◆ ◆

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鱈子のパスタ

2013年09月29日 | 料理 麺類


週末はパスタ シリーズ No.022.
鱈子のパスタ


こんにちは

月末の週末なので、日曜なのに、いつものように呑気に過ごせないひたきさんです。
そんな事もあり、今日はちょっと軽めにパスタにしました。

昨日の 烏賊墨パスタ が強烈だったので、今日は軽やかに行きましょう !





余りにも定番すぎる 鱈子のパスタ なんだけど
定番だけあって、流石に美味しいわね。

こんなにシンプルでも美味しいのは、鱈子と、クリーム、バターとの相性が素晴らしいという事だと思います。
あれこれ具材を沢山使って、凝った造り方のパスタも良いけど、
なんだかんだ言って、こんなシンプルな定番が一番美味しかったりするのよね。




造り方はキホン通り。
ノウハウは人それぞれあるけど、わたしは、フライパンでオリーブ油、バター、パスタの茹で汁を乳化させ、
茹で上がった麺を和えて、ステンレスボウルに落として、鱈子と生クリームを入れて撹拌して造ってます。

鱈子と生クリームを撹拌の途中、パスタの茹で汁を追加して、やや水分の多い感じで完成としています。
お皿に盛って食べる頃、水分不足でパサパサになりがちなので、こんな塩梅が良いのではないかと思ってます。

鱈子をフライパンに投入すると、火を止めてあっても鍋肌に当ると白く弾けて焼き鱈子みたいになっちゃうので、
ステンレスボウルの中で撹拌して和えています。




個人的好みで、浅く酢〆した白髪葱と、鱈子をトップにトッピング。

周囲には、さっと炒めた葉葱も盛っています。




ちょっくら、今回の一皿は、乙女チックなぶりっこ過ぎましたかぁ??
昨日の烏賊墨が強烈過ぎたから。余計にそう感じちゃうかもしれないですね。

シンプルイズベスト。
鱈子のパスタ、美味しかったです~。

これ食べたら、また仕事しなくちゃ。。 ぽちっ!

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そうそう、このところパスタが続いていて、昨日は新宅でもパスタをアップしているのよ。

併せて御覧になってくださいね~。⇒ http://d.hatena.ne.jp/hitaki99/







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アオリイカの烏賊墨パスタ

2013年09月28日 | 料理 麺類


週末は、パスタシリーズ No.021.
アオリイカの烏賊墨パスタ


ぐはぁ~ ! !
強烈で申し訳ありません。

久し振りに、烏賊墨パスタ を造ったの。

いきなり レッドカード で、一発退場させられそうな強烈さですが

まあ、レストランのメニューにも乗る定番パスタという事で、ご容赦くださいね。(笑)





アオリイカと甲烏賊の墨は、強烈です!

その量もさる事ながら、濃厚でこってりしているので、こんなビジュアルに仕上がります。
まるで、コールタールをぶちまけたかのようですが、これが、コクがあってとっても美味しいの。

烏賊墨パスタには、アオリイカと甲烏賊が双璧ですね!

甲烏賊などは、別名 墨イカと呼ばれるほどですから。。




スルメイカや、槍烏賊だと、ここまで濃厚にならず、墨の量も少ないので、灰色みたいな優しい色合いに仕上がります。
甲長 20センチほどの小型のアオリイカや甲烏賊でも、1パイで3皿分くらい、こんな濃厚な墨が取れるのよ。

捌く前に、まずはしっかりエプロンをするか、汚れても構わない服装をして調理に入りましょう。
烏賊墨は、粒子が細かいので、繊維に付くと洗濯してもなかなか落ちません。

買ったばかりの白いブラウスなんか着て調理してはだめだよん。(笑)


造り方は、到って簡単。 まずは、墨袋を破裂させない様に注意して捌き、小皿に墨をぞぎ出します。
そして、白ワインを加え伸ばして準備完了。

アリオリを造る要領で、大蒜と鷹の爪をオリーブ油で香味立てして、
パスタの茹で汁と、バターをフライパンに加えて乳化。
続いて、茹で上がったパスタを和えます。
最後に、造った烏賊墨を加え、フライパンを振りながら、水分が無くなり丁度良いくらいの濃度まで乳化させて、完成~。

今回は、表面がザラザラしているリングイネを使っているので、烏賊墨がガッチリ浸み込んでますね!





今回は、アオリイカの甲の肉と、葉葱も具材に使っているのですが、真っ黒に染まって、何が何だか区別できませんねぇ。。
トップに乗せたお刺身が純白で綺麗でしょう?

烏賊墨パスタを造るなら、アオリイカと甲烏賊がお勧めです。
断然、他の烏賊よりコクがあって、美味しいです。




そうそう、味覚のアクセントに梅干しをひと粒くわえてました。
真っ黒に染まって分かりづらいけど、割ってみると、ほら、赤い梅肉がこんにちわ。(^_^)


久し振りの烏賊墨パスタ、とても美味しかったわぁ。

食べ終わったら、丹念な歯磨きは忘れない様にね! (笑)


強烈な烏賊墨パスタに乾杯、ぽちっ!

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ウスバハギのフライ

2013年09月27日 | 料理 魚類


ウスバハギ ( 薄葉剥、薄刃剥 )
- Aluterus monoceros( Linnaeus,1758 )-


今日は、先日お刺身を掲載したウスバハギの第二弾です。

ごわごわに分厚い外皮は、写真の様に綺麗に剥く事ができます。
お魚を捌いたら、余す所なく味わうのをモットーにしているわたしなんですが、
この厚い皮は、どう考えても食べられそうもありません。

そんな事は無いよ、こう料理すると美味しいよ、っというノウハウがあったら教えてくださいね。

そんな事を考えてこの皮を見つめて思案していたら、ハギの同属のフグに、「ふぐ提灯」がある事を思い出しました。
ならば、はぎ提灯が造れるのではないか、そんな事を思いついたです・・・。

ところがわたしって人は、魚を捌いたりするのは好きだし得意なんだけど、手芸とか裁縫は大の苦手なんですよねぇ。。
多分、わたしが造っても上手く行かないのは予想が付きます。

どなたか、お手本をアップして頂けないでしょうか?
偉大な先輩方の製作を見て、わたしでもできそうならその時は、ふぐ提灯、はぎ提灯を造ってみたいです! (笑)


先日掲載のお刺身はこちら ↓

ウスバハギ (薄葉剥)のお刺身 ( 掲載 ; 2013年09月22日 )
http://blog.goo.ne.jp/hitaki99/e/8f40dba161389c761e6eb3cc37bd8b0d


( 写真は、クリックで拡大になります )




