写真は、以前にかんぞうさんへの特別記事で使用したものですが、肝静脈がつぶれていないのを確かめるために撮影した、ダイナミックCTから3次元画像を再構成したものです。
平面のCTを積み重ねて、立体的に再構成して見やすくしています。この結果により再開腹は避けることができました。
肝静脈の騒動が治まると、腹部の張りが非常に気になっていました。胃の内容物を出すのに胃管を一日だけの条件で再挿入してもらいました。少し、内容物が出たので楽になりましたが、すぐに張りが強くなってきました。
下のほうからも出すために、浣腸を行いましたが液すらも出てこない始末で、大人用のパンツタイプの紙おむつをすることになりました。今思うとありえない光景ですが、そのときには、なりふり構わない状態だったのでオムツで楽になるのであればお願いしますと自分から言っていた・・・
状態が悪いと余裕もないので、足がかゆかったので妻に掻いてくれとお願いしたところ、力加減でくすぐったくなってしまったので、怒ってしまいました。普段だったら、ありえないことなのに、ちょっとしたことで怒りを表面に出してしまったのを思い出しました。
ICUに余裕のある患者さんはいないのですが、術前になるべく回りに迷惑をかけないようにしたいと思っていたのですが、陰に隠れている本能の自分が見え隠れしていました。
翌日に、大変なことをしてしまったのです・・・
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