ハッピー&ラッキー

コレクターズとピロウズとANATAKIKOU、その他音楽やいろいろ。

9/14 ROCK KINGDOM in 名古屋TOKUZO

2008-09-16 | コレクターズ
名古屋得三のライブレポです。細かいところはおそらくいろいろ間違っていると思いますが、なんとなくの雰囲気だけ味わってくださると幸い。たぶんセットリストはまだ公開しないほうがいいんじゃないかという気もするので隠します。見たくない人はこれ以上見てはならぬ!





というわけで名古屋得三、登場したメンバーの衣装はリーダーがフレッドペリーのモスグリーンのジャケットに白のインナー、刑事は白黒(白紺かも。ライトのせいで正確には分からず)のボーダーTシャツ、小里さんはビビットな花柄シャツ、Qちゃんは水色のシャツに茶色のネクタイでとても可愛い組み合わせでした。いきなり一曲目から「Monday」、さらに「東京虫BUGS」ときて、刑事のイントロから「まぼろしのパレード」がはじまりました! 聴きたかったんだ、まぼろしのパレード。ちょっと嬉しい。このあたりでかなり盛り上がりつつあったのですがさらに「TEENAGE FRANKENSTEIN」で勢いづく会場。ここで最初のMCが入りました。

「有名な外タレがみんな飛ばす名古屋に来てしまいました。しかたなく」といきなり恩着せがましいリーダー(笑)。「ここでやるのは騒音寺との対バン以来…かな?」と刑事のほうを向いて話すと、「前向いて話してよ」と速攻ダメ出しされてしまいます。言われたとおり客席に話し出すリーダー。「それ以来だよね? シナロケといっしょにやったときは、ダイアモンドホールっていう…大きな…ライブハウスで。いま『素晴らしいライブハウスで』言いそうになっちゃった。つい本音が出てしまう。得三もいいところですよ?」と微妙なフォローも入れつつ続けます。客席に向いて質問をしたときにあまり反応がなかったのが面白くなかったのか、「昨日神戸でやったときも言ったんだけどさ、俺らの時代で一番大きなライブ会場っていうと武道館だったの。あのころ東京ドームってなかったよね?」とコータローさんに確認を取ると、「なかった」とのお返事。「だから武道館が一番大きな会場で、俺はそこでやるのを目標としているんだよ。だからこの、21年目を迎えるいままでのライブは全部、武道館のリハーサルのつもりでやってるから」との驚きの発言が飛び出しました。「だから、俺が何か言ったらそれに小さい返事じゃ聞こえないの。もうアリーナじゃなくて二階席三階席からだから」と、客席にも武道館用の反応を要求されます。「俺たちも豆粒くらいにしま見えないよ?」とちょっと楽しそう。

その後「それにしてもなんでみんな名古屋を飛ばすんだろうね?」とコータローさんに振ったところ、「客入らないからじゃないの」との素っ気ない言葉に不満そうな加藤さん。「なんでさっきから俺に対して冷たいの?」と文句をつけると、目の前のモニターを指差し「(モニターが)聴こえづらくて」と、余裕がないことを告白するコータローさん。すかさずPAの人に「もうちょっと上げてください、機嫌悪くなっちゃうんで」とリーダーが言うと、刑事の左側にあるモニターが上げられたようでした。「どう?」「こっちが上がった」「あ、これはもう最大なんだ」とやりとりをして納まった様子。

ライブが再開し、「ミッドナイトレインボー」でしっとりしたあと聴きなれないイントロが。反して客席で喜んでいた人たちもいたので洋楽カバーだと推察。終わったあとでリーダーが「もうすぐ来日するので」ということでTHE WHOの曲をやったということを紹介していました。調べてみたところ「SO SAD ABOUT US」という曲のようです。やたらかっこよかった。

「コータローくん、あの話してよ」とまたおねだりする加藤さん。「ワンマンだからいっぱい話せるじゃん」とうながすのですが刑事はちょっと恥ずかしそうな様子。「大丈夫! だってみんなコータローくんの話聞くついでに曲聴きに来てるんだからさ」と、無茶苦茶な理論で盛りたてるリーダーに、「あの話ってあれ?」「そう、あの」とまた客席置いてきぼり状態に。そこでようやく話し出してくれた刑事は「池袋ワンダースリーがメンバーチェンジしたんだよ」との言葉。すげえなんという意味不明。しかし驚いている様子のファンも多数いたことから、私が見に行っていないライブのMCですでにこの話題が出ていたのだろうと推測されます。おお、ライブご無沙汰だとこういうこともあるのか。

