あおしろみどりくろ

楽園ニュージーランドで見た空の青、雪の白、森の緑、闇の黒の話である。

8月29日 Porters

2013-08-30 | 最新雪情報
雪が降った。
スキーヤーもスノーボーダーもスキー場関係者にとっても、待ち焦がれた雪が降った。
うれしくないのは農家の人だ。
生まれたばかりの子羊が死んでしまうから。
今年は6月にどかっと降ってからまともな降雪もなく、きびしい7月と8月だった。
そのわりには山の上半分には雪はある。
今までにはこれよりもっとひどい年も何回かあったのだ。
今年はどこのスキー場も下半分の雪不足をどうしようかと悩むような、そんなシーズンだ。
駐車場のレベルまで雪が欲しい。
今回の雪はその願いをかなえてくれた。
ポーターズで新雪15~20cm。
ビッグママはベースがなくなりオープンできないがブラフフェイスはオープン。
新雪の下は固いバーンで小回りをすると底突きするので、新雪をかすめ取るような大回りが気持ちよい。
まだ万全というわけではないが、スキー場に笑顔が戻った。
自分の勘だが今年は9月でもまだ何回か降るような、そんな気がする。


国道も雪。ポーターパスでも二駆はチェーン必要。


オープン前のゲレンデ。胸が騒ぐぜ。


パトロールの特権。僕もこれがやりたくて日本でスキーパトロールをしていた。下手な滑りはできないけどね。


さあ、開いた。アドレナリンは出っ放し。


ちびっ子もパウダーが好きだ。


とりあえず1本目はブラフフェイスへ。まっさらなバーンへドロップインしたい気持ちをおさえつつトラバース。


振り返るとこんな感じ。


そしてたどりついたブラフフェイス。さてどこを滑ろうかな。


まだ数人しかすべっていない。


とりあえず1本目は刻んでみた。


一番左のラインね。


1本滑ってTバーで上がる途中、撮影をしているのが見えた。二本目のねらいはあのラインの奥を思いっきり大回りかな。


大当たり。あー気持ち良か。


日本に行っていたという男と知り合いになった。ミルフォードでもガイドをしていたそうで次から次へと知り合いの名前が出てくる。2本一緒に滑り、生きているという瞬間を共有できた。


オリンパスにはこの前日に行った。写真を撮らなかったのでブログは更新しなかったのだ。春スキーから一転、真冬の姿へ。パウダージャンキーの歓声が聞こえてきそうだ。


この世はかくも美しきものなり。


この日は僕の休日。なのでこんなのもあり。


スキー場の裏を見ながらビールを飲む。もちろん今日は『大地に』である


どこも美味しそうに見えるが気をつけないと石を踏む。


お昼過ぎになるとブラフフェイスも荒れてきた。美味しいところをいただいたし、帰って庭仕事をしようかな。


帰る途中で寄り道をして春の味覚を買い込む。


山は冬景色だが麓はすっかり春である。


おなじみアスパラベーコン。マヌカスモークのベーコンの香りが良い。


太い物はシンプルに塩茹で。これが甘いんだ。
最高の1日、ごちそうさまでした。


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8月27日 Lake Heron

2013-08-29 | 最新雪情報
この日のお仕事はヘリスキーの発着所へのドライブ。
こんな時、席にあまりがあれば僕も一緒に行けるのだが、今回は余裕が無かったのでそこで1日待機。
こういうシチュエーションでも、人の思いで楽しくもなるし辛くもなる。
こんな店も何も無い所でやることもなく、ただ待っているだけなんてつまらない仕事だ。
こんな綺麗な場所で、1日自由に過ごしてそれで給料をもらえるなんて、なんて素晴らしいんだろう。
両極端だがどちらも有りえる考え方だ。
そしてその状況に対する準備も大切。
お湯を沸かすコンロ、お茶セット、本、お昼ご飯、おやつなどを車に積んで現地に向かった。
今回のヘリパッドはレイク・へロン。
僕は以前何回か行ったことがあり、ここで鱒を2匹釣った。
もう10年前になるか、釣りを始めて2シーズンあちこちへ行ったが全く釣れず、ある湖で魚がウヨウヨ泳いでいるのが見えるにもかかわらず全く釣れなくて頭にきて釣りをやめてしまった。
2年間で釣った魚が2匹。
その思い出の場所である。
だだっ広い盆地の中をひた走ると湖が見えてきた。
景色は10年前と全く変わっていない。
こんなに美しい場所だったのか。
変わったのは自分の心である。

