以心社からの刊行のお知らせ
2014年、小林稔評論集『来るべき詩学のために(一)井筒俊彦研究「意識と本質」を読む。付デリダ論序説』を発行しました。その二弾として『来るべき詩学のために(ニ)「意識の形而上学を読む。』を予告していましたが、それを来年(三)として刊行し、その前に今年度は『来るべき詩学のために(ニ)ポエジーの泡立つところについて。』を刊行します。その後は「自己への配慮と詩人像」と続いていきます。
評論集『来るべき詩学のために(ニ)ポエジーの泡立つところについて。』
目次
はじめに
Ⅰ 書評
一 プラトン哲学の将来―三・一一以後の世界に向けて
藤沢令夫『ギリシア哲学と現代』(岩波新書)
二 ディオニュソスの系譜
酒井健『バタイユ』(青土社)
三 情念のエクリチュール
小説『ショパン 炎のバラード』
ロベルト・コトロネーオ 河島英昭訳(集英社)
Ⅱ エセー アンテロースの恋 付・ミケランジェロの詩/自註
Ⅲ 詩集評――ポエジーの泡立つところについて。
『朝倉宏哉 詩選集一四〇編』(コールサック社)
詩集『白蛇』(天使舎)自註への試み。
Ⅳ ワークショップ「ひいめろすの会」報告
ヒーメロス通信・前編/後編
萩原朔太郎 /金子光晴 /西脇順三郎 /鮎川信夫
Ⅴ 同人誌評
斎藤征義「三陸鉄道北リアス線」・橋本征子「柘榴」/二宮清隆「王冠」・中尾敏康「義眼」
大羽 節「コンテナ」/柳生じゅん子「城内一丁目」/三井喬子「血の音が」
朝倉宏哉「シューズ」・清水正吾「怒り」/北条裕子「無告」/佐々木英明「若いおんなと老人」
鈴木東海子「朗読の人」/山口健一「十一月の飛べない鳥たち」/米川征「板金工場」
柏木勇一「叫ぶ母」/木野良介「肉、それも食肉について」/日笠芙美子「水の 家」
高橋次夫「灌仏会の日に」/武田弘子「無人駅」/柏木勇一「八月」/北条裕子「半双の夏」
野木京子「紙の扉」・瀬崎祐「洗骨」/上野菊江「聖なる丘」・大塚欽一「彼らはいつも」
平野充「祈祷書」(鳥)・朝倉宏哉「鬼首行き」
Ⅵ 雑記
高橋睦郎『詩歌の国の住人として』を読んで。 /誤読の活用
ランボーのこと /ジャズと詩作 /詩誌『kototoi』を読んで。
生成する音楽、ビートルズ /柄谷行人『トランスクリティーク』を読みながら考えたこと。
柄谷行人『哲学の起源』を読んで。 /現代詩のデフレスパイラル /息子を亡くした父親の悲しみ。
砂漠から来た男 /編集後記から /詩の相互批評について。 /
若き闘士、羽生結弦よ。 /想像力と勇気 /『来るべき詩学のために』(一)についての自註
後記
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