とりあえず会話の流れから、コータローさんがよく行くサウナにいる常連客を「池袋ワンダースリー」と名付けてウォッチングしているのだということかと予想。「まずロッドが、いつも豹柄の水着着てたんだけど、オリンピックに影響されたのかスピード社の水着になってたんだよ。いままではずっと豹柄だったの。ロッド(スチュワート)だから。それで、ロッドは太ってるんだけど、もう一人のおばさんは痩せてるのね。これがワンダーツー。あと、いままでいたおばさんが抜けて、シャイニングに出てたジャック・ニコルソンみたいなおじさんが入ってて、それでいまのメンバーになってたんだよ」と解説されます。すごい光景だ。そのワンダースリーがサウナに来ていた女性としていた会話を再現する刑事。「若い女の人が来てて。若いって言っても30くらいだと思うんだけど、ワンダースリーに比べたら若いわけ。それでロッドが『アナタ細いわねえ!』って言ってるの。『骨格が細いから太らないのよ!』って言ってるんだけど、『でもね、食べたら太るわよ!』って。食べなきゃ死んじゃうしそりゃ大変だと思ってたら、ワンダーツーが『でも、お尻は大きいわね!』って言うんだよ。そしたらロッドが、フォローのロッドだからさ(そうなのか)『安産型でいいじゃない!』って言ったんだよ。それを見てジャック・ニコルソンがおばんですの顔でほっほっほって笑ってさ。さすがの俺も時間残ってたけど出てきちゃったよ。笑いそうになって」と、絶妙な話に客席も受けまくりです。ところどころ分かりにくいんだけどなんか想像だけで笑ってしまう刑事の話。リーダーも大喜びでした。「ロッドはスピード社の水着になってたんだ、何でだろうね?」「オリンピックじゃない? やっぱり」との会話から「あれ着るの時間かかるんだよね。コータローくんはいつもどういう格好で泳いでるの?」との質問が。「ひざまでの水着に、キャップにゴーグルで」と答えると「北島スタイル?」「北島スタイル」と刑事。「かっこいいね~!」と楽しそうなリーダーに「別にかっこよくないよ」と返すのですが、「だって笑顔が可愛いじゃない」とごきげんなリーダーでした。

バラードが数曲続き、「ウインター・ローズ」が聴けたのが嬉しかったです。グリッター・チューンのツアーからコレファンになった私にななんとも印象深い一曲。博多でイントロをミスったあと、阿吽の呼吸でまったく打ち合わせなく途中からやり直したときには感動さえ覚えました。またリーダーの声が美しいんだ。

そして刑事とリーダーで向かい合い、互いの呼吸を合わせるようにしたのを見て「マイアミ・ビーチ」だ! と喜んだのですが、イントロの二人であわせる部分の直後リーダーが歌詞を飛ばしてしまってやり直すことに。「夜中に眠れず目を覚ませば…」とぶつぶつ歌詞を確認しあうセンター二人。困ったように「俺この曲でいつもつまづいてるような気がする」とつぶやく加藤さんに、「トラウマになってるんだよ」とQちゃんが声をかけます。すると刑事が急に熱血な口調で「壁を乗り越えるんだよ!」と叱責したのに客席爆笑。何故突然そんなキャラに(笑)。しかしその言葉に励まされたのか、二度目はちょっと間違えた部分も強引に乗り切ったリーダーでした(つまり二度目も間違えた)(しかもQちゃんもミスした)。

マイアミ・ビーチの歌詞が覚えられない、という話をして、「俺もノークレームで『風を引き裂くスーパーカー』を『風をなびかせ』って歌っちゃったことあるよ」と告白する刑事。それに対して「俺何か他の曲でも毎回歌いながらソラミミになっちゃうのがあるんだよね~」と考え込むリーダーですが、しばらくマイクに頭をくっつけて悩んでいましたがとっさに出てこないらしく「思い出せない。出てきたら報告しますよ」とお手上げ状態。そこでQちゃんが「ヒートウェーヴの『僕は突然燃えだした』を『燃えました』って言っちゃったことあるよね」と、入ってきました。「そうそう! 急にました、って丁寧になっちゃって」とお辞儀をしてそれっぽく言うリーダー。すると刑事も「加藤くんさ、ファニー・ストレンジ・タウンで『救いはあるのかい NO』が『救いはあるのかいのう』っておじいさんみたいに歌っちゃったことあったよね」と次々ネタが出てきます。もうまともに聴けない(泣)。