ヘリパッドと言っても広野の一軒家の庭なのだが、そこに着きお客さんは準備をする。
パイロットは牧場主、彼が近寄ってきて僕に聞いた。
「ボートは漕げるか?」
彼についていくと茂みの中にボートがおいてあり、それを動かして湖に浮かべてくれた。
ヒマだろうからこれで遊んでろ、という配慮である。
読書に昼寝という当初の予定から手漕ぎボートで湖探検という流れになった。
ヘリが飛び去り、広野に一人。
まずお茶をいれてほっと一息。
聞こえるのは風の音だけ。こういうのが好きなのだ。
だらだらと読みかけの本を読んでいるうちに昼になったのでご飯を食べ、いよいよボートで湖に漕ぎ出す。
来る時にお客さんと「こんな湖にボートなんか浮かべてのんびりしたらいいでしょうねえ」などと話をしていたのだが、その通りになった。
こうなればいいな、と思うことは実現する。
釣りが目的ではないので気ままにボートを進めボーっと雲を眺める。
幸せである。
幸せは常にそこにある。
それに気づくかどうかは自分次第なのだ。

ボートを岸に戻しお茶を淹れているとヘリが戻ってきた。
かなり予定より早いぞ。
この後は昼寝でもしようかと思っていたんだがなあ。
全員上手い人達だったので滑りも速く、早い時間に終わったとの事。
雪はパウダーではなく春の雪だったそうな。まあ、そうだわな。
それでも皆満足そうだ。
次にここに来るのはいつかな。
景色を心に刻みつけ湖を後にした。


だだっ広い荒野をひた走る。この広さは写真では伝わらない。


何も無い良さという感覚は、分かる人には分かるし分からない人には分からない。当たり前か。


牧場の庭がヘリパッド。


お客さんがヘリスキーから帰ってきて飲むビールを小川で冷やす。大切な仕事だ。


そして自分の時間。


いざ湖へ。


みんなはあの山の向こうで滑っているんだろうなあ。


『白鳥の湖』ならぬ『黒鳥の湖』なのである。


あー気持ちいい。


帰る途中で、「ハイ、チーズ」(死語)。
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8月26日 Broken River

2013-08-27 | 最新雪情報
二日続けてBR。
天気は快晴。雪は完全に春の雪で日陰は固く日が当たり緩んだ所を滑る。
今回のお客さんは3年前にBRで滑った人。
リピーターだとそこに何があるのか知っている。
今回もバーベキューを一番の楽しみにしていた。
お客さんは肉をしこたま買い込み、ワインも2本買ってきた。
「ビールは買っていかないで、山でBRラガーを飲みましょう」とはガイドのアドバイス。
そのお客さんに合わせたサービスをするのもガイドの力量。
その場にあるもので、その人達が喜ぶ最高のもの。
媚びることなきもてなしの心が茶の湯の心、即ち愛である。
山が暖かくそれを見守る。
ありがたや。


昨日とはうってかわって快晴。


ピークからの景色も青空が映える。


今日のメインイベント、バーベキュー。最高級のラム肉を徹底的にシンプルに塩コショウだけで焼く。ソーセージはおなじみチーズクランスキー。


お酒はBRラガーから始まりスービニオンのスパークリングワイン。そしてセントラルオタゴのピノノワール。
これをお客さん2人でお昼に飲んでしまった。その後も普通に滑っていたのだからたいしたものだ。


ハミルトンピークへの稜線も好きだ。


アランズベイスンにもまだまだ雪はある。


スキーレッスン中の一コマ。右がインストラクター左が生徒さん。
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8月25日 Broken River

2013-08-26 | 最新雪情報
最近はブロークンリバーへの送迎の仕事がよく入る。
この日は朝、お客さんを送った後はフリー。
女房と娘は友達の車で山へ行き、そこで合流。
今シーズン2回目の家族 de スキーはブロークンリバー。
肉もどっさり持って、お昼はパーマーロッジで韓国焼肉。
旨かったです。


スキーとはこうやって滑るものだと思ってくれると親も楽だ。


マネージャーのサムがアキラにレジのやり方を教えていた。ヤツが仕事を覚えれば、それだけサムの仕事が減る。


今日のランチは韓国焼肉。骨付きカルビ、ピリからポーク、ブルコギ、肉3種。右端のソーセージは、うちのではありません


肉が焼ける間にご飯を温めて、焼肉定食できあがり。


娘、トラバーストーに乗る。


娘、リッジトーに乗る。


一滑りしたら読書。


「ハイ、ピザお待ち」「わあ、美味しそう!」そんな会話も飛び交う。


友達のサダオとカレンは1週間のスキーホリデー。一緒にアランズベイスンを滑った。
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8月22日 Lake Tekapo

