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あおしろみどりくろ

楽園ニュージーランドで見た空の青、雪の白、森の緑、闇の黒の話である。

8月28日 Broken River

2015-08-30 | 最新雪情報
今シーズンはよく学校の子供を山に連れて行く仕事が入る。
この日は17人をブロークンリバーに連れて行くと聞いていたので、スキー経験者の精鋭がクラブフィールドに行くのだと思いきや、指定された場所に行ってみると、なんと71人の子供達が全員行くと。
普通は学校のスキー遠足は、ハットかポーターズなど大型のバスが入れるスキー場を選ぶのだが何故にブロークンリバー?と思ったら、クラブのお偉いさん(と言っても全然偉そうではないのだが)がそこの先生をやっているのでそうなったようだ。
当然大型バスなど入れないから親が車を出して便乗して行く。
子供達でスキー経験者は数名。
ほとんどの子供はそりなど、雪の上で遊ぶものを持って山へ向かった。
駐車場へ着いてからもそれだけの人数をグッズリフトに乗せるのも一苦労だ。
スキー場へ着いてからもロープトーに乗れる子供は二人、あとは全員歩いてパーマーロッジへ。
パーマーロッジへ着けば安全に遊ぶ場所はたくさんあるので、そこでそり遊び。

山では登るよりも下る方が難しい。
これは鉄則なのだが、それはここでも当てはまり下りは難儀だ。
スキーを履いていればなんて事のない斜面でも、長靴で雪山経験のない子供には断崖絶壁に見える。
怖くて降りられなくなった子供を背中に背負って滑って降りたり、怪我人搬送用のボートで下ろしたり。
急斜面では皆が降りやすいようにロープを垂らし、クラブメンバーで手が空いている人が子供の道具を持って滑って下る。
こういう時に皆が当たり前のように助け合うのがクラブフィールドの良いところだ。
長い事この山に出入りしているが、こんな経験は初めてだった。
ますますこの山が好きになっていく。


グッズリフトに乗るのも子供にはいい経験だ。


アクセストーの乗り場で一度集合。荷物はそりで運ぶがここからパーマーロッジまでは歩いて登る。


パーマーロッジ前の広場は雪遊びに最適。


子供の笑い声が絶えない。


皆が落ち着いたので、自分も山頂へ。天気は下り坂だ。


帰り際にマネージャーのサムがみんなに一言。


サムが古いロープを持ってきた。使い古したロープならいくらでもある。


全員なんとか無事下山。
当たり前のことだが、怪我もなく無事に帰れることが一番大切なのだ。
コメント
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