今日のアップは、大変長いです。
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筍めばる ~ ウスメバルの筍煮
先日の
アヤメカサゴのアップ の時、少し触れたけど、毎年春に「筍めばる」を造って味わっているの。
昨年は
、「キツネメバル」 、一昨年は、名前もそのものの
「タケノコメバル」を使いました。
二年続けて、どす黒いアンダーな色合いの人相 (魚相) の悪いメバルで、とても不気味な「筍めばる」になってしまいました。
更に、どちらも1.5キロを超えるかなりの重量級の個体だったので、
一尾丸ごと姿煮で使ったので、お皿から飛び出しそうなワイルドな料理になってしまいました。。
そんな事もあり、今回は軽やかな明るい色合いの
ウスメバルを使いたいと思っていました。
しかも、25センチくらいの比較的小柄な個体を使うつもりでした。
幸いな事に、ウスメバルはクロメバルと並んで流通量の多いメバルで、
魚屋さんに何時でも在庫がある状態なので、サイズも好みのものが選べるの。
キツネメバルやタケノコメバルと出逢うには、タイミングが必要ですしね。
「筍めばる」は、東北・北陸に伝わる郷土料理。
長く寒い冬が終り、山の雪解けと共に筍がにょきにょき芽ぶき、
海では、メバル漁が最盛期となり、その海と山の季節の風物詩を併せて味わう家庭料理です。
もちろん、煮付けて旨い事に定評のあるメバルだから、その高品位の出汁が茸と絶妙のコラボとなって秀逸です !
春の到来を祝う季節の風物詩のひとつとして、たっぷり味わいたいものですね。
その「筍めばる」というのは、郷土料理、家庭料理のひとつなので、こうあるべし、という公式があるものではありません。
地方毎に、あるいは家庭ごとに、思い思いな食材を使い造られ味われているようです。
今回は、毎度お馴染みですが、色々な食材を詰め込んでいるので少しバランスを考えて盛り付けてみました。
昨年までの暴力的なワイルドな「筍めばる」とは一線を画すビジュアルですね !
煮付けると、ウスメバルの魚肉は、皮を突き破るかの様に弾けるのよ~。
この張り、弾力はメバル独特のもので、こんなところが煮付け向きとされる理由なんでしょうね。
単独で煮込んでも充分なくらい旨味の強い魚肉は、他の食材の出汁も加わり、とても美味しいわ。
今回の煮物は、メバルと並んで主役を張るのは、勿論、
タケノコ。
だからと言って、調子に乗って大量に使いすぎない様に、主役なんだけど少し控え目の盛りに留めました。
こちらは、
帆立貝の稚貝。
貝の出汁も入れたかったので、浅蜊でも、と考えていたのですが、たまたま大量に入荷があったので使ってみたの。
今回の煮汁は薄口にして、スープ感覚でゴクゴク飲めるような濃度にしています。
でも、味覚は薄味でも、出汁は濃厚なんです。
この
干し椎茸の出汁もとても強くて、煮汁の味覚に大きく自己主張しています。
春の山菜、茸もたっぷり使ってます。
こちらは、
蕨と
細筍。
ブラウンとホワイトの榎茸
ブラウンの山榎は、なめこみたいにぬるぬるね。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/58/86/b39383fc00b8edd11eb922b23ec0911f.jpg)
アラゲキクラゲ
味噌かんぷら Ver.1.02
脇を固めるのは、味噌かんぷら~ ! !
先日来、二度にわたり
「味噌かんぷら」を造ってブログアップしましたね。(
1 ・
2 )
実は、この筍めばるの脇役に、同じ東北の郷土料理「味噌かんぷら」を添えたかったという事なの。
ひたきさんらしく、変な所に拘ってるでしょう~ ? ?
脇役から造り始め、しかも上手くいかずに造り直すなんて事までやって、今日のこの日に備えていたんですねぇ。。(笑)
映画も、主役はともかく、助演が良いと出来が違いますからね !