2013-08-25 | ガイドの現場
朝5時半に家を出た。
車を南に向かって飛ばす。
今日の仕事はテカポからクライストチャーチまでお客さん2人の送迎。
テカポで8時半にお客さんをピックアップするので、それに合わせて早朝に出発なのだ。
「そんなに朝早くから大変ねえ」と人は言うが僕にとっては何てこと無い。
どっちみちこの時間はすでに起きている。
僕はとても早起きで、毎朝4時か5時くらいに起きる。
たまに3時とかに起きてしまう。
二度寝という事ができない体質で、バチっと覚醒してしまう。
覚せい剤をやっているわけではないのだが覚醒してしまう。
スイッチオン、ポチ、イエーイ!というノリだ。
朝が弱くて起き掛けはボーっとして何も考えられない、という人には異人を見るような話だろうな。
夜中の2時から4時というのは宇宙からのエネルギーが最も強い時間帯なんだそうで、この時間に行動するのは悪い事ではない。
人は眠っていてもそのエネルギーを受け取っているのだから。
ただし毎日その時間に行動をすると、実生活に支障をきたすこともある。そりゃそうだ。
まあ、朝4時とか5時ぐらいならちょっと風変わりな早起きの人、ぐらいで世間は見てくれる。
日が昇る数時間前に起きて、日が沈んで数時間後に寝るという生活なのである。
早朝のモーターウェイは車も少なく気持ちがよい。
車を走らせるうちに辺りが明るくなり始めた。
雲の切れ目から満月が顔を覗かせ、山にゆっくりと沈むのを見ながらドライブする。
テカポに着く頃には青空が広がり、朝日が反射する湖を見ながらコーヒーを一杯。
夏の間は良く来るが、冬にここへ来る事は少ない。
季節が変わると風景も変わる。
やはり山は雪があったほうが美しい。



お客さんを時間通りピックアップして、おしゃべりをしながら来た道を戻る。
冬の間は観光ガイドはほとんどしないのだが、数ヶ月ぶりに普通の観光ガイドである。
スキーをしない人にバックカントリースキーのことを話しても理解はできない。
なので会話は一般的な事なのだが、お客さんは僕の話を喜んで聞いてくれて、僕はこの国の事をべらべらとしゃべりあっという間にクライストチャーチに着いた。
空港でチェックインをしてお客さんは機上の人となり、車をオフィスに戻してお昼過ぎには仕事終了。

さて、帰りがてらホームセンターに寄ってから庭仕事でもしようかな、と思って車を走らせているとちょうどオノさんがあるお店の駐車場から出てくるところだった。
オノさんは行きつけの整体師で以前にもこのブログでいくつか話を書いている。
向こうは気がついていない様子だったが僕の後ろを走っていて、見ていると行きつけのバーへ入っていくようだ。
こういうタイミングで人に会う時は、その人と会って話をしなさい、という神のお告げである。
しかもその人がバーでビールを飲むのならば一緒に飲みなさいという酒の神バッカスのお告げである。
仕事は終わったのだし予定はなにもない。
こういうお告げには神妙に従うべし。
僕はこういう嬉しい出会いがある時は、自分が良い状態にいるサインだと思っている。
そんな時には自分を誉めてあげる。
「いいぞ、俺。その調子でどんどんやりなさい」
人にはよく言ってあげるが、誰も僕には言ってくれないので自分で言う。
人間という物は、他人はよく見えるが自分自身が一番見えにくい。
僕は常日頃から自分自身をも客観的に見るようにこころがけている。
そう、ゴルゴ13のように自分をも第三者の目で見るようにしているのだが、どうしても主観という物は混じるし、疑いを持つこともある。
そんな時にこういうタイミングで人と会うというのは、それでよしというサインなのだ。
そういう時は嬉しい出会いは次から次へと起こるし、仕事は上手くいきお客さんはハッピー、ビールもご飯も旨く、世の中はバラ色なのである。
こういう時によく「そんなうまいことばかりじゃないぞ、そのうちに足をすくわれるぞ」という声も聞く。
それは心の奥にある防衛本能がそうさせるのか、自分からブレーキをかけてしまう。
その人がそう思ったらそうなるさ。
それがどこから来るのかといえば心の奥の恐怖だ。
今、目の前の幸せを失う事の恐怖。
もっと突き詰めていえば、今ある幸せへの執着だ。
悪い事が起こるならば、その時に100%の力で対処すればいい。
その覚悟があれば怖れる物は何もない。
そして100%で生きてどうしようもないのならば・・・
しゃあないやん。
それよりも大切なのは今この瞬間。
この瞬間に自分が良い状態で居ることを自覚する。
それが心の繋がりで、即ち愛であり、全ての答なのである。

