チャレンジ

楽しく、自然体で生活しながら、チャレンジし、感じ続ける記録です。

着物姿

2005-01-06 23:24:45 | Weblog
 正月連休明け出社初日。会社の玄関には門松がおかれ、その奥には年始挨拶の取引先企業の人々が待っている。始業まで全社放送で雅楽が流れる中、社員同士の年始の挨拶周りが続く。そして始業と同時に社長メッセージが放送され、それに引き続き始業式が行われる。

 いつもと変わらない年始の風景。私が入社した時から続いている。恐らくもっと以前から繰り返されている年始の風景。

 残念なのは着物姿がそこにないこと。着物姿がそこにあれば、年始がもっとはなやかな雰囲気になり、ワクワク感が高まりそうな気がする。振袖までとはいかなくても、着物姿があればいい。

 でも、会社は初日から通常通りの業務を行うので、着物姿を期待するのは非現実的なことは判っている。加えて人に着物姿を期待するのなら、自分からまずそうしたら良いが、私自身そんな勇気もない。

 そういえば3年くらい前に着物姿の女性が社内にいた。着物がとても好きで、どこに行くのも着物を着ていきたいと思っていたらしい。でもオフィスで着ると浮いてしまうだろうと悩んだすえに、やっぱり自分の気持ちに正直になって着物姿になったと聞いている。
訪問着だったが、その姿はオフィスで見ると確かに見慣れないものを見たような気がした。でも同時にとても新鮮な感覚も覚えた。自然体で勇気のある人だと思った。

 2~3ヶ月くらいだったろうか、着物姿を見たのは。その後は着物姿をみなくなっただけでなく、その女性もオフィスで見なくなった。
何があったのかはしらないが、なんとなくそこには楽しいドラマではなく、寂しいドラマを想像してしまう。

 今もどこかで、あの時の自然体で勇気ある女性は着物を着続けているだろうか。着物を着ることを自分自身が楽しんで、そして私のような周囲の男を勇気づけているだろうか。そうならばいいなと思う。