ウスバハギのフライ


今日は、ウスバハギのフィレ肉を、フライに揚げて味わいました。

硬い外皮と、内側の柔らかい薄皮も剥いて使っています。
この薄い内皮は付けたまま調理でも構わないと思いますが、一応今回は、引きました。

軽く塩、胡椒して2時間ほど常温に放置して、滲み出た水分を拭き取ります。
ウスバハギの魚肉はさほど水っぽいタイプではないし、臭みも全く無いものの、
この一手間をかけると、旨味も凝縮され、食感もより上品なものになりますね。




フライの作法はキホン通り。揚げる直前に、 片栗粉→ 卵白→ パン粉で、揚げています。
このタイプの白身は、あっという間に熱が通るので、揚げ過ぎだけは気を付けてね。

今回は、180℃で揚げています。

味わったソースは、 光食品の濃厚ソース 。
最近のお気に入りで、新宅で特集をしていますので、興味ありましたらご覧になってくださいね。

光食品の濃厚ソース ( 2013-09-14 掲載 )
http://d.hatena.ne.jp/hitaki99/20130914




フライは余り造らないない人なんだけど、久々に味わうと美味しいわぁ。。
ウスバハギの魚肉も、ふわっと軽くて良い感じ。
必要にして充分な旨味もあり、クドくないので、とても味わい易いです。


がぶ っと齧りついた、歯型がリアル過ぎたかしら? (笑)





ウスバハギのお宝セット。

お馴染みの、珍味セットです。
右から、胃袋、真子、そして腸。




胃袋 なんだけど。実は、これは味わうのを断念。。
内壁が、イボイボ状の硬いヤスリみたいな石質で、無理すれば食べる事は可能だけど、止めときました。。残念!

食物は殆ど丸呑みにして、この胃袋で食べた物を擂り潰すという事なんでしょうね。




こちらは

いろいろなお魚の内臓を味わって来たけど、これはとても長くてびっくり。1メートル以上ありましたね。
柔らかくて、ホロ苦い味覚が美味しかったわ。




こちらは 卵巣

1.22キロの身体の割にとても小さいので、産卵期はまだ随分先のようです。
卵も粒がはっきりしてない状態でした。

味覚は、特に美味というものでは無かったですが、大きく育つと別の味わいが楽しめるのかもしれないですね。


という事で、ウスバハギのフライと、お宝セットでした。
次回、第三回は最終回。お待ちかねの肝も登場しますので、もう少々お待ち下さいね。


最後まで読んでくれてありがとう。
来訪の記念に、 ぼちっ ☆

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アオリイカと四角豆の梅肉叩き和え

2013年09月26日 | 料理 烏賊・蛸・海老・・他


アオリイカ(障泥烏賊)
- Sepioteuthis lessoniana (Lesson, 1830) -


今日は、アオリイカを食卓に乗せましょう。

アオリイカの旬は、春先から初夏とされていますが、秋口から晩秋にかけてやや小型の若烏賊も沢山入荷します。
この秋口からは浅場に集まるので 防波堤などで疑似餌「餌木」を使った釣り(エギング)が人気がありますね。

アオリイカは、味覚も良くて人気もあり、価格もスルメ烏賊や、槍烏賊辺りよりかなり高価な価格で販売されています。

名前の 「障泥(あおり)」 とは、馬の胴体に巻く泥避けの形 ( 馬具 )と、
アオリイカのエンペラの形が似ているので名付けられたと言われています。

見慣れた人は間違う事もないけれど、一見甲烏賊とアオリイカは良く似ています。
魚屋さんの棚などでは、墨まみれで良くカタチが分からない事もあります。

しかし、捌けは骨の構造がまるで違うのがわかります。
上の写真の、白く硬いのがのがコウイカ。透明のプラスティックのように貧弱なのがアオリイカ。
捌かなくても、甲羅を指先で叩いてみると、コツコツ硬い骨が確認できれば甲烏賊で、アオリイカはコウイカほどの硬さは無いです。

この烏賊の内側の骨は、烏賊が元は貝だった頃の名残だと言われていますね。






アオリイカと四角豆の梅肉叩き和え

今日は、アオリイカの和え物。使ったのは、胴下足

胴下足とは、内臓を包み込んでいる部分から眼や口の部分、頭部から食腕と脚を切り離した部分。
その他、内下足とかモツ肉、カシラなど色々な呼び方があるようです。




内臓と、目玉と、鳶口の歯を外し削ぎ切りにしています。
軟骨もあるけど、削ぎ切りすれば巨大な個体でなければ、コリコリ全て美味しく味わえますね。

とても旨味成分が多く、複雑な味わいのある部位なので、美味しいです。





今回は、先日も掲載した 四角豆 を湯がいて輪切りにして使っています。

シコシコした歯触りが素敵だし、カタチが個性的で可愛いですね。

今回は、梅肉の叩き、塩、胡椒、黒酢、煮切り味醂で和えてみました。




こちらは、鳶口
爪歯を取り除くのを忘れないでね。(笑)




そしてこちらは異様に長い触腕
この日本の長いのが「手」で、他の短い8本が「脚」という事ですね。

触腕は他の脚と違いもっちりした食感があり味わうのが楽しみです。。





四角豆の野菜コンソメスープ

今日は、四角豆のスープも造りました。

屑野菜を煮詰めて造り置きしてある野菜コンソメをベースに、
生姜、大蒜、玉葱、ピーマン、そして四角豆のシンプメなスープです。




四角豆は、若干の苦味と青臭さはあるものの、基本的に癖のない爽やかな味覚ですね。


ということで、アオリイカと四角豆の梅肉叩き和えと、四角豆の野菜コンソメスープでした。

では、また!


明日天気になぁ~れ。 ぼちっ ☆

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戻り鰹のお刺身

2013年09月25日 | お刺身


戻り鰹の1/4割りの柵 / 背身 ( 気仙沼水揚げ )


戻り鰹のお刺身


秋になり、いよいよ戻り鰹の時期となりました。
まだまだ脂の乗りは不充分だけど、初鰹とは違う濃厚な味覚が楽しめます。

今回は、個人的好みで背身側の1/4割りの柵を入手しました。
水揚げは、鰹の水揚げ量日本一の気仙沼のもの。

季節の風物詩をたっぷり味わいましょう!