バーへ入っていくと、居た居た。ちょうどビールをオーダーしたところだったのだな。
声をかけると『何でここにいるの?』という顔から喜びの表情になり、すぐさまビールで乾杯という流れになった。
オノさんに話を聞くと駐車場から出る時に、行こうと思えば行けたタイミングだったんだけど何となく車の列が途切れるのを待とうと思ったと。
その列の一番後ろに僕が居て、出てこようとしたオノさんを見つけたわけだ。
僕だってその前の交差点で自然に車線変更をして遅いトレーラーを抜かして車の列に入ったわけで、ちょっとタイミングがずれてもこういう出会いにならなかっただろう。
「そうやって考えると不思議だなあ」と言いながら飲むビールは旨いのである。
今回はこういうタイミングで人と会ったが、逆に同じ店の中にいながらもある人とは出会わない、ということもある。
会うべくする時は予定を入れなくてもばったり会うか、忙しい中でピンポイントで空いた所に相手も都合よく時間が取れたりする。
会えない時にはどうやっても時間が取れない。
無理を押し通してもロクなことにならない。
それは会う時ではない、というサインだと僕は見る。

軽く一杯やったあと家に戻り庭仕事。
自転車で犬の散歩に行き、その日の晩は近くの大衆中華料理店。
帰りがけに満月が薄い雲の向こうに輝いていた。
お月さんは地球の裏側をぐるっとまわって来たんだなあ。
今日は月が沈むところから、月が出てくるまでの1日だった。
こんな1日ももちろん最高なのである。


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クレクレ君。

2013-08-21 | 日記
常日頃から書いていることだが、この世で一番大切なものは愛である。
真実の愛ではそれに関わる人や物が全て幸せになれる。
誰かの不幸の上に自分の幸せがあるというのは、真の愛ではない。
これは自分の周りを見回せばすぐに分かる。
そう考えると今の競争社会というものが愛とは遠いところにあるのも理解できる。
さて個人の感情で、愛の対極にあるものは何でしょう?
すぐに頭に浮かぶ物は、憎しみとか怒りとか憎悪という言葉だが、こういった感情も愛のかけらがあり方向性が違うので存在する。
対極、というよりもっと離れたところにあるもの。
それは無関心である。
「俺は知らないよ」「私は知らないわ」という態度だな。
愛を語る上で避けては通れないものに、自分自身の内部への追求という物があるのだが、そこから逃げて殻に閉じこもる。
そういう人から出る言葉は言い訳と正当化ばかりで、言葉に何も重みがない。
そして他人との比較。
他人を見ているうちは自分自身を見なくてもいい。
その比較の対象となるのは、自分より下の人で「あいつより俺はまだましだ」と言って自分を慰める。
「じゃあどうすればいいんだよ。分かんねーよ。教えてくれよ」
ここで出た、クレクレ君登場である。
自分と向き合う事を恐れ、人が教えてくれるものと思っているクレクレ君。
身の回りに起こる出来事を単なる偶然と片付け、そこから何も学ぼうとしないクレクレ君。
何かというと周りのせいにして、言い訳と正当化を並べあげるクレクレ君。
自分から行動を起こすことなく、誰かが何とかしてくれると思っている、他力本願のクレクレ君。
クレクレ君は誰の心の中にもいる。エゴと存在は似ているかな。
人によってはこのクレクレ君とエゴに支配されている事に全く気がついていない。
そういう人の周りではたいていろくでもないことが起こるが、自分を正当化することでバランスを保とうとする。
しかし根本的な問題を解決しないので同じことをくり返す。
クレクレ君は基本的に受身なので、例えば投票にも行かない。
「誰が政治家になっても同じだから」というのが自分を正当化する言い訳だ。
そのくせ「こんな社会になっているのは政治家が悪いからだ」と責任を政治家に向ける。
物事を自分で調べずに人に聞く。
自分に都合の良い答を選択して、悪い結果が出たら「あの人がああ言ったから」とその人を非難する。
その答を選択した自分の責任からは徹底的に逃げる。
そして最後にはお得意の無関心。
「私は知らないわ、関係ないわ」「俺は知らねーよ、関係ねーよそんなこと」となる。