ウスメバルの肝の梅肉叩き、胃袋の湯通し三杯酢和え
当ブログではお馴染みの
「お宝セット」もお忘れなく。
木の芽ちりめん
ちりめん問屋「ひたき乾物屋」の新商品よ。
木の芽を刻んで空炒り、金胡麻、大葉、若芽と炒り合わせ、釜揚げしらすと和えてます。
釜揚げしらすは、余りカリカリに炒り過ぎず、半炒り程度に留めてます。
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本日の食材
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3b/37/4a4e631a4ad075c2b81de0cf3440a518.jpg)
ウスメバル。 262mm /新潟産
- Sebastes thompsoni(Jordan and Hubbs) -
この魚を「赤メバル」と呼ぶ場合がとても多く。普通の魚屋、スーパーでは、
ほぼ100パーセント「アカメバル」という名札を付けて売られてます。
かなり大きな専門魚屋でも、「ウスメバル」という表示は見た事が無いわね。(築地とかは、ウスメバルと表示するけど)
学名[アカメバル]というクロメバルに近い種類もいるので紛らわしいでわね。
新潟だと「沖メバル」と呼ばれる事が多いわね。
「沖ハチメ」というと、真ゾイ(タヌキメバル、キツネメバル)です。
先日、アナゴさんが富山の魚屋さんをレポート してましたが、
その写真では、このウスメバルに「柳はちめ」という名札が付いてました。
柳と言われると「ヤナギノマイ」と間違われそう。。
ちなみにハチメというのはメバル属全体の総称という事らしいけど、かなりあやふや。
でもわたしはこういう地方名、俗称って好きなんですよね。
味気ない学名より美味しそうに感じるわね。(笑)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/53/da/ab933a542b217180e4d096849e99bba6.jpg)
帆立貝の稚貝
青森を中心に養殖されている帆立貝。
その養殖過程で間引きの為に収穫されたこんな稚貝がこの時期に大量に入荷します。
唯みたいに安いんだけど、稚貝とはいえ帆立貝。とても美味しいのよ。
捌いてお刺身は面倒なので、スープの具材や、パスタなどに重宝します。
干し貝柱とか、佃煮なんかもこの季節に大量に造っておきたいですね。
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今日のアップはとても長いのだけど、スレッドを分割せずに、このまま関連のものをアップして置きましょう。
飽きちゃった方は、読み飛ばしてくださいね。
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2012年の「筍めばる」
一年前に造って味わったのは、キツネメバルさんが主役です。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/20/d2/d8d322f0e017c72a362968f0a575c29a.jpg)
キツネメバル
- Sebastes vulpes (Steindachner et Doderlein,1884) -
漆黒の精悍なイメージのメバルです。
メバルとはいえソイの仲間で、普通は兄弟のタヌキメバルと一緒に「真ゾイ」と呼ばれます。
北陸などは、「沖はちめ」と呼ばれる事が多いわね。
生息数は、圧倒的にタヌキが多くて、キツネは1/50とか、1/100くらいに感じてます。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/60/a6/c975a2d2034c932789ed64bf092e7f17.jpg)
真ゾイ - 漆黒のキツネメバルと、赤っぽいタヌキメバル。
共に1.5キロのどっしりした大きな個体。
色合いでおよその識別ができますが、尾びれの先端が白く縁取られるのがタヌキ。キツネは黒単色。
その他、詳しくはウロコを数えたり、難しいので専門家にお任せね。。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/06/6a/5ce5ead086d15ba6e1e3a69d130f9275.jpg)
2012年の「筍めばる」
かなり乱雑だわぁ。(笑)
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2011年の「筍めばる」
二年前は、その名も [タケノコメバル] で「筍めばる」を造りました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0e/ae/4bd3132e18930599ecf3b6dfba4d0b6d.jpg)
タケノコメバル
- Sebastes oblongus (Gunther,1880) -
名前の通り、タケノコの皮みたいな色合いのメバルです。こちらも、ソイのグループね。
メバル属とは思えないプロポーションで、頭が小さくて、胴体は長くて、シルエットだけみるとスズキみたいな体型ね。
普通メバルは、頭が大きく、胴体は短く寸詰まりみたいなスタイルなんですけどねぇ。。
しっかし、キツネメバルも、タケノコメバルも人相 (魚相) 悪すぎ~ぃ !
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/01/5d/f0251325ad2016b121b13c0186a2405d.jpg)
2011年の「筍めばる」
ぐはぁ~。。 元気が良い事 ! お皿の中で思いっきり暴れてるわ !
♪ワイルドだろ~ぅ ! ....スギちゃん登場前の2011年のお料理ですけどね。
■
最後に、2013年の「筍めばる」 ...もう一度写真を貼っておきましょう。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/13/8e/a013340b5afd70f42d82513c1ba53e10.jpg)
こうして、三年間を振り返ってみると、ひたきさんも随分お料理が大人しくなってきましたね。
こじんまりと纏まり過ぎでしょうか??
お料理は、少しは進歩している様に思ってはいるのですが、昔の元気、勢いが無くなり、パワーダウン気味なのかも。。
ふぅ、写真21枚。。長い記事になってしまいました。
過去最長ですね。
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