東京育伸会*塾長ブログ*親子で学びを楽しむ為に出来る事

算数工作教室を始め、基礎基本を理解する学習を中心に補習から進学までをサポートしています。

復習から始める!根本を理解する!基礎を大切にする教室です。

ホームページへは「東京育伸会」で検索して下さい 。メールアドレスはikushin.sakuradai@gmail.comです。よろしくお願いします。 新規入塾生募集中!小・中・高校生の補習から受験までをご指導。 復習が鍵 まずは学年を超えても復習をしましょう!生徒さんとの日々の取組みや出来事を綴って行きます。多くの方にこのブログを購読頂き感謝しております。コメントのやり取りはございませんが、通塾くださっているご家庭からも感想を頂いており励みになっています。これからも楽しく真剣にブログを更新して参ります、よろしくお願いします。教室のホームページもあわせてご覧ください。*記事の無断転載禁止

勉強で子どもを叱らない理由

2016-10-17 06:16:54 | 学習全般

皆さんはお子さんの勉強に関してどういった態度で接しているでしょう

なかなか伸びない成績を見たり、悪い点数のテストを見たりした時

がっかり して なぜもっと普段からちゃんとやらないんだ? と攻めてしまう時もあると思います

 

勉強について、子供を叱るときの注意点を今日は書こうと思います

そもそも成績や点数が出てから、つまり結果に対して叱るのは逆効果だと思っています

それには明確な理由があるのです

結果に対して叱られる という事は

叱られない為に学習する

つまり自分の意志とは関係ない所に勉強する理由が移ってしまうのです

そうなっても、結果が上がればそれで良いのではないかと思われるかもしれませんが

それは間違いです

なぜなら、自分の意思と離れた所に勉強する理由があるので、進学する意思や理由、そして目標さえも

自分の意思ではなくなり、最後の踏ん張りが利かなくなってしまうのです

さらに、叱られるという強迫観念から結果を意識し過ぎて常に緊張状態となり

本来の力を出す事すら出来なくなる悪循環が生まれたり、イップス状態になる事もあります

子供がどの状態かを見極める事無く、結果を攻め続ければ本来の才能さえ奪ってしまうのです

 

なぜこんな事も出来ないんだ

なぜミスをするんだ

なぜ問題をちゃんと読まないんだ

なぜもっと勉強しないんだ

と、テスト返却がされるたびに叱っていたとしたらどうでしょう

客観的に見ればこれはある意味 刷り込み に見えます

 

この時期、受験生は精神的にも不安定になりがちです

特に高校受験で初めての受験を経験する生徒さん達にとっては手探りの時期を過ごし

続く模試に振り回されている事でしょう

親や周りの大人ではなく、本人が成績に一喜一憂している時期です

マイナスな言葉を発する権利があるのは本人だけだと私は思います

周りの大人が叱ることによって、本人の受験にならなくなってしまう危険性があるのです

 

そうは言っても受験には受からせてあげたいという気持ちから言葉や行動に出る事も理解できます

しかし、勉強は叱られる為にあるのではないですよね

なので叱るのではなく、諭す事 でサポートしてあげて欲しいと思います

言葉にするのはプラス思考で

落ち着いて解けば解ける問題だね

よく問題を読めば出来るよ

勉強量をもう少し増やせばもっと上がるよ

解ける 出来る 上がる

受験生自身がそう信じていなければいくら勉強しても良い結果には繋がりにくいのです

 

学習現場ではそんな励ましばかりではないかもしれません

しかし、叱咤激励の中に応援しているという気持ちを込めている事が前提で

またその気持ちが生徒さん達に確実に伝わっている必要があります

それが伝わっていない状態での叱咤激励はただの罵倒になるでしょう

 

受験生の身近にいる全ての大人は、人生の先輩として

叱るのではなくアドバイスする時です

主人公は受験生本人であり、私たちは脇役です

叱るのではなく、励まし応援して自信を持たせる時期です

 

これから受験生になるお子さんをお持ちのご家庭では、新しい入試に向かってのスタートです

益々叱る教育が裏目に出る時代になるのだと思います

お子さんと成績や学力について話をする時は、ぜひプラス思考で会話して頂きたいと思っています