目に見えている全ての出来事というのは自分の心が作り出している。
例えその場では悪い事に見えようが、何かしら気づきのチャンスなのだ。
それにきっちりと対処をすれば同じ事柄は起こらないだろうし、同じ事が起こるということはまだ気づきが足りないという事だ。
これは個人でも会社でも社会でも同じ事。
大きな例をあげれば原発の事故。
他所の国で起こった事故を「うちの国は関係ないよ」ととらえやってきた結果、自分の国でも事故が起こった。
多くの人はそれで目覚めたが、それでも「あれは単なる偶然、運が悪かっただけ」と言い張り、その事故の後片付けもできていないのに先に進もうとしている人もいる。
その先に来るものは何か・・・。
小さい例で言えば、自動車事故があったが誰も怪我がなかった。
「修理代もかかるし運が悪かったなあ」ととらえるか「怪我が無くて良かった。これを機会に自分の運転を見つめなおそう」と思うか。
その先の結果はどうなるか。
事の大小はあれ、本質的には同じ事なのである。

そんなクレクレ君。
誰の心の中にもいるクレクレ君。
小さくて可愛いクレクレ君もいれば、巨大で人の心を支配しているようなクレクレ君もいる。
そんなクレクレ君に大サービス。
どうすればいいのか教えてあげよう。
あなたの心と繋がりなさい。
答は全てあなたの心にある。
「分からない」のではない。
分かろうとしていないのだ。
目覚めの時は来た。
鍵は自分の心の奥にある。
それを覗く怖れを捨てなさい。
ひたすら純粋な愛を信じ、心と繋がるのです。
それが答です。

なんか日曜日の早朝にやってるラジオ番組みたいになっちゃったな。
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8月18日 Broken River

2013-08-20 | 最新雪情報
この日の仕事はスキー場から空港までお客さん一人の送迎。
日曜日だったので娘を連れていった。
娘は今シーズン初のBRだ。
そしてもう一人、タイの弟子のアキラも山に戻るので送り届ける。
アキラはアウトドアガイドになりたくてニュージーランドにやってきた。
以前タイが出たテレビを見て感化され、弟子入りを申し込んだ。
同時に自分でブロークンリバーのボランティアを申し込んでシーズンインから働いていた。
タイに頼るのではなく自分で行動を起こしたというところが先ず良い。
そして話を聞くと、スキーの経験が全く無く道具も何も持っていないで山に来てしまった、という若さゆえの無鉄砲さがこれまた良い。
今まで何人もの人がブロークンリバーでボランティアをしていたのを見てきたが、彼のようなケースは初めてである。
「何も持っていなくてどうするの?」と人は聞くかもしれないが、そこはそれ、何とかなってしまうのがニュージーランド。
道具を選ばなければ古い物はどこかにある。
アキラもスタッフの昔の道具を借りて滑っているうちに、なんとか滑れるようになった。
家のガレージで埃をかぶっていた古い山道具もアキラにあげて、もう一度日の目を見ることになった。

山に行くと顔なじみのチケットオフィスの女の子が嬉しそうに言った。
「アキラを連れて来てくれたのね。今日来なかったらどうしよう、なんてみんなで話していたのよ」
そう言って渡されたリフト券には wlcm back akira と印刷されていた。
wlcmはwelcomeの略、リフト券には毎日違う言葉を入れるのだが、今日の言葉はこれ『おかえり、アキラ』。
そりゃリフト券にこんなの印刷して、本人がいなかったら笑い話だ。
昼前ぐらいにパーマーロッジに着いたのだが、日曜日のお昼時とあってかなりの混み具合。
今年から始めたピザのサービスもオーダーが立て続けに入って、帰ってきたばかりのアキラが忙しげにピザを焼いていた。
おかえり、とはこういう意味なのだな。

天気は霧雨、ガスが濃く視界も悪い。雲の切れ間を狙って何本か滑った。
深雪のナッツクラッカーのかけ方がさまになっていた。
ラグビートーもメイントーも一人で乗れるようになった。
後ろから見ているとプリー(滑車)のかわし方もスムーズだ。
いつのまにか大きくなったものだ。
親父、感無量の1日。


