鏡面界 - 魚食系女子の気まぐれ雑記帖

お魚料理を中心に、呑気にまったり、寄り道・迷い道の日々。。

白えびのしんじょ

2013年05月16日 | 料理 烏賊・蛸・海老・・他



白えび ( シラエビ, 白蝦 )
- Pasiphaea japonica Omori,1976 -


先日は、苦労して白えびの殻剥きをして、珠玉のお刺身を堪能しました。。。




大変な労力を費やしてヘロヘロでしたが、その美味な味覚を味わえば、そんな苦労も報われます。
引き続き、残りも、また頑張りました !

今回は、何と1時間41分 ..... 。

根性あるのみであります !

こうして見るとたいした量に見えないですねぇ。
やった事のある人は、分かって頂けると思いますが....。




そして抜け殻がこちら。
勿論、これも無駄にはしません。





白えびのしんじょ

今回は、しんじょを造る事にしました。
普通しんじょは、玉葱や生姜なども一緒に叩いて造りますが、今回は混ぜ物無しで造ってます。

混ぜ物を加えて味覚がボケるより、ストレートにしろえびの味覚を楽しみたかったの。
そういう意味で、しんじょを名乗るべき料理ではないですが、一応しんじょとしておきましょう。




混ぜ物は無しとはいえ、大葉を刻んだものだけは加えてます。
そして剥き身の白えびは、叩かずそのまま丸めて使いました。

繋ぎは、片栗粉と卵白をごく少量使い、ほとんどえびの滑りのみで固めた状態ね。




慎重に揚げて、何とか完成。

あれほど時間をかけて剥き身を造ったと言うのに、ピンポン玉サイズを二つしか造れなかったのが辛いところね。

しかし、口に含めば、この世のものとは思えない至福の味覚 !
呑み込むのがもったいないくらいで、じっくり味わいました。

やっぱり混ぜ物を加えなくて正解でした。
白海老の気品あふれる甘味、旨味だけをストレートに味わう方が、より感動できるので。




白えびの殻煎餅

殻は、頭部も含まれるので、当然旨味も満載。
香ばしい殻煎餅にして味わいました。




軽く叩いて、小麦粉、上新粉、卵白をごく少量使ってます。

写真で確認できるようにギリギリ繋がっているくらいの、極小の繋ぎにしています。
余り粉が多いと、サクサク感がなくなり、お好み焼きみたいになっちゃいますからね。




この殻煎餅もとても美味しかったわ !

サクサクしていて食感が良くて、殻が口に残ると言う事も無くとても食べ易かったです。

ソースは、辛子マスタード、オタフクソース、そしてマイナーな群馬のローカルのソースを使ってみました。




「やどやのソース」というのは、群馬県の神流湖湖畔の旅館のオリジナル商品。頂き物なの。
旧・鬼石町で、現在は藤岡市に合併されています。
今回のソース以外にも、辛味噌なんかもあるんですよ。

このソースは、トマトなどが多く含まれジューシーな甘口ソースです。なかなか美味しいです !

広島のオタフクソースは、余りにも有名な、もはや全国区の定番ソースですね。

でも、今回のオタフクソースは選択ミスでした。。。
モロにお好み焼きの味覚になってしまい、白えびの殻煎餅には全く合わなかったです.....。




本日のオマケ。米国産レッドグローブ

安さだけが魅力の皮ごと食べられる葡萄です。

とても甘いのですが、その甘味が口に残り、ねっとり後を引く様な感じで余り良くない印象でした。
同じ甘い葡萄でも、定評あるものなどは、さっぱりと後味が良く爽やかなんですよね。

まあ、値段が値段なので、こんなものかな。。



富山の白えび、これにて完食!

たっぷり堪能しました。ごちそうさまでした。 m(_ _)m

年に一度だけ味わう事にしているので、次は、また来年 !






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こまいの寒風干し

2013年05月16日 | 料理 魚類

こまいの寒風干し (根室・吉田治作商店)

コマイ(氷下魚)

- Eleginus gracilis (Tilesius,1810) -


コマイをコチコチに寒風干しされたものを買ってきました。
コマイは、タラ三兄弟の三男坊、末っ子といったイメージ。( 長男はマダラ、次男はスケトウね。 )
オホーツク海辺りで水揚げが多く、この商品は、根室の花咲港で水揚げされ寒風干しされた物の様です。

うちの方では、こんな上乾のコチコチなのや、開いて軽く一夜干しされたのが流通してます。
鮮魚が魚屋さんに並ぶ事は殆ど無くて、数回しか見かけた事は無いですね。




こまいは、うちの方には古くから流通されていていました。
焼いて砕いて酒肴にしたり、水で戻してお料理の出汁に使ったりしてたわね。

うちのおばあちゃんなどは、タラの煮干し、って言って煮物に良く使ってました。
大根や、じゃが芋、蒟蒻などにタラ独特の風味が乗って、ひんなりした煮物にとても良く合ってたわ。



こまいの炙り焼き

「 酒肴にするには、炙ってトンカチでぶっ叩いて砕いて食べる。」

それを最初に聞いた時は、ジョークだと思ってたんだけど、それが正式な食べ方なんですよね。
ネットでみても、叩いて砕くなんて勧めてる。(笑)




今回は、まず二尾を炙って、定石どおりトンカチで砕いて食べてみました。
味覚はとても良くて、滲み滲みとした旨味が何とも言えず美味しいです。
お酒の充てにとても良く合うものなんだけど、やっぱり日本酒に向いてるわね。

しっかし、硬いです !
しゃぶるように味わうのは良いけど、歯が丈夫でない人は遠慮したほうが良いかもね。






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