初鰹の時も書いたけど、鰹は赤道付近に暮らす魚で、春先から初夏にかけて、日本列島に沿って一気に北上します。

琉球、奄美から、土佐、紀伊沖を抜け、駿河、伊豆、銚子沖を北上し、三陸に向かいます。
この春先から初夏の鰹が、初鰹 、或いは登り鰹などと呼ばれています。

まだ、この時期は身体は小振りで脂も乗って無い細いものばかりなんですが、初鰹ならではの爽やかさがあり、人気があります。
個人的には、初鰹の背身がサッパリしていて最も鰹らしい味覚が堪能できて大好きです。




鰹が辿りつく先の三陸沖は、南からの暖流の黒潮と、北からの寒流、親潮(千島海流)がぶつかるところで、
ここで大量のプランクトンが発生し、それを目当てに鰯などの大きな群れが回遊してきます。

その溢れるほど集まる小魚を狙う肉食の中・大型の魚もまたどっと三陸沖に集まって来ます。

こんな理由で、三陸沖が世界有数の漁場となっているという事なんですね。




遥か赤道付近から三陸沖を目指して北上して来た鰹も、カタクチイワシなどをここでたらふく味わい、真夏を過ごします。

飽食の末、秋口には、初鰹の1.5倍から2倍くらいの重さに肥えて、脂ものり、初鰹とは別物の魚の様に育ちます。





ひと夏を三陸沖で過ごした鰹は、秋口に再び大挙して赤道付近まで南下し始めます。
この秋口からの鰹が、戻り鰹 、或いは降り鰹などと呼ばれます。

今は、気仙沼辺りの水揚げが中心ですが、そう遠くないうちに房総、伊豆沖辺りの漁獲が増え、
更に紀伊沖、土佐沖へと、秋の深まりと共に産地が南下して行き、奄美、沖縄を過ぎ日本の領海外へ去っていきます。





戻り鰹のお刺身は、とても濃厚な旨味に満ちています。
初鰹のサッパリした爽やかさは失われていますが、濃厚な旨味を支持する食通たちが舌鼓を打つ素晴らしさですね。

現代の美食の志向は、がっちり脂の乗ったとろけるような旨味を評価する方向にあるので
こんな戻り鰹のお刺身などは、そのど真ん中と言っても良い存在だと思います。

ただ、鰹の刺身は、嫌い、という否定派も存在します。
どちらかというと、好き嫌いが分かれやすいタイプの魚肉かもしれませんね。

鰹の場合、サイズが大きいので一尾丸買いすると、大家族なら別ですが、食べ切るのに苦労します。
特に、戻り鰹は大きいので、わたしは初鰹の丸買いはあっても、戻り鰹は、柵買いが基本です。

鰹の場合、即食べ切りが原則で、寝かせると臭みも出やすいから丸買いし辛い、という事もあります。




鰹の柵を買う場合、背身か腹身かを選んで買う事になります。

背身のほうが、脂ののりは少なく魚肉そのものを味わうのに向いています。比較的爽やか系刺身の好みの人は背身が良いと思います。
それに対して、腹身は、しっかり脂がのり、味覚は濃厚で旨味も強いです。こちらは、濃厚こってり系の刺身が好きな人に向いています。

現在は、初鰹より戻り鰹がやや人気が高く、また、背身より腹身の方を好む人の方が多い様に思います。
まあ、これは好みがはっきり分かれるところですけどね。

脂の乗り至上主義者は、戻り鰹の腹身なら、完全無欠、最上級の賛美を唱えるでしょうね!

ちなみに皮付きなら、黒っぽいのが背身、瓜坊みたいな縞模様で銀白色なのが腹身。
お刺身に切った時、正三角形のお握り型になるのが背身。細長いカタチになるのが腹身です。





今日のお刺身は、まだ脂ののりが不十分といえども、かなり濃厚でした。
背身でこれだけ濃厚なので、腹身なら更に強烈ですね! くわばらくわばら。。

今日は、1/4割りの柵の半分、ようするに1尾の1/8で満腹、ごちそうさまでした。
わたしって、こんなお料理ブログなんかやっている割に胃腸が虚弱なんですよね。 情けないぞぉ~。。

しかし、もう少し秋が深まった頃、更にこってり脂の乗った戻り鰹に挑戦しましょう !
しかも、次回は腹身を選び、今年の鰹の締めとしたいと思います。 たまには気合い入れて頑張らないとね。(笑)


今日は、ここまで。では、また!


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メカジキのエスニックソテー

2013年09月24日 | 料理 魚類


メカジキ( 目梶木、眼梶木 )
- Xiphias gladius (Linnaeus,1758) -

メカジキのエスニックソテー


おはようございます。
今日の食卓にはメカジキを乗せましょう。

一尾丸ごと入手して捌いて味わうのを趣味にしているけど、さすがにカジキの丸買いは不可能で、生身をブロック買いしてきました。

30センチくらいのが入荷すれば、喜んで買うんだけど、そのサイズだと美味しくは無いと思いますけどね。
それでも、ちっこいカジキを一尾 姿煮にしてお皿に盛りつけると雰囲気だけでも楽しめそうな気がしますけど。(笑)

今回のは、三陸産 (多分気仙沼の水揚げ) のもので、メカジキは三陸産のものがとても多いです。
マカジキは、千葉沖で獲られたのが多く、カジキはやはり太平洋側に多いようです。

味覚的には、若干マカジキの方が評価が高いようですね。




テレビなどで、時々カジキ漁の映像が紹介されますが、その 突きん棒漁法 というのは迫力あって豪快です。
船の先頭の飛び込み台みたいな所から、カジキめがけて銛撃ちする勇ましい漁法は、何時見ても感動します。

幼い頃観た映画、ヘミングウェイの「老人と海」のイメージもあり、カジキというお魚には特別な思い入れがあります。
何時の日か、カリブ海にクルーザーを浮かべてカジキとリアルファイト 、なんて夢はあるけど、無理でしょうね。(涙)




今回のお料理は、エスニック風のソテー。
適当なサイズに切り分けた生魚肉に、塩、胡椒で下味を付け、片栗粉を刷毛で軽く叩いて使ってます。

多めの油で、たっぷりの葱の青葉を炒め、ハリハリの葱油を造ります。
同時に、生姜、大蒜、唐辛子も加えて香味立てして、何時も以上に香味の尖った感じにしました。




このタイプの炒め物は、強火でフライパンを煽りながらワイルドに炒めるのが美味しいです。
出来れば熱電導効率の高い、鉄製の中華鍋、鉄フライパンを推奨。

強火で短時間の加熱なので、調味料は予め合わせておいて、頃相をみて一気に投入が良いですね。




最初に造った葱油で、刻んだトウチを炒め魚肉を投入、ソテーしています。

合わせた調味料は、胡麻油、紹興酒、ニョクナム、黒酢、醤油。
そして、卸し生姜、刻み葱も用意しておいて、同時に使ってます。

これを8割方 火が通った辺りで投入して、ひと炒めして完成という手順です。




ハリハリ、ヒリヒリした尖った香味が刺激的で美味しいです!
メカジキの魚肉も、短時間ソテーなので、ぷりぷりでしっとりジューシーな感じに仕上がりました。

カジキの魚肉はとてもヘルシーだし、美味しいので頻繁に味わいたいですね。

メカジキのエスニックソテー、美味しかったです。
ごちそうさま~ (^。^)/


ハリハリ、ヒリヒリに御満悦にひたきさんに、ぽちっ☆

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マコガレイの料理 - しんじょ,唐揚げ

2013年09月23日 | 料理 魚類






マコガレイ ( 真子鰈 )
- Pleuronectes yokohamae (Gunther) -


今日のお魚は、マコガレイ( 真子鰈 )
カレイの中では珍しく初夏から晩秋が旬で、夏鰈 と呼ばれ、お刺身が絶品です。

特に大分の別府湾の北側、日出城跡直下の海域から揚がるものが 「城下鰈(シロシタガレイ)」 と呼ばれ、昔も今も別格的な存在です。
水中での沸水の影響でその地区ならではの旨味があるとされています。

一度だけ居酒屋でシロシタガレイといわれるブランドものを味わったことがありますが、
わたしの舌では、普通のマコガレイとの差は感じられませんでしたが ......

