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訃報

2006-12-20 | その他
カンニング中島が亡くなりましたね。ご冥福をお祈りします。

敬称を使うべきなのでしょうが、あえて呼び捨てさせていただきます。私は人に笑いを与えることが、というかお笑いがこの世で一番えらいと思っているので、見下しての呼び捨てではなく、親近感を込めての呼び捨てであることを断っておきます。

ドリフの長さんが亡くなったときも大泣きしましたが、お笑いの人が亡くなるというのはどうしてこう辛いんだろうな。お笑い、という、死と最も遠いところにあるべきものがその切なさを増すからでしょうか。

私は子供の頃から怖がりで、テレビで怖い番組とか見てしまうともう一人で眠れないタチでした。それも幽霊とか心霊スポットとか呪いとかそういうものではなく、事故や殺人や病気のたぐい。本当に現実に自分にも襲い掛かる可能性のある恐怖にすごく弱かったものです。というか今でも弱い。何かにつけて死ぬことを考えてしまう癖は直っていません。

なので子供の頃から、お笑い番組が大好きでした。恐怖から逃げるためには笑うのが一番でした。人を笑わせられる才能こそがこの世で最も優れていると今でも思っています。すみません実は音楽はその次です。ただ好きになるのはロックバンドなんですけどね。この辺は私にもよく分からない心理なのですが、お笑いは常に日常にうっすらと存在しているくらいの濃度の方が好きなんです。そこそこ好きなお笑い芸人はいますが、バンドほど思い入れることはないな。生でお笑いライブ見に行ったこともないし。

正直カンニングは、売れる直前くらいのナイナイの番組に出ていた時のネタが一番面白かった。笑わず嫌い王決定戦だっけ。「僕ら売れたくないんですよ! 売れたらバイトのシフトが狂うんで迷惑なんです! 中野区のケーブルテレビに出ただけで、バイトのときに声かけられて困るんですよ!」と竹山が切れていたあれがよかった。でもそれ以降、つまんなくなったとはいえ(心ならずも?)売れて、中島はお子さんまで生まれたばかりだったのにさぞ無念だったことと思います。

青島幸男も岸田今日子も、それぞれショックな死でしたが、何故か中島が一番悲しいなあ。若いからでしょうか。そしてネットでいろいろ調べていたら、フォークダンスDE成子坂の村田渚が今年の11月に亡くなっていたことも知ってさらにショックでした。真面目な暴走族の会議とか好きだったのに…。若い人が亡くなるのは辛いな。お年寄りももちろんですが。

それでも有名人が亡くなるときに思うことが、「その人がいたことを覚えている人がいるなら、その人は消えてはいない」のだということ。人の記憶に残っているということは、その人が死んでも消滅はしていないということなんですよね。もちろん無名の人であっても、家族や友達が覚えて悼んであげるなら同じ。もちろん私のばやしも。

季節と言うか潮の引きなのか、訃報が続いて悲しいですが、亡くなった方のご冥福をお祈りします。

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