ハッピー&ラッキー

コレクターズとピロウズとANATAKIKOU、その他音楽やいろいろ。

10/19Giant step to from QUATTRO at 心斎橋クアトロ

2008-10-21 | コレクターズ
心斎橋クアトロのライブレポートです。心斎橋のパルコは御堂筋線地下鉄6番出口から左に行くとすぐですよ(未来の私へ)。例によって改行+文字を隠すので見たくない人は気をつけてください。今回は固有名詞がたくさん出てくるので覚え間違いもいっぱいあると思いますがご容赦を。





5時ぴったりに登場したメンバー。まず演奏の三人だけが出てきてインストを決めます。コータローさんが白の長袖Tに、グレンチェックのショールをマフラー風に巻いてました。Qちゃんは物販のボーダーT(ベージュ)、小里さんは花柄シャツ、イントロのラストに出てきたリーダーはサイクルブランド「CASTELLI」のジャージでみんな可愛い感じです。そしていきなり一曲目に「愛ある世界」。この難しいであろう曲をしょっぱなに持ってくるあたりなんとも自信にあふれたメニューですね。というか心斎橋クアトロこんなに音響よかったっけ? 天井の低いハコは音が悪いと思っていた私には衝撃でした。まあコレクターズが特別なだけかもしれませんが!

続いて「Brand New heaven」、「スタールースター」ときて「東京虫BUGS」。フロアの盛り上がりにリーダーも嬉しそうでにこにこです。「こんばんは、コレクターズです」とごあいさつすると、「この心斎橋クアトロでやるのも久しぶり。前はレディオキャロラインとかといっしょにやった、トライアドナイトってイベントでやったのが二年前くらいだからそれ以来になるね」と続けます。「もうこういうライブばっかりやってると、この場所でいつやったかとか覚えてなくて、コータローくんのブログで確認しちゃった」とのことです。大事な資料としても役立っていますね。「渋谷のクアトロは今年20周年なんだけど、心斎橋は…?」と客席に聞くのですがお客さんは反応がなく、「え?」と無反応なフロアに不審のご様子。「知らないよね」と納得してどんどん行きます。「渋谷クアトロは20周年でコレクターズよりちょっと年下なんだよね。コレクターズはもうすぐ22周年を迎えます」と言うと、客席から大拍手が。「もういいだろって思うかもしれないけど、もうちょっとだけやらせてください」と妙に気弱な発言(笑)。いやずっと続けてくださいよ。そして「コレクターズよりも先輩で、もうすぐ来日する僕の一番好きなバンドのカバーをやります」と始まったのはthe whoの「SO SAD ABOUT US」でした。これミッシングトラックスに入るんだよね? すごいかっこいいので楽しみです。

