生体肝移植が選択できた幸福

B型慢性肝炎から肝硬変・肝臓癌となり生体肝移植を受けることとなった医師によるブログ

なんとか、トンネル貫通しました3

2013-08-24 08:11:54 | 胆管狭窄の治療(移植後5年目)
プロポフォールによる鎮静薬だったので、治療直後より意識もはっきりし、2時間後にはトイレも自分でいけるようになりました。

この時点では、ステントが入ったことに安心しきっていたので、週末には退院する予定をたてていました。

治療後の膵炎発症もなく、水分摂取も許可となり、達成感のためか9時には就寝・・・・・


身体の痛みのため、夜中に覚醒

心持ち、寒気が・・・・

いやな予感・・・・

体温計・・・・

ピピッ・・・
 
38度2分・・・

あれっ!


まっ 治療した日なので、胆管に負担がかかって、発熱したのかも と、氷枕をいただて、もう一度ねました。
朝には、汗だくになっていましたが、非常にすっきり。

翌朝の採血でも、膵炎の数値の改善と、ビリルビンの低下を認めたため、食事も開始。

気のせいか、おしっこの色も薄くなってきました。


日中も発熱なく、食事も8割食べれたので軽快に・・・

内科の先生も、治療経過について説明して、うまくいったことを説明いただきました。

写真に経過を



狭窄部をガイドワイヤーが超えたのを確認後、バルーンカテーテル(針金の周りに水風船がついていて、中に水を入れると狭いところを拡張してくれるもの)で拡張を行いました。

内科の先生の印象では、狭窄部の硬さはそれほど強くないため、8mmまで拡張できたとのことです。

写真をみると、だんだん拡張されていく様子がわかります。

この後、狭窄部を超えるようにステントを挿入しました。

ステントは、6ヶ月から1年ごとに交換しなければならないので、長いものを入れて、先端を十二指腸に出すことになりました。長いものを入れると交換の時、簡単に交換できるそうです。しかし、十二指腸に先端を出すため、食事の繊維がひっかかって抜けてしまったり、食事から細菌が逆行性に胆管に入り、胆管炎を起こすことがあるそうです・・・・

下の写真がステント挿入後の単純写真と、内視鏡で先端が十二指腸に出ている様子です。先端から胆汁が流れています。


治療後、ステントが入ったことで安心しきっていましたが、2日目から熱がどんどん出てきて、9度越えに・・・

外科の主治医と、内科の先生が2人で病室に来られて、再説明
1)逆行性の感染を起こして胆管炎を起こしています
2)みじかいステントに、入れ替えることで対応します。

えーっ・・・・・(しばらく、空白の時間)



熱が下がらないことには、退院も仕事復帰も出来ない・・・・
じたばたしてもしょうがないっ!

わかりました、いつやりますか?
週明けの月曜日に・・・・

迅速な対応ありがとうございます(涙)

上の写真の左側は、みじかいステントに入れ替えた後の腹部写真です。先端は胆管内に収まっており、十二指腸には出ていません。

下に温度板を示しますが、交換後、熱が下がってきました(やった)



月曜日に交換した際のERBD処置は、スタッフや家族がびっくりするぐらい短時間で終了したそうです(1時間30分)。
自分の印象も、全く苦痛がなく治療後も体調悪化がありませんでした。
毎回、このぐらいだと、ありがたいなー・・・・


退院後の翌週より、仕事復帰ができました。7度台の熱があり、炎症反応が5台で下がりが悪かったので、クラビット内服しながらがんばりました。現在は、抗生剤の内服がなくても発熱無し。おしっこも透明・便も茶色です。


これで、一段落となってほしいなーーーーー




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2 コメント

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おめでとうございます(^_-)-☆ (パパ)
2013-08-24 22:55:25
ひささん、ERBDの成功ならびに退院おめでとうございます。正直、経過が気になってたので、今日のブログを見てホッとしました。経過もよさそうでホントよかったです。

ひささんが、こうして写真等アップして詳しく書いてくれるので、、同じ症状で悩んでる方々にはすごく力になってくれるブログだと思います。
またの更新楽しみに待ってますm(__)m
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明日で移植後5年目です (ひさ)
2013-08-26 09:27:12
パパさん、こんにちわ。

おかげさまで、胆管狭窄についての治療は一段落しそうです。

8月27日で移植後5年経過となります。

術後の状態について、もう少し振り返って、リニューアルの記事にしてみようと思います。

夏の旅行すごいですね!
私も、乗り鉄ですので、黒部の鉄道には興味あります。

パパさんの、実物初めて拝見させていただきました。

パパさんも、3年経過おめでとうございます。
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