何れにしても、お刺身で味わって美味しい鰈は、そう多くはなく、真子鰈は中でも秀逸だと思います。
個人的にも、カレイの中では一番お刺身で味わう機会の多い種類です。

で、マコガレイのお刺身のアップか、と前振りだけしておいて、今日は加熱調理を掲載します。(^_^;
昨日、ウスバハギのお刺身を掲載したぱかりなので、お刺身の連発は自粛したという事。

マコガレイのお刺身は近いうちにアップしますね。


待ちきれない人は、こちら ↓ 。来訪者は一日10人に満たない寂しいブログだった頃。りざたんと二人で呑気にアップしてました。(笑)

マコガレイの刺身 ( 掲載 ; 2012年08月04日 )
http://blog.goo.ne.jp/hitaki99/e/bb19ecb721eb1621b30f44eb9f5c939f


マコガレイの縁側 ( 掲載 ; 2012年08月03日 )
http://blog.goo.ne.jp/hitaki99/e/7ac7b7218a50c3712b6d77a7f46a3e3d








マコガレイのしんじょ


今日は、しんじょ を造りました。

しんじょ(真薯)は、安土桃山時代から造られてきた伝統的な京料理です。
海老、蟹、白身魚などを叩いて造るもので、練物の代表的な存在。今は、「海老しんじょ」が一番多く一般的のようです。




ルーツを辿ると、1800年代初頭に、摺り身のつなぎに、卵白のみを使うのが「蒲鉾」。
山芋を繋ぎにするのが「はんぺん」。「しんじょ」は、山芋と卵白を使う、とされています。
現在の料理の繋ぎと、似ている様な、似てないような......。

まあ、そんな事は、ともかく、一応今回は公式にのっとり、卵白と長芋 ( 山芋の代わりに ) を繋ぎにしてみました。




しんじょには、揚げしんじょ、蒸ししんじょ、茹でしんじょとあり、
京料理だと、蒸したり茹でたりする事が多いようで、北陸から関東は、揚げしんじょが一般的と言われています。

今回は、揚げて辛味大根卸と和えてみました。




魚肉を荒叩き、大蒜、生姜、長葱、筍の芯、刻み大葉を、軽く塩、胡椒して卵白と長芋で繋いで揚げています。
完全にペーストにしてしまうのもアリなんですが、わたしは口にした時の魚肉の存在感、歯応えを残したいので荒叩きでやってます。

完全ペーストにしてしまうと、おでんの具の「揚げボール」とか、竹輪みたいな食感になってしまい、わたしの考えるしんじょとは別物に感じます。
今回の様な白身魚はともかく、海老しんじょなどは、プリプリ食感が無いと興ざめですしね....。

わたしの良く行く居酒屋や小料理屋は、みんなこんなゴツゴツタイプの揚げしんじょなので、そのイメージが強いのかもしれないけど。。

それに、うちのお婆ちゃんのしんじょも、こんなゴツゴツした揚げしんじょでした。「しんじょう」と、言ってましたけどね。




こちらは一緒に揚げた、葉葱の芯 の部分。

黄緑色でなかなか綺麗な色合いでしょう?





マコガレイの唐揚げ

今日は、一緒に 唐揚げ も味わいました。
マコガレイの魚肉は、カレイの中でも一、二の肌理の細かさを持つ魚肉で「絹のような」繊細さ、と言われてます。

先日掲載の真鰈等と比べると、例えるなら、マガレイは木綿、マコガレイは絹、そんな食感です。褒めすぎでしょうか?




片栗粉を薄めに塗して、180℃で一発揚げ。火が入るとクルっと丸まり可愛らしいですね。
揚げ過ぎに注意してさっと揚げて、揚げたてを、パクリと頬ばりましょう。

美味しい~ ! !




このお皿も葱だくで。
千鳥酢で浅く締めた白髪葱と、小葱

繊細過ぎて、やや淡白な天麩羅に、葱の香味のアクセントはとても良く合います。




大葉の唐揚げ

小料理屋風に、裏面のみ片栗粉を塗し、表は素のまま揚げてます。

両面粉を塗すと、油っこくなりすぎるので片面のみにしているの。色合いも緑が残って綺麗だしね。。






そんでもって、こっちは、肝の煮付け~

コルステロール過多の人と、尿酸値が気になる人は、食べるべからず。。
わたしは、たしなむ程度で留めてます。← ホントかなぁ。。疑わしい記述。(笑)

しかし、ホロ苦くてコクのある美味しい肝なのよぉ。。(涙)





マコガレイの干し皮の炙り焼き

大切なお魚の命を、貪欲な人間のために捧げるのだから、余すところなく食べてあげるのがせめてもの供養。
骨も、内臓も、皮も、調理を工夫すれば、何物にも代えられない珍味となり、味わう楽しみも広がります。

捌いて、引いた皮も振り塩して干して炙れば、素敵な箸休め、酒肴になるんですよ。

広島では、こんなカレイの皮だけがパック詰めされ販売されている、とアナゴさんのレポートもありましたね。
世の中、魚の皮だけをお金を出してまで買いたいという人もいるんです。捨てちゃうなんて もったいない 。




ちなみに、黒皮はカレイの表側、白皮は裏側。
今回初めて、ザラザラした黒皮より、裏の白皮のほうが旨味があって美味しい事に気付きました!

勉強になったわぁ~ 、 !(笑)!