「たよれる男」「プラモデル」と来てふたたびMC。会話の出だしを忘れてしまいましたが(突然リーダーが言い出したかも)、コータローくんっていろんなこと覚えてるよね」と言い出します。「どうしてそんなに覚えてられるの?」と聞くと、「容量に空きがあるんだよ」とすごい答えが返ってきました。「(加藤くんは)数学の方程式とか覚えてるんでしょ? そういうのがないからまだ脳に空きがあるんだよ。まだ10ギガくらい空いてるよ」との言葉に「10ギガ…多いのか少ないのかわかんないな」とつぶやくリーダーでした。すると「もう物忘れが激しくなってるから、頭にクラゲ置くといいかも」と刑事に話しかけます。「え?」と困った顔のコータローさん。「頭にさ、クラゲ置くとボケてる場所が光るらしいじゃない。ノーベル賞の」と説明をするのですがしばらく分からない様子の刑事。ようやく「ああ! ノーベル賞のね」と合点がいった直後に「それもう古いよ」と一言で斬り捨ててしまいます。「もう古いの?」とショックを受ける加藤さんに「今はリア・ディゾンの結婚だよ」とまた極端な対象を持ってくる刑事。「リア・ディゾンの結婚により、ノーベル賞の話題は古くなったんだ?」と聞かれて、「そう」と断言するコータローさんでした。「でもすごいよねリア・ディゾン…」とリーダーが話し始めると、「バカだよね!」とまたものすごい斬り捨てっぷり。「自分の芸能界での立ち位置を分かってないよ!」との刑事発言にリーダーもリズム隊も大爆笑です。「俺ね、ちょっと好きだったのリア・ディゾン。でも今のコータローくんの一言で目が覚めたよ」と加藤さんまた流されています。刑事は「俺は事務所が気の毒でたまんないよ」と、ファン視点のリーダーとは違う周囲の大人目線でこの話題を見ているのが印象的でした。話題のネタが続いたことに「そういうホットなネタはどこで仕入れてくるの?」とリーダーが聞いたところ、刑事の「さっき『アッコにおまかせ』見てたんだよね」との意外な返事にフロアもステージも爆笑。「俺の話題の出どころは大体『アッコにおまかせ』か週刊女性だから」と畳みかけられてもうたまりません。「意外に浅いところから来てるんだ」とリーダーも大喜びでした。「でも、コータローくんの追ってる事件がひとつ解決したね」と言うと、刑事は何か分からず首をひねります。「三浦社長の」と言われ、ああ、と納得した様子。「ロス疑惑、三億円事件、帝銀事件」と刑事の追っている事件を羅列する加藤さんに、「三億円事件はミュージシャンの中でもけっこう話題になってるからね」と返す刑事。意外なブームに驚きます。「この間BSフジイって番組に出たんだけど、見た人いる? そのレコーディングのさなか、松たか子の旦那で有名な佐橋佳幸さんが大爆笑してるシーンが映ってるんだけど、あれコータローくんが三億円事件のことを喋ってるときなんだよね」とリーダーが教えてくれたのにも笑いました。「俺のおすすめの、松本清張が書いた三億円事件の本があるんだけど、みんなそのタイトルメモしてたからね」と刑事もご満悦。「Kyonはもう読んだって言ってたよ」とQちゃんからも報告がありました。さらにBSフジイから、「BSフジイは…あれ…フミヤ君って、なんて呼べばいいのか困るよね」と加藤さん。「フミヤ君って俺よりちょっと年下なんだよ。で、コータローくんより上なんだよね。他(リズム隊)はみんなフミヤさんって呼んでたけど、さん、ってキャラでもないじゃない」と言うと、「俺はフミヤ君って呼んだよ」とコータローさん。「フミヤさんって気持ち悪いじゃない。だからフミヤ君って呼んでもいいですか、って聞いて、フミヤ君って呼んでた」と報告します。「聞いたの?」と驚くリーダーに「だってフミヤさんって気持ち悪いじゃない」と、気持ち悪意を連呼する刑事が面白い。リーダーから「フミヤ君って呼んでいいですかって聞いて、いいって言われたの?」と聞かれ、「ああ、って」と軽く返事を再現する刑事でした。「さんって気持ち悪いじゃない」と何度も言う刑事に「でも俺には加藤…」とリーダーが言いかけると「加藤くん、でしょ?」と念を押す刑事。「ああそうか。さんってキャラは…」と見回し、二人で「小里さん!」と納得しています。「それでお前はコータロー、で呼び捨てで、Qちゃん。くん、さん、呼び捨て、ちゃん、で全部そろってるな!」と妙な部分に嬉しそうなリーダーでした。

喋りすぎたとでも思ったのかそろそろ曲に、とうながすコータローさん。「俺この間渋谷クアトロで、プロデューサーの(吉田)仁さんに、『フォークじゃないんだから~』って言われちゃったもん」と言ってまたしても受けまくり。もちろん仁さんのセリフはモノマネっぽく(笑)。笑いながらも「じゃあ、すてきなラブソングを」(だったかな?)と次の曲に移行するリーダーでした。

その次の曲というのがまさかの「LUNA」のイントロでびっくり。これライブで聴くの初めてだ。公式掲示板で「9年ぶりにやる曲がある」と盛り上がっていたのはこれのことだったのでしょうか。CDでの美しいSEはなかったものの、リーダーの声がきれいで若々しくて素晴らしい出来でした。そしてさらにもっとまさかの「ネイビーブルー」。リーダーの魂こもったボーカルに震えました。CDでの印象よりもずっと迫力あってすごかったです。どう聴いてもホモの歌なのに。ちなみにネイビーとマリーンの違いは、海軍(ネイビー)と海兵隊(マリーン)で、通常マリーンはネイビーの支配下組織で揚陸部隊になりますが、アメリカでは上下のない別組織です。どうでもいい知識。

