
【12】 記憶を失った死刑囚のカラム・リンチ(マイケル・ファスベンダー)は、謎の施設に送り込まれ、遺伝子操作によって自分の祖先の記憶を追体験させられる。祖先は、スペインでテンプル騎士団に立ち向かう伝説のアサシン(暗殺者)であり、禁じられた秘宝“エデンの林檎”のありかを知る人物だった。

世界的なヒットを記録したゲーム「アサシン クリード」を、新たなキャラクターとストーリーで実写映画化したミステリーアクション、遺伝子操作によって、スペインでアサシンとして活躍した祖先の記憶を追体験させられる男が、歴史に隠された謎に挑む姿を描くという映画。

異端審問の嵐が吹き荒れた中世スペインより脈々と続くテンプル騎士団(中世ヨーロッパで活躍した騎士修道会、正式名称は「キリストとソロモン神殿の貧しき戦友たち」とアサシン教団(暗殺教団、イスラム教・シーア派の分派イスマーイール派(特にその一派ニザール派のシリアでの活動)に対する幻想的イメージに彩られた中世ヨーロッパ史料および東洋学、文学での呼称。神秘主義的カルト教団が存在し、彼らがアッバース朝、セルジューク朝とその諸アターベク政権、十字軍の要人らを狂信的に暗殺していったという伝説が根幹となる)の戦いを軸としたストーリー、「脈々と続く」というとこがポイントなのかも。

ルネッサンス期の街中で繰り広げるパルクールが斬新であり、それ以上に高さを生かしたアクションと情景描写が素晴らしい。
DNAに書き込まれている祖先の記憶にシンクロするという設定も面白い。
とは言いながら、アクションを演じる俳優に説得力がなく、さらに掘り下げないせいで不完全燃焼なストーリー展開はなんだかなあ~やけど、3部作の序章ということやから、続編の展開に乞うご期待ってことか、でも観るかな~。
ゲームを基にした映画だとはいえ、宗教間の対立やファシズムの台頭によって混迷する国際情勢の今が投影されているように感じるのは、考えすぎ?
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