ということで、マコガレイのお料理。直球と、変化球。どちらも美味しく堪能しました。

ごちそうさま~ (^。^)//


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ウスバハギ (薄葉剥)のお刺身

2013年09月22日 | お刺身


ウスバハギ ( 薄葉剥、薄刃剥 )
- Aluterus monoceros( Linnaeus,1758 )-


今日のお魚は、ウスバハギ
ハギの仲間の中では最も大型に育つタイプで、我が家近辺でも、時々入荷があります。

カワハギ、ウマヅラハギに次ぐ第三の存在と言って良いですね。
各地で色々な呼び名があるようで、団扇ハギ、白ウマヅラ、平ハゲなんてのがあるようです。

一般的評価は、味覚も、価格も カワハギ > ウマズラハギ > ウスバハギ という順列が普通です。





今回の個体は、1.22キロのまずまずのサイズながら、ウスバハギとしては中型くらいでしょうか。
アタマの一本角は出荷の時に切り取られたようで、一緒に入荷した数尾全てアンテナは欠落してました。

カワハギ、ウマヅラと同様に、硬い外皮を装備しいてるので、口元に切り込みを入れて、手で尾っぽの先までバリバリ皮を剥がしてしまいます。
途中で皮が千切れるようなヤワなものではないので、皮を剥ぐのはとても簡単ね。

ひと皮剥くと、薄ピンク色の綺麗な色合いになります。
この段階で、まだ内皮が付いているので、更に捌いて皮引きをするか、そのまま皮付きで調理するか、ということになります。




ウスバハギのお刺身


ウスバハギの魚肉は、シコシコ歯ごたえのある硬いタイプなので、薄造りが基本となります。






三枚に卸して、薄いピンク色の内皮を引きます。

ごわごわして硬い外皮と違い、薄い内皮は千切れたりするので慎重に引かないといけないですね。
この内皮は、余り硬いものでないし、口に残るタイプでもないので、付けたままでも良いかもしれませんね。

続いて、側線に沿って柵取りして削ぎ切りにしました。





フグ目カワハギ科のお魚だけに、血統的にこの手の薄造りが似合いますね。

淡いピンク色に色付いた魚肉は、透明感があって爽やかな印象です。




カワハギ、ウマヅラと同様に高タンパクながら、脂肪分は殆ど無いというのが特徴的。
ヘルシーで、お刺身ダイエットなどには、抜群の存在ですね!




一般的な味覚評価としては、やや荒っぽく、大味な印象、とされているものの、
わたしとしては、このタイプのお刺身は大好きで、とても美味しいと感じました。

味覚評価は、カワハギ、ウマヅラと比較して、という話しなので、一応参考にね。






センターに配した薬味は、白髪ネギ、葉葱、茗荷。
何れも、軽く酢〆でアク抜きしています。

爽やかでシコシコ美味しいお刺身なんですが、やや淡白なので、薬味で味覚にアクセントを加えるのが良いですね。
定評のあるとても大きい肝 (肝臓) は、別料理に利用する予定なので、今回は、お刺身に添えませんでした。





ウスバハギは、さほど評価が高いお魚では無いのですが、わたし的にはとても美味しく味わえました。
今回の薄造りは、半身をフルに使ってますが、このタイプのお刺身なら、あっというまにペロリと完食ね! (笑)

リーズナブルでヘルシー、そして自分の好みに合う方向という事で大満足の一尾でした。
また買ってこよっ ! (^。^)/


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最後まで読んでくれてありがとう。
じゃあ、また!

甘鯛と四角豆のスープパスタ

2013年09月21日 | 料理 麺類


アカアマダイ ( 赤甘鯛、赤尼鯛、グヂ )
- Branchiostegus japonicus (Houttuyn) -

今日の食卓には、久し振りに 甘鯛 を乗せましょう。

アカアマダイは日本海側に生息数が多く、特に若狭湾辺りが主要産地となっています。
古くから京料理の定番料理として関西を中心に珍重されてきました。



バックナンバー は、こちら。

アカアマダイの若狭焼き (掲載 ; 2013年05月30日 )
http://blog.goo.ne.jp/hitaki99/e/6590f7e56d9e8f19fbcc9f067f2695d5
甘鯛の酒蒸し (掲載 ; 2013年06月16日 )
http://blog.goo.ne.jp/hitaki99/e/691ee2afe9677893b0750c13185f3959
尼鯛の潮汁 (掲載 ; 2013年06月11日 )
http://blog.goo.ne.jp/hitaki99/e/9fc2296087293703a6f5e640cf15b301
アマダイのエスニックスープ春雨 (掲載 ; 2013年06月05日 )
http://blog.goo.ne.jp/hitaki99/e/0325e49bd45ab61ca89e9e501aae1838



週末は、パスタシリーズ No.020.
甘鯛と四角豆のスープパスタ


今週は、連休もあって、あっという間に週末になってしまいました。
台風一過から、徐々に落ち着いた気候となり、一気に秋の気配が濃厚になってきましたね。

早いもので、週末はパスタシリーズも、塵も積もれば山となり 今日で20作目
区切りの一皿と言う事で、格調高い甘鯛を使ったパスタにしましょう!

甘鯛は、蒸し物、焼き物を中心に様々な料理に使われていますが、
パスタなどに使われるのは、意外に少ない様に思います。




今回は、三枚に卸して、ウロコを引き、皮付きで、大きめの一口サイズにカットして使ってます。
塩と粉胡椒(白)を振り、常温に一時間ほど放置して、染み出た水分を拭き取り、片栗粉を両面しっかり塗します。

大蒜、唐辛子で香味立てしたオリーブ油に、魚肉と四角豆をを投入してソテーします。
八割方火が通ったら、パスタの茹で汁と白ワインを加え、生クリームを投入。
場合によりバターを追加して、塩、胡椒で味覚を調え、お皿に魚肉と四角豆を盛りつけます。




スープは、そのまま少し煮詰めて濃度を出します。
生クリームが入っているので焦げつかせない様に注意が必要ですね。

そしてそのスープをお皿に注ぎ、Ex.バージンオリーブオイル、胡椒を振って、完成~。




写真は、甘鯛の魚肉をひっくり返したところ。
上品な白身は、旨味も強く繊細でとても美味しいです。

でも、熱の通し過ぎはパサつきの元なので注意してね。




今回は、沖縄産の四角豆 をたっぷり使っています。
沖縄の野菜というと、かなりアクが強い強烈なイメージを持たれ易いけど、四角豆はクセもエグ味もなく食べ易いです。
鞘えんどうに近い感じかな。

最近は、本州でも生産されるようになってきて、見かける事も多くなって来ました。

とても美味しいし、カタチも可愛いので、こんなスープパスタによく似合いますね。




そして今日は、ニョッキ を使っています。
もっちりした食感で、マイルドなクリームソースにとても合うわね。




ニョッキを小さくしたような同じカタチなのは 銀杏
水煮のパック品ね。




それから、今回はトッピング用の 乾燥えのき茸 を、初めて使ってみました。
そのままサラダや煮物に振りかけて味わう、という事なんですが、えのき茸の風味もしっかり味わえてなかなか良い感じ。

生のえのき茸を乾燥して自作してみようかしら?