もう牽引をすることも無いと思うとちょっと寂しいな。


日曜日のパーマーロッジ。


帰ってきたそうそうピザを焼くアキラ。


ガスの切れ間を狙って3本滑った。今日はもういいや。


帰りは仕事なのでコーヒーを飲む。インスタントではないぞよ。豆を持ってきてプランジャーで淹れた。


このリフト券は最高の記念品になるだろう。


雨のパーマーロッジ。


そして帰路。


下部は雪がないのでこの道を歩く。


雨に煙る山が神秘的。
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8月16日 Mt.Cheeseman & Castle Rock

2013-08-18 | 最新雪情報
「今年は変な年だな」
そんな話がスキー場の仲間とよく出る。
シーズンの頭にどかーんと雪が降り、その後はほとんど、と言っていいほど雪が降っていない。
かと言って、雪が全く無いかと言えばそうでもなく、山の上部は例年並の雪の量である。
異常気象というのは今や世界で当たり前にあり、「今までは・・・」というのが通用しない世界で僕らは生きている。
雪というのは水が変化した特殊な状態であり、気温が数度上がっただけで雪は雨になり流れてしまう。
雪がそこにありスキーができるという、当たり前の状態に感謝を持ち滑るということが大切なのだなあと思う今日この頃である。


山頂へ。天気もまずまずでノートラックも少しだが残っていた。


山頂では子供達が雪だるまを作っていた。


先週、高校生が雪中体験で一晩を過ごしたかまくらが、子供の遊び場になっていた。


バックカントリーに人が入っていた。


スキー場の上部は雪の量と質は問題なし。


下部はこの通り。どのスキー場でも同じだがベースの標高で雪が欲しい。


帰り道、ちょっと寄り道をしてキャッスルヒルを散歩。


不思議な空間、という言葉があてはまる。


こんな所で100人ぐらいでかくれんぼをしたいな。
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8月15日 Mt.Lyford

2013-08-17 | 最新雪情報
今シーズン、ライフォルドは3回目である。
小さいスキー場なので、数回行くだけで顔なじみの人も増える。
パトロールのベンは、スキー場がクローズしたらカイコウラで漁師をやると言っていた。
そろそろ次の季節の話が出る頃なのだ。
数日前に20cmほど降雪があり、踏み残しがそのまま残っていた。
「ここは本当にコマーシャルスキーフィールドなのか?」
以前お連れしたお客さんがそう尋ねた。
一応アルパインリゾートとうたって営利団体なのだが、雰囲気はそのままクラブフィールドのそれである。
緩い雰囲気のこのスキー場も好きだ。


まだ8月半ばなのだが雰囲気は春スキーだ。


ロープトーのてっぺんは風で飛ばされて雪がなくなっていた。


子犬は成犬となり、子供が滑るところを護るように付いて回る。


ロープトー脇もこれぐらいの踏まれ具合。
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8月13日 Mt.Hutt

2013-08-15 | 最新雪情報
マウントハットには1シーズンに1回か2回ぐらい行く。
昔はスタッフとして働いた時もあったが、今となってはセピア色の想い出である。
この日は強風のため、山頂に行くリフトは午前中でクローズ。
中腹まで行くリフトも2時ぐらいに止まった。
滑ったのは1本だけ。トップタワーズからトリプルのボトムまで。
後は昔の友達とおしゃべりをして、という1日だった。
まあ、こういう日もいいかな。


強風吹き荒れる山頂付近。吹き飛ばされそうな風だ。


名物コース、トップタワーズ。岩の隙間には飛ばされてきた雪が溜まっていた。


ガチガチのアイスバーンの上に新雪5cm。
これだけの斜度である、スキーを履いていなかったら滑落が怖くて立っていられない。


ベース付近。クライストチャーチ近辺のスキー場では、ここが一番雪が多い。


僕が上った後にリフトが止まったので、ここに来る人はいない。このバーンを独り占めだ。


遠目には美味しそうに見えるんだけどね。


トリプルのボトムに向かって滑っていくと・・・、何か見えてきたぞ。


マウントハットはシーズン前に雪崩の被害でトリプルリフトがダメージを受けた。
ワイヤーが切れてチェアも落ちたのだろう。
今はワイヤーをつないで引っ張ってあるが、今シーズンはこのリフトの運転は無理だ。


話には聞いていたが、ここへ来るまで下がこんな状態だとは思わなかった。


自然の力ってこういうものなのだ。


リフトの運転?無理です。ん?でも、向こうに何か見えるぞ。


リフトの代わりに始めたサービスがこれ。


これに乗って駐車場まで戻りまーす。


ちょっとした観光気分。
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