そろそろ曲に、という流れになったとき、コータローさんがリーダーに「(曲に)いきたい?」と振って「いきたい」と答えるリーダー。「いきたいの? 待ちくたびれた?」と聞きつつ、「小里くんも?」と続けます。なんというかミュージシャンが客席とコールアンドレスポンスするときのような変なノリで(笑)。すると「こないださ、すっごい長話したところあったじゃん」と思い出したように笑うリーダー。「あのとき小里くんがさ、ライブの最中なのに椅子が欲しいって言ってたんだよね」と刑事に伝えてまたしてもフロア爆笑。「長かったんだよ~」と辛そうに言う小里さんの声に相当大変だったのだろうと同情しました。加藤さんとコータローさんの会話は面白いけど確かに止まらないから、ステージで聞いてるだけでも疲れるだろうなー。

そんなソラミミネタばかり話したあとで歌うのは大変、とつぶやく刑事に、「じゃあ、これから歌ってもらいましょう」といじわるそうなリーダー。しかし「大丈夫ですよ」と平気な顔で返した刑事はほんとに「青春ノークレーム・ノーリターン」を完璧に間違わず歌いきったのでした。さすがです。

その後インストへ。今日は「スペースエイリアン」。インストの中では一番好きなこの曲を聴けて嬉しかったです。これおそらくある程度の部分は決めてあるのでしょうがそれ以外はアドリブですよね? インプロビゼーションで毎回こんなかっこいいステージを決めてしまうコレクターズ演奏陣すごすぎます。

お色直しのあと登場したリーダーは、水色のポロシャツにさっきとはちょっと色の違うモスグリーンのジャケットで登場。最初のはどちらかというとグレーっぽかったかもしれない…うろ覚え&よく見えず。まず「たよれる男」で盛り上げたあと、急にリグレイのイントロがかかってびっくり! こんななかばでやりますか。アンコール時にパッケージの皮をむこうと思っていたであろう人たちがあわてて準備しています。というか以前行ったツアーでは、ガムよけの傘を持っていなかったので(プレゼント用のフリスビーでよけていた)、傘引退してしまったのかと心配していましたが無事でよかった。もりもりガムが飛ぶ中、傘に隠れて歌うリーダーを久しぶりに見られました。

そして「NICK!NICK!NICK!」で盛り上がったところさらに「メイビートゥモロー」「ツイスター」と呼吸困難必至の怒涛の押し。しかも「ロックンロールは好きですか!? ロックンロールバンドは好きですか!?」のMCとともにはじまったのが「ロックンロールバンド人生」ですよ。素晴らしすぎる。昨日も書いたのですが、しばらくライブハウスから足が遠のいていた自分をすごい豪腕で引き戻したのがこの言葉だったような気がする。大好きですよ!

アンコールは一回だけで「恋はLets'Go」と「僕はコレクター」。終わったときにすぐ追い出しの曲(たよれる男)が流れたのですが、ごあいさつのためステージに出てきて並んでいたメンバーが、そのリズムに合わせてギターを持ったふりをして上下に動かしていたのが笑った。意味通じるかな。いかにもなアメリカのロックバンドっぽい動きで。そしてそのときQちゃんは、ネクタイを頭に巻いて(リーマン巻き)酔っ払い風味になっていました。

やっぱりコレクターズのライブは楽しいなあ。問答無用で楽しめる素晴らしいライブを、いつ見に行ってもやってくれる安心感ってすごい。次は大阪になりますがそれも期待したいと思います。


セットリスト

Monday
東京虫BUGS
まぼろしのパレード
ティーンエイジフランケンシュタイン

MC

ミッドナイトレインボー
THE WHOのカバー(SO SAD ABOUT US)

MC

25歳のヘンリエッタへ
スターズオブザバルコニー
ウインターローズ
マイアミビーチ

MC

青春ノークレーム・ノーリターン
スペースエイリアン
たよれる男
CHEWING GUM
NICK!NICK!NICK!

メイビートゥモロウ
ツイスター
ロックンロールバンド人生

アンコール

恋はLets'Go
僕はコレクター