チャレンジ

楽しく、自然体で生活しながら、チャレンジし、感じ続ける記録です。

触感、そして抱きしめる

2005-09-25 18:21:31 | 気づき
 すごく久しぶりに人の手を握った。それも握手ではなく、2~3分間眼を閉じてお互いにいろいろな握り方をしたり、手から腕、肩まで触れて相手を感じる。手の『触感』を頼りに、手を握っている相手の存在を感じ、相手の内面まで感じることが目的だった。

 触感を体験したのは今日始めて出会った人。3人とこの触感を確認したが、この体験がなければ感じ取れなかった相手のぬくもりや豊かさを感じ取れた気がする。

 そして私は『触感』を普段ほとんど意識せず、そして使っていないことに気がついた。私に限らず多くの人にとって、視覚、聴覚、触覚、味覚、嗅覚の『五感』の中でもっとも使っていないのが、触覚つまり『触感』ではないかと思う。

 人と人とが接する時、触感以外の感覚はフルに活用しているが、触感を使う機会はあまりない。ビジネスの場で海外の人とは握手をするが日本人同士だと握手をすることはほとんどない。
同じ組織のチーム内では男性同士でも握手をすることはほとんどないし、ましてや女性とは握手をするようなことはほぼ皆無に等しい。

 でも今日の体験を通じて『触感』がとても大切なことを実感した。五感の中で唯一温度を感じられるもの、人と人との関係で相手の体温を感じ、相手の存在を確実にそして最も強く感じられるものだから。

 「抱きしめるという会話、子供をもっと抱きしめてあげてください」というコマーシャルがあった。抱きしめることは親子の関係のスタートであって最も大切なことというメッセージがそこにはあったと思う。

 今日参加したインプロの体験コースでは、他にもいろんなことを学んだが、私の一番の気づきはこの『触感』の効果だった。

 抱きしめる、『触感』といえば、夏休みにサンフランシスコ郊外で受けたリーダーシップ研修の期間中、よく抱きしめたり抱きしめられたことを思い出した。心がすごく揺れる場面が多く、その揺れる心を抱きしめることでお互いに受け止めていた。