前回に引き続き興福寺の中室、経蔵、鍾楼の発掘調査について書く。今回は、中室の調査である。
興福寺には、僧房が三つあり、中金堂と講堂を囲むように東、西、北とあり、東僧房が中室と呼ばれている。僧房とは、お坊さんが生活する場所であり、三つもあるということは、それなりに大勢の僧侶が佛教を収めんと集まってきていたのである。
今回の発掘調査において中室においては、北橋と南端にそれぞれ調査区を設け、中室 . . . 本文を読む
平成27年12月20日(日)
これも昨年現地説明会に行ったもの。この日、いっぺんに3カ所の現地説明会があったので、あんまり記憶に残っておらず置いてあったのを、YouTubeで説明会の動画を見つけて、それを元に記憶を呼び戻しながら記述することにした。しかし、便利な世の中になったなあ。居ながらにして何でも情報は入手できるんだなあ。
さて、話は、興福寺の現地説明会に戻しましょう。この日は非常にお . . . 本文を読む
平成28年4月9日(土)
この春に行われた現地説明会ですが、これまでなまくらをしていて、全く書いていないので、この休みを利用してまとめ上げをしていきたいと思う。
さて、豊田狐塚古墳については、都市計画道路整備事業の一環として行われており、昨年度に現地説明会が行われた豊田トンド山古墳の続く、横穴式石室の発見となった。
現地に赴く際に、昨年の豊田トンド山古墳に行ったときと同じ道を辿っている . . . 本文を読む
赤橋のすぐそばに梶ヶ谷隧道がある。 この梶ヶ谷隧道は側壁は御影石、アーチ部分は煉瓦で作られている。煉瓦の積み方は、イギリス積みと言われている工法が用いられている。何度か出てくるイギリス積みとは、長短の煉瓦を交互に積んでいく工法をいうのだそうだ。そして、この梶ヶ谷隧道はもともとは、農道と水路を通すために作られたものである。現在は普通に歩いて通れるトンネルになっている。 かつて、大仏鉄道の汽車が . . . 本文を読む
国境食堂でおなかを満たし、鉄道遺構巡りを再開する。鹿川隧道の辺りで少し上り坂になる。周りの景色が開けてきたので写真を撮っているうちに、鹿川隧道を飛び越してしまった。ナンアタルチアサンタルチアである。
歩いていくと急に周りが住宅地になる。こんなところまで開発して人間は住んでいるのだなとある種の感慨が沸き起こってくる。人口はこれから減少してくる、どんどん土地を開発している。どこかで土地が余 . . . 本文を読む
かねてからずっと歩いてみたいなあと思っていた大仏鉄道の遺構めぐり。全行程で約13km、所要時間約3~4時間。これならひざを痛めて医者通いをしている私のリハビリにちょうどいいかなということで実行に移してみることにした。まずは、JR奈良駅へ。たいていは加茂駅が出発地点になっているのだが、加茂駅へ行く電車が少なく、かなり待つことになるので、それなら奈良駅から歩いて歩き切って加茂駅で電車を待っている方が . . . 本文を読む