と、言う事で、甘鯛と四角豆のスープパスタでした。
20作目の記念らしく、結構美味しく出来て御機嫌でした。

今回のパスタ、自己採点は、93点を付けちゃいましょう!

なぁ~んて、他人に厳しく、自分に甘いひたきさんに、
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◆ ◆ ◆



【 本日の食材 】






沖縄産 シカクマメ ( 四角豆、ウリズン )

軽い苦味と青臭さはあるものの、クセの少ない味覚が素敵です。
シコシコした食感も良いので、湯がいてサラダや和え物に使ったり、揚げ物、炒め物も美味しいです。

昨年もこの時期に、何度も使いブログアップしていたのを記憶の方も多いかもね。。
個人的に、とても気に入っている野菜です。価格もリーズナブルなのが有難いわ。

隣は 徳島産のすだち







大分産 干しえのき

この食品パックは、初めて入手したのですが、とても香りが強く、美味しかったです。
考えてみると、椎茸もナマのものより干した方が風味が増し、出汁取り向きであるように、干しえのき茸も旨味、風味が増しますね。

また買いたいと思うと同時に、生を干して自作してみようと思ってます。できるかなぁ? (笑)



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太刀魚のお刺身 月見叩き

2013年09月20日 | お刺身


タチウオ ( 太刀魚 )
- Trichiurus lepturus (Linnaeus,1758) -


今日のお魚は、太刀魚

体表にはウロコは無く、銀色に輝くグアニン質の層が輝いています。
この層になった銀色を利用してマニキュアなどの原料にされていたと言われてます。

全く魚介系とは無関係の本を読んでいたら、模造真珠製作の話しがあり、
この太刀魚の体表の銀粉を集めて造るのが一番輝きが良く、リアルなので、模造真珠の最高峰とされていたそうです。


太刀魚は、先日塩焼きをアップしたので、興味ありましたらご覧になってくださいね。

「太刀魚の塩焼き」 ( 2013年09月16日 掲載 )
http://blog.goo.ne.jp/hitaki99/e/5b55b067b9b10ffaa5f442082ab8409d


( ↑ クリックで拡大 )






太刀魚のお刺身 月見叩き

太刀魚は、美味しいお魚で、人気も高いです。

特に関西を中心に西日本で評価が高いようです。
水揚げも、太平洋、日本海ともにあるけど、瀬戸内での水揚げがとても多いようです。





十五夜の綺麗なお月さまを拝んだばかりという事もあり、久しぶりに お月見叩き にしてみました。

叩いても、鯵や鰯のように粘りはさほど出ないタイプの魚肉ですね。
叩き方には好みがありますが、わたしは粗く叩くのが好きで、10回ほどトントン叩くくらいに留めてます。

この叩いた魚肉に、軽く塩、粉胡椒(白)、そして千鳥酢を加え、刻んだ小葱をざっくり和えてます。
そして卵黄をトッピングして味わうのが、とても好きなんですよね~。




さっぱりした酸味と葱の香味に、トロリと甘い卵黄をまぜまぜして味わうコラボは、も~ぉ 堪りませぇ~ん!

美味しいですよ~。お勧めです!






太刀魚 真子の塩茹

何故か、太刀魚を入手すると、卵巣付きの♀ばかりのような気がします。
たまには白子も・・・・、と思っても何時も♀ばかりなんですよね。。

そういえば、イサキを買うと、毎回白子付きの♂ ばかり。(笑)
そういう巡り合わせになっているようで可笑しいです。




今回は、薄塩で茹でてます。
卵巣って、意外と熱が通り難く、中が生煮えなんて事が起きやすいですね。

太刀魚の真子は、体型同様に細長くて厚みはさほどないので比較的熱を通し易いものの注意は必要です。
極弱火でコトコト茹でるのが、良いと思います。

それに中・強火でボコボコ茹でると、弾けて真子が散らばってしまう失敗も起こし易いので慎重にね。








太刀魚の 葱油炒め揚げ

今日は、もう一皿。香味をギンギンに効かせた刺激系料理を。。
太刀魚の肩の部分の一番身の厚い部分を二枚に卸し、骨付き側と、骨無し側を使っています。

多めの油に、生姜、大蒜、唐辛子と、たっぷりの葱の青葉でじっくり香味立て。
片栗粉を振った太刀魚を投入して、炒め揚げにしています。
唐揚げと、ソテーの中間の感じですね。




仕上げに、酢、チリソース、ラー油も加えて、さっと和えて、仕上げてます。

かなりハリハリ、ヒリヒリで美味しいです。
真っ白なご飯で、がっつり頬張りたい味覚です !




タチウオの魚肉は、とても美味しいのですが、若干淡白なので、敢えて薄味でその上品さを際立たせるか、
逆に、こんな刺激系に雪崩れ込んで勝負に出るか、その辺は好みなんですが、如何なものでしょうか。。

刺激系大好きな、私的にはとても美味しくて好みの味覚で、太刀魚のフワフワな魚肉にも良く合っていると思います。




添え物に、我が家の花壇で育てた獅子唐焼き。
台風が来る前に、一斉に収穫したので、毎食たっぷり味わっています。




太刀魚の、叩き、真子、炒め揚げ、どれも個性的で美味しかったです。
ごちそうさま~ (^。^)/


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マガレイのセロリスープ ,クリームスープ

2013年09月19日 | 料理 魚類



マガレイ ( 真鰈 )
- Pseudopleuronectes herzensteini (Jordan & Snyder, 1901) -


マガレイは、マコガレイと良く似たスタイルですが、裏側の尾っぽ付近が 黄色く色付く のが特徴です。
識別は、いろいろあるものの中々難しいので、この黄色が確認できればマガレイと判断するのが簡単みたい。

魚屋なとどでは、裏側の白い方を表にして並べられる事が多いので、確認し易いと思います。


今日は、そのマガレイのスープを二皿用意しました。




マガレイのクリームスープ

秋になって、涼しくなると、クリームスープのトロリとした濃度が恋しくなります。

今日は、えのき茸をたっぷり使い、純白のとろとろスープを造ってみました。




マガレイは、五枚に卸して皮を引き、振り塩して2時間ほど常温に放置。

臭みのあるカレイではないけれど、染み出た水分をキッチンペーパーで拭き取り、塩と白粉胡椒を振り、
片栗粉を厚めに塗します。余分な片栗粉は、スープのトロみになるので、ぼってり付けちゃいましょう。

大蒜と唐辛子で香味立てしたオリーブオイルに、バターを加え、続いてマガレイを投入。
焦げ付かない様に、フライパンを振りながら両面をソテー。

屑野菜を煮込んで造ってストックしてある野菜コンソメと、白ワインをどぼどぼ加えてひと煮立ち。

えのき茸は、直ぐに火が通るので、仕上げ直前に加えます。
生クリーム、塩、胡椒で味覚を調え、場合によりバターを増量して完成~。




真鰈の魚肉は、鰈らしく繊細で上品。

こんなマイルドな クリーム&バター系と良く合い、美味しいです。




何時も沢山の具材を加えたがるわたしにしては珍しく、今回はえのき茸のみをたっぷり使いました。

シンプルだけど、ほっこり優しい味覚が素敵でした。
えのき茸も、真ガレイも、加熱時間は最小限にするのが唯一の注意点かな?






