
【 35 -8-】 予告編を見ながら「なんでみんな髪が長いのだろう」と不思議に思いながら、試写会が当たったら見に行きたいけど、お金を出してまではどうだろうと思っていた。
すると試写会には当たらなかったけど、無料鑑賞券をいただいたので、見に行った。
1945年夏、沖縄南東海域。日本海軍所属潜水艦イ-77は米海軍の侵攻を防ぐべく、倉本艦長の指揮の下、防衛任務に就いていた。イ-77は倉本の的確な読みによって米軍の輸送艦を撃沈。しかし同じく防衛任務に当っていたイ-81は米海軍の駆逐艦パーシバルに葬られてしまう。親友である有沢・イ-81艦長の最後のメッセージを受け取った倉本は、パーシバル、そして敵艦艦長スチュワートとの戦いに臨むが……。
原作は「雷撃深度一九・五 (池上 司 文春文庫)、太平洋戦争では日本海軍の潜水艦が沈めた米大型艦は僅か2隻だそうで、1隻は、伊号第一九潜水艦が沈没させた空母ワスプ、そしてもう1隻は、伊号第五八潜水艦が沈没させた重巡洋艦インディアナポリス、その伊号第五八潜水艦とインディアナポリスとの闘いを描いたものだそうで、この映画はこの実話から構想が出たオリジナルのものらしい。
この映画では「イ-77」潜水艦とされているし、対戦する船も、重巡洋艦とせずに対戦駆逐艦として、かなり戦闘のリアルさを満たしている。

戦争を描く映画として一つの定番となっている潜水艦の映画、潜水艦対戦艦のバトルというのは、相手が見えない中での心理戦的な要素が強くて、戦術の面からも見所を作りやすいのか、あるいみサスペンス映画みたいになるので面白い。
あまり血が出ないのも、他の戦争映画とは違うところ。
しかしこの映画は、そんな潜水艦バトルものとさえ隔絶されたところがあって、とにかく大げさで突っ込みどころ満載で、演技がオーバーで、役者さん達の演技があまりにも芝居がかって臭すぎて舞台での演技を見ているようなんやから、役者デビューのケミストリーの堂珍のへたくそな演技が普通に上手く見えてしまうから笑える。

カレンダーが重要で、二段落としの大オチののときにはそれが生きてくる(っていうか普通の人はそのオチが読めていたと思うが)。
カレーライスが船内の食事に出されたが、それがどうも日曜だったように思うから、「あれ?昔の海軍でカレーが出されるのは土曜じゃなかったっけ?」と、そこに何か意味があったのかと最後まで引きずってしまって、けっきょくただ気が散っただけと言うことでがっかり。
最近の戦争映画って、昔に比べて「死」を賞賛・礼賛するものではなく、「ほんとにそれでいいのか」てきな、過去を美化するだけでなく未来に何かを無理矢理伝えようとする傾向が強くて、そしてこの「真夏のオリオン」もかなりそこに力が入っていた。
が残念ながら、何も残らなかった・・・ほんと残念。
でも深く考えずに観るのなら、そして戦争映画にしては血が少ないし男前さんが多く出てるからイケメン鑑賞にはいい(らしい←妻談)。
昨日はレディースディ1000円だったからか、玉木宏ファンだらけで、かなり痩せすぎ玉木宏は見た目だけで言うと適役、ファンの心を掴んで離さなかったようだ・・・。
しかしなんでみんなあんなに髪が長いのだろう・・・、そして鈴木瑞穂、浮きまくりすぎ・・・。
海軍カレーは金曜日です。
髪が長いのは士官ならありえます。
知ったかぶりのたわ言とお聞き流しください。
では誤差2日間ですね。
なにか意味があったのでしょうか?
むかし潜水艦の記録フィルムを観た事がありますが、髪はけっこう長くて無精ひげ生やして、現代の大学生みたいな風貌でした。
けっこう長い人はいました。陸軍は坊主にしないといけませんが、海軍は古参になると伸ばしてOKでした。
陸軍でさえバロン西は七三頭にしていましたから、現代の私たちが思っているほど短髪一辺倒ではなかったのです。
それから横レスで失礼しますが、海軍カレーは土曜日です。金曜カレーになったのは海上自衛隊になってからです。
あの場面は土曜とか金曜の問題ではなく、事実上アメリカ軍の制海権下での索敵活動で付近に敵艦がいることがわかっている状況ですからカレーライスが出ること自体おかしいのです。あの場合はもう握り飯でしょう。
軍人は坊主・・・これは思いこみが過ぎるのですね。
カレーの日については、こないだ江田島の旧海軍兵学校【海上自衛隊第一術科学校】に行った際
構内の食堂のランチメニューが金曜と言うことでカレーだったことで確認しました(笑)