そのあと刑事がギターでイントロを弾き始め、それに添ってリーダーが歌い始めるという今までとアレンジの変わった「マイアミ・ビーチ」。名古屋で「いつも間違える」とおっしゃっていたことを思うと、歌いやすいように変えてみたのでしょうか。刑事がステップ踏みながらギターを弾いてリズムを合わせたり、リーダーがギターを見ながら指を振っているのは、確認しながらのようにも見えて可愛かったです。この日はほとんど間違えずに歌いきっていました。

曲が終わってギターをかけながら、「でもやっぱりコータローくんにはいっぱい喋ってもらいたいと思うんだよ」と話し出すリーダー。「今歌いながらずっとそのこと考えてた」とすごい発言です(笑)。「だってさ、すごい記憶力いいし…この人87年の8月に何があったとか覚えてるんだよ?」と後半はファンに自慢。「87年の8月ってちょうどデビューアルバムのレコーディングしてたころでさ、もう初めて自分のレコードが出るんだ、ってときだから、緊張するじゃない。この人家の風呂が壊れてるからって、レコーディング中に銭湯行っちゃってたからね」と、昔からやっぱりの大物ぶりです。「麻布のスタジオで、近くにあった麻布の湯だっけ。そこでおじいさんが入ってたんだっけ?」と話の先をうながすと、「まず真っ黒なお湯でさ。そこにおじいさんが…」と話し始めるコータローさん。しかし「こんな喋っていいのかな」と自問しだすと、「いいよ、今日は仁さんいないから」と肯定するリーダーです。「最初はおじいさんが座って入ってるもんだと思ったんだよね?」と加藤さんが続けるとそれに刑事の話再開。「お風呂に入ろうとしたら、どこまで行っても足が届かないんだよ。おじいさん立って入ってたの」との衝撃的な銭湯の話です。「俺でもこの辺までお湯が来たからね」と胸に水平に手を当てる刑事。それ小柄な女性とかではおぼれるのでは。「肩まで暖まろうと思ったら中腰にならないと」と言ってひざを折る仕草をすると、Qちゃんも笑って一緒になって中腰になったのが可愛い。さらにリーダーが「お祭り行ったの覚えてる?」と別の話題を振ります。「ちょうどそのレコーディングのときにお祭りがあったんだよね、麻布十番商店街で、そこで出てたマーキークラブバンドってバンドが、はっぴ着て『アウトサイダ~』って歌ってたんだよね」と、リーダーもそうとう細かいこと覚えているネタを振ります。「麻布であの辺お金持ち多いのにさ、『アウトサイダー』って。しかもコータローくんに言わせるとそれがサビじゃなかったんだよね。アウトサイダーの部分はBメロで、サビは『keep'on moving keep'on moving』だったんだって」と、ものすごくどうでもいい情報を伝えられて爆笑しきり。しかしリーダーのその疑問を「アウトサイダーに向けて歌ってるんだよ」と結論付けるコータローさん。「そうか! 麻布にいる数少ないアウトサイダーに、keep'on movingと! ムーブし続けろと訴えてるわけか~」とと納得するリーダーでした。

さらに22年前の話題は尽きません。「そのときレコーディングに参加してくれていた人に、ピチカートファイヴの高浪さんって人と、アレンジャーの長谷川さんっていう著名なかたがいたんだよ。長谷川さんはヒアトゥデイの最初のインストを作ってくれた人で、申し訳ないけど背が低いのね。それでみんなでお祭りに行ったんだけど、もう帰らなきゃいけないってときになって長谷川さんとはぐれちゃったの。もう花火大会みたいなすごい人ごみの中だからどうしようと思って、『長谷川ちゃーん! 長谷川ちゃーん!』って呼んだら、(すぐ下の方から)『ここにおるで~』って!」とリーダーの話にまたも爆笑。「長谷川ちゃん87年話はこれで、まだ97年版もあるんだよね」と合いの手を入れる刑事。「ヒアトゥデイのオープニング(オーケストラ)の指揮をするっていう前日にさ、(台座が低くて)これじゃ長谷川ちゃん見えないって言われちゃうんじゃないの? って言ってたら、翌日ほんとうに見えないって言われたらしいね」とリーダーに言うと、「俺その日行ってた」とリーダーの証言が始まりました。「もう頭の悪い小学六年生みたいな言い方でさ、(オケから)『見えませーん』って言われちゃって。『長谷川ちゃんこれの上に乗りなよ』って俺ビールケース運んだもん。長谷川ちゃんこんな高いところから指揮してたよ」と再現するのとか面白すぎて爆笑でした。