マガレイのセロリスープ

もう一皿は、クリームスープのマイルドでクリーミーなのとは対極の、香味系スープです。

セロリをたっぷり使った香味は、大好物なんだけど、好き嫌いははっきり二分されるタイプかな?




クリームソース同様に下処理した魚肉に、今度は片栗粉を 薄く 振っています。

刷毛に片栗粉を付けて、真上からうっすらと振る程度に留めています。
こちらは、クリームスープみたいなトロみは出したくないので。




オリーブオイルに大蒜と唐辛子て香味立ては同様ですが、こちらは、生姜と葱の青葉も加えて香味立てしています。

そしてえのき茸と比べセロリは火の通りは時間がかかるので、最初にセロリを投入して炒め始め、
有る程度火が通ってきたら、マガレイを投入、両面をソテーします。

野菜コンソメと白ワインを加え、塩、胡椒で味覚を調え、
仕上げ間際に鰯の醗酵醤油「よしる」を隠し味にぽちっと投入して、完成~




こちらのスープは、かなり香味の強い刺激系。個性的でオトナの味覚ですね。
このタイプが苦手な人からは、「青っ臭い」と、酷評されるかもしれないタイプの仕上がりだと思います。




今回は、空芯菜の新芽を軽くソテーして添えています。
こちらも、青っ臭く、ホロ苦い味覚なので、好き嫌いは分かれそうね。(笑)





と、言う事で、マガレイを使った二種類のスープでした。

クリーミーでマイルドなクリームスープと、セロリたっぷりの香味系スープ。
両極端で、好対照。

個人的に、あまり中道的なものより、
おもいっきりどちらかに振った個性のある料理の方がインパクトがあって好みなんです。。(^。^)/


クリーム系大好きな人も、セロリの香味が大好きな人も、
ぽちっ !

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アカシタビラメの しょうゆ煮

2013年09月18日 | 料理 魚類


アカシタビラメの しょうゆ煮
アカシタビラメ
- Cynoglossus joyneri ( Gunther,1878 ) -


今日のお魚は、舌鮃

舌鮃というと、最近ではムニエルを始めフレンチの素材として人気があります。
しかし、国内で古くから食べられてきたのは、今日みたいな醤油ベースの煮物が多かったようです。

ムニエルみたいな華やかさには欠けるけど、ふわふわで絹の様に滑らかな魚肉は、こんな醤油ベースの煮物に良く合います。
前回掲載のアクアパッツァと比べ、ビジュアルは、かなり地味ですけど、味覚は折り紙つきね !


先日の掲載はこちら ⇒ アカシタビラメのアクアバッツァ ( 2013年09月08日 掲載 )
http://blog.goo.ne.jp/hitaki99/e/e8fcf78d241fd4e542b83ccabc17dd7a




( ↑ クリックで拡大 )







舌平目は、それなりの滑りはあるものの臭みを伴うタイプでもないので、流水で洗えば皮付きで調理も可能です。
しかし、さほど味覚的に魅力がある皮では無く、上品な魚肉を味わうのに、少し邪魔になるかも。

わたしは、いつも口元に切り込みを入れ手で皮剥きして、それを調理に使っています。
この方が、より繊細さが強調されて好きなんですよね。

見た目も 黒っぽいクツゾコ みたいなのがお皿に鎮座するより、軽やかで美味しそうに感じられるわね。。

ただし、皮を剥くと、か細い背骨一本で細長い身体を支える事になるので、
加熱中や、お皿に盛る時は、煮崩れしたり、バラけないように細心の注意が必要です。




今日は、たっぷりの野菜と、薄い味付けで、醤油煮にしています。
先に野菜を煮込んでおいて、完成間際に、その野菜エキスたっぷりの煮汁で、舌平目を煮るという感じで調理しています。

魚を投入したら、弱火に落として、煮崩れしない様に、浮いた灰汁を掬いながら、コトコト煮込みます。
舌平目は、あっという間に火が通るので、火を止めそのまま放置して、煮汁を染み込ませます。

そして食べる直前に、再び火にかけ二度煮すると、より煮汁が滲みて味わい深くなりますね。
クドいけど、煮崩れには注意してね。弱火でコトコト優しく煮ましょう。

ふわっ、とした、繊細で上品な歯触りは、舌平目の真骨頂。他のお魚の追従を許さない独走状態ね !




煮汁は、鰹の一番出汁、干し貝柱、干し椎茸で薄めの出汁とりをしました。

味付けは、基本のお酒、醤油、味醂。かなり薄めの煮汁ね。
そして、臭みの出る魚肉ではないけど、生姜、大蒜と葱の青葉も加えてます。




使った野菜は、玉葱、人参、茄子、長なす、ブナシメジ、舞茸。
それに、小豆バイ [ツバイ] を3粒と、梅干し1個。

巻貝が入ると、とても個性的な出汁になって、味覚が複雑になり美味しいです。
しかし、巻貝は、個性が強いので、使う量はほどほどにしておかないと、煮物の味覚を完全に支配されちゃうので注意してね。


そろそろ、こんな煮物が恋しい季節になって来ましたね。
秋になって、魚介も野菜も益々旨味が増して来るので、いよいよ「食欲の秋」の到来 !

美味しいものをたっぷり味わいましょう !


