生体肝移植が選択できた幸福

B型慢性肝炎から肝硬変・肝臓癌となり生体肝移植を受けることとなった医師によるブログ

二回目の入院初日

2009-01-20 21:39:25 | 合併症の治療(2回目の入院)

移植術後一度退院し、自宅に3日間いましたが、何をするにも疲れてしまいハカハカ状態。ほとんどベッド上で、すごしていました。

胆汁漏のチューブを入れてから、胆汁はすべてそちらに流れてしまっているので、便は相変わらず真っ白で下痢。

特に2回目の入院日は朝から超特急(いまどき言わない?)の下痢で、病院へ入院した頃には少し脱水状態に・・・

ドナーである兄もお見舞いに来てくれて、車の運転など始めているようだが、まだ疲れるといっていた。

今回の入院目的は

1)お腹に入っているチューブ2本を抜くこと

2)筋力低下している体を、少し戻すこと

3)寝ている時間を短くすること

でした。

 

2日目に、採血しましたが、AST・ALTの値が少し悪化していた・・・

3日目に、MRIで胆道を調べるMRCPという検査を行った。MRIは、磁気と電磁波を利用して体内の画像を得る検査ですが、実際に自分が受けたのは今回が初めてでした。

狭い土管のようなスペースに入って、工事現場のような音がします。少し閉所恐怖症気味であったので、大丈夫かなと思いましたが、お腹の検査だと頭は少し手前で、狭い空間には入りませんので、大丈夫でした。

結構、狭いところで息苦しくなって、検査が中止になることがあります。

写真はそのときの画像で、上段がT1・T2強調画像の横断像で左下がT2強調画像の冠状断像・右下がMRCPのMIP画像になります。

詳しくはまだ後日、アップしますが、結局水分(胆汁や脊髄液・消化管など)を白く描いて表示しますので、胆管も胆汁漏で胆汁がたまっている空間も白く見えます。黄色の矢印の部分が胆管をつなぎ合わせた部分で競作して胆管が途切れて見えるところで、水色の矢印が、胆汁が漏れて溜まっているところです。

この結果から、細いところにERCP(胃カメラのようなものを胆管の出口まで持っていって胆管を操作する内視鏡)でステント(細い部分に入れて流れをよくする管)を入れて胆汁漏が改善するか見てみることになりました。


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