さんざん長谷川ちゃん話で盛り上がったところでリーダーが「じゃあその記憶力抜群のコータローくんに」と振りますが、「ちょっと待ってよ、もう少しお客さん暖まってからじゃないと」と嫌がる刑事。「これ以上どうやってあっためればいいのかわかんないんだけど」と返すリーダーですが、なんかこのやり取りお約束のような気がしてきたぞ。刑事の焦らしプレイ。リーダーがコール&レスポンスで盛り上げると、客席もわざとらしいまでの歓声や口笛で盛り上がってノリノリ。刑事が苦笑いしながら「青春ノークレーム・ノーリターン」が始まりました。

いつもは刑事ボーカル曲の直後にリーダーはそのままお色直しに向かうのですが、今回はすぐ「センチメンタル・スウィート・ハートエイク」が始まりました。しかしその途中で間奏のギターソロのところからリーダー退出、そのままいつものインストコーナーに入るという今までにない演出。これはちょっと面白くていいですね。

その後「モールズオンザヒルズ」に乗って再登場したリーダーは、ワイン色のフレッドペリーのジャケットで秋らしく。続いて始まった「百億のキッスと千億の誓い」によく似合う美しいたたずまいです。この曲Qちゃんが泣いたと言ってた歌詞ですよね。演奏中もQちゃんが口ずさんでいたのが印象深いです。

そして終盤は「Nick! Nick! Nick!」「メイビートゥモロウ」「ツイスター」とものすごい盛り上がりに。このあたりはリーダーもすごく楽しそうでフロアも盛り上がっていて、すごくいい雰囲気でした。ツイスターでいったんメンバーがはけるとすぐさまアンコール。ふたたび登場したリーダーはブルーのフレッドペリージャージでこれも可愛い。なんかこの日のリーダーはどれもいい感じでした。数年前の柄シャツ+原色パンツのひさし内ブームが去ったのだとしたら喜ばしいことです。

アンコール一曲目は「TOUGH」。やっぱりかっこいいし盛り上がるし大好きな曲です。その後ちょっと変則的にここでリグレイ。もりもりガムが飛びまくってリーダーに当たりまくっていたのですが、ブレイクのところで傘をたたみ投げ捨て、逆に「ロックなんだからもっと強く当ててこいよ!」とケンカ腰になる加藤さん面白すぎ。案の定ものすごい勢いでガムを当てられるのですが、その隙にリーダーの閉じた傘を拾って差し、自分だけ傘を肩で支えながらギターを弾くコータローさんにまた爆笑でした。なんて要領のいい。

「恋はLet's Go」に続き、ラストは「僕はコレクター」。ダーリダリリ~の部分を客席に歌わせようとしたとき「長淵に負けるな! B'zに負けるな!」と煽っていたのにも笑った。うまく一体となったときには「ビューチフル!」と喜んでいたリーダーも可愛かったです。「ありがとう、楽しい夜だった!」とにこにこで手を振り、追い出しの「たよれる男」のリフにあわせて踊るメンバーを後ろに従えたまま客席にタッチ、最後はみんなで肩を組んでごあいさつを終え、ライブは終了しました。

なんだかMCが異様に盛り上がったのでそれメインのレポになってしまいましたがもちろん演奏も素晴らしかったです。その圧倒的に迫力のあるすごいステージとMCの落差がまた面白くて大好きなのですが。話の端々からも渋谷のMCもそうとう長くて面白かったようなのでうらやましい。コレクターズのライブはとにかく楽しくていつ行っても大満足の楽しさを与えてくれるのがほんとに素晴らしいな。次回は12月の心斎橋に行く予定です。楽しみ。


セットリスト

愛ある世界
Brand New heaven
スタールースター
東京虫BUGS
SO SAD ABOUT US
たよれる男
プラモデル
LUNA
ネイビー・ブルー
マイアミビーチ
青春ノークレームノーリターン
センチメンタルスゥイートハートエイク
インスト
モールズオンザヒルズ
百億のキッスと千億の誓い
Nick! Nick! Nick!
メイビートゥモロウ
ツイスター

アンコール
TOUGH
CHEWING GUM
恋はLet's Go
僕はコレクター