こんなほっこりした煮物が食べたくなったら、 ぽちっ

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エボダイの料理 , 唐揚げと、みぞれ揚げ

2013年09月17日 | 料理 魚類


エボダイ [ イボダイ ]
- Psenopsis anomala (Temminck et Schlegel,1844) -


今日は、エボダイのお料理を食卓に乗せましょう。
エボダイは、何時見ても、丸っぽちゃな顔立ちで、可愛いわぁ。。

とても優しそうで、人の良い (魚の良い) 印象で、微笑ましいわね。
食べちゃいたいくらい、可愛いわぁ。。 もちろん、食べちゃうんですけどね。(笑)

一週間ほど前に、エボダイを使ったパスタをアップしています。
興味ありましたら、こちらも覗いてみてね。


エボダイのクリームパスタ ( 2013年09月07日 掲載 )
http://blog.goo.ne.jp/hitaki99/e/071fefed473de366b6e99e36e91b2c9f




エボダイの唐揚げ


エボダイは、体表に滑りがあるので、まずは綺麗に流水で洗い、細かいウロコを落とします。
この滑りは、生臭いタイプの滑りでは無いし、洗うと簡単に落とせるので、直ぐに綺麗になりますね。

続いて、三枚に卸します。

魚を捌くのは、ある程度大きい方が捌き易く、エボダイの様に小型だと、作業が細かいので、少し面倒です。
しかし、特別棘が鋭いとかではないので、小さいという事を除けば、捌き易いタイプだと思います。




三枚に卸したら、側線に沿って半身を更に二枚に切り分けます。
これで、一尾から4個の魚肉が取れ、この細長いタイプを唐揚げにしてみました。

今回は、皮付きのまま使用してます。

皮には、独特の風味があるので、揚げて味わう時アクセントになって美味しいの。
好みで、皮を引いた剥き身にしても良いけど、上品すぎで少し淡白過ぎると感じるかもしれないですね。




切身は、皮目に軽く振り塩して常温で30分くらい放置して、揚げる直前にキッチンペーパーなどで染み出た水分を拭き取ります。

塩水に漬ける方法もあるけど、私は振り塩派なんですね。

皮目に少し強めに振り塩して、魚肉側には塩を加えたくないので、そんな時には、振り塩が向いていますね。
塩水に漬けると全体に塩が平均的に回ってしまうので敬遠してます。




揚げ粉は、今回は、片栗粉8割、小麦粉2割くらいの比率でブレンドにしてみました、

骨が付いてないし、この手の白身は、火の通りは早いので揚げ過ぎだけは注意したいです。
今回は、170℃で揚げて、最後に190℃に油温を揚げて二度揚げにしています。
これで、外はカリっとして、中はしっとりジューシーな理想的な揚げになると思います。



今日は、一緒に我が家の花壇で育てた 獅子唐 と、大好物の 長芋 も一緒に唐揚げ。

長芋は、サクっとした食感で、噛むとネバっと来る 二段備えの食感 がステキだわ。
刻み大葉と、ポン酢で頂きました。




こちらは、一片種の大蒜
ひと粒が、丸ごとひと房なので、皮を剥くのも、揚げるのも楽ちんなの。

これは普通の大蒜より味覚と香味はマイルドで、お芋さんみたいにほっこり、ホクホクしていて、なかなか美味しかったわ。

一片種の大蒜は、こちら で簡単に紹介しています。






エボダイのみぞれ揚げ

今回は、3尾を唐揚げにして、1尾半をストレートに唐揚げで味わい、
残りの1尾半をみぞれ揚げにしました。

揚げは一緒に、同様の工程で揚げてます。




和え汁は、荒削りの鰹節 を煮出して、干し貝柱 と、干し椎茸 で出汁ベースを造ってます。

干し貝柱は、春先に洗面器一杯買って来たベビー帆立の貝柱を干したストック品。
干し椎茸も、安い時に地産の直売所で大量買いして干しておいたもの。

通常は、昆布と鰹節のデュアル出汁が基本なんでしょうが、事情があってわたしは昆布が使えない人なので、
強めの出汁が必要な時は、荒削りの鰹節+干し貝柱+干し椎茸で出汁取りしているの。




そのだし汁を沸騰させて、お酒、醤油、味醂、黒酢で味覚を調え、
摺り卸ろした辛味大根を投入して、ひと煮立ちさせ、火から降ろします。

余り加熱しすぎると大根の辛味が抜けてしまうので、ひと煮立ち程度でね。

そこに、刻んだ小葱と揚げた魚肉、長芋、獅子唐を加えてざっくり和えて完成~ 。




かぼす をジュっと搾っていただきます。




エボダイは、そのまま、或いは開いて塩焼きが一般的で、とても美味しいですね。

でも、こんなに美味しくて、素晴らしい魚肉なんだから、ワンパターンの塩焼きだけでなく、
いろいろな料理に展開させて味わうのも素敵です。


今回のストレートの唐揚げは、シンプルな味覚で、
みぞれ揚げの方は、大根の辛味と、かぼすの香味も加わり、ちょっと刺激的な感じ。

エボダイの唐揚げと、みぞれ揚げ、とても美味しかったわ。

ごちそうさま~。 (^。^)/




◆ ◆ ◆

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太刀魚の塩焼き

2013年09月16日 | 料理 魚類


タチウオ ( 太刀魚 ) - Trichiurus lepturus (Linnaeus,1758) -

太刀魚の塩焼き


がぁおぉ~~ 強面の太刀魚さんであります。。

鋭い歯 です。その歯には釣針の様な返しが付いているので、グサっと刺さっちゃったら、大怪我になりますね。

大きいのは2メートル超えもいるらしいけど、それほど大きいのは稀。見た事もないです。
でも、1.5メートルくらいは、たまぁ~に見かけますが、ニシキヘビのようです。。




今回のは、全長83センチ。といっても後半の紐みたいな尾っぽの先まで測った数字です。
重さは量らなかったけど、5~600gくらい。太刀魚としては中型くらいの扱いかな?

骨がとても強くて嵩張る ので、600gあったとしても、食べられる魚肉は200gに満たないのではないでしょうか。

それでも、美味しいお魚なので、居酒屋や料亭では、高級魚扱い。お料理は、しっかりした値段が付けられます。

しかし鮮魚はさほど高価なお魚では無いと思います。
入荷は、ほぼ一年中安定してます。




太刀魚は、800g くらいを超えると、かなり脂が乗り、トロトロの魚肉になり人気があります。
それ以下だと、脂はのっているものの、やや淡白であっさりした感じです。

大きさによりかなり味覚差のあるお魚だと思います。




今回は、塩焼き

素直な白身なので、煮付け、ムニエル、唐揚げ、何でもいけるけど、わたしは塩焼きが好みです。
焼くと身がぐっと締まり、旨味が出て来て美味しいです。

このサイズでも焼けば、脂がボタボタ滴り落ちるけど、
さほど脂っぽい食感では無くて、逆に淡白過ぎるくらいの方向です。

とても上品な味覚なので、余り濃い味付けをしない薄塩でシンプルに焼くのが美味しいのではないでしょうか。




今日は、一緒に ひたきファーム産の獅子唐 を串焼にしました。

花壇菜園に、植えて放置しておいただけなのに、丸々と育って美味しそうでしょう?
今年は、暑かったから、例年より旨味も強く感じます。

台風が来る前に、全部収穫しておきました。


こんな獅子唐の串焼は、どっかのブログで良く見かけるような気がしますが・・・、気のせいかしら? (笑)


太刀魚の塩焼き、美味しかったです。

ごちそうさま~ (^。^)/


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