エコ・ニュージーランド Eco New Zealand

ニュージーランド発。エコライフ、環境保護、山、森、動物、アウトドア、山歩き、猫についてのブログ。

ねむりねこよりみなさんへ

エコ・ニュージーランドへようこそ!! その時の気分で、過去の旅行の話になったり、庭、環境保全、トレッキング等々、話が飛んでいます。ジャンル別にお読みになりたい方は、左のカテゴリーからどうぞ!! また、本文中のトレッキング(トランピング)関連の用語の説明は、同じくカテゴリー欄から「ニュージーランドのトランピング用語集」をご参照ください (^o^)

超お手軽で絶景ピークハンティング(2) 秋のオハウ・スキー場

2012年04月19日 | トレッキング
 前回、お手軽さと絶景で味をしめたスキー場ハイクの第二弾は、オハウ・スキー場にあるサットン山(2007m)の頂上をハントすることに決定。クイーンズタウンからオハウ・スキー場は車で2時間半かかるので、朝早めに出発しようと気合いを入れたのだが……

 スキー場の駐車場までは勾配が急なオフロードなので、普段車庫にしまってある4WD車のRAV4に乗り込んでエンジンをかけたら……ああっ、かからない しばらく乗ってなかったのでバッテリーが上がってしまっていたのだ。くくっ何たる不覚

 よいしょ、よいしょとRAV4を車庫から押し出して、もう一台のセダン車とケーブルでつないでジャンプスタート。RAV4の方がもう一台の車よりエンジンが大きいので、バッテリーの摩耗程度によってはうまくかからないのだが、今回は時間をおいて2〜3回試したらかかってくれた。ニュージーランドには、日本のJAFに相当するNew Zealand Automobile Association (略称AA)という団体があり、電話一本で駆けつけてくれるのだけど、たかがバッテリーごときのために朝6時過ぎに電話で呼び出すのはちょっと申し訳なかったので、自力で何とかなって良かった〜

 出発からトラブルに見舞われ、予定より30分遅れの朝7時に自宅を出発 その後、ドライブはスイスイと快適・順調で、9時半にオハウ・スキー場へ通じる道路の入り口付近に到着。



 ここからはスキー場への道路を登って行くのだが、スキーシーズン以外は入り口の門に鍵がかかっているので、スキー場を管理するオハウ・ロッジの受付で鍵を借りなくてはならない。



 受付の人からもらった用紙を記入して、鍵の担保金5ドルを払い、いざ出発しようとしたら、奥からお兄ちゃんが出てきて……

「スキー場まで行くんだって? 最近、道路の一部が崩れてまだ修復中だから、一般車両は通行止めだよ」

ガアァァァン そんなのって 麓から頂上目指して歩くことは全く想定してなかったので、その時点で既に時間切れだし、装備も足りない……

「えっ 3〜4日前に電話したら、道路は大丈夫だって言われたんだよ。僕達、朝早くクイーンズタウンから出てきたんだけど、何とかならないの?」ねばるねこかぶりである。

「予定より作業が難航してるらしいんだ。ちょっと待ってて。どんな状況か、道路工事の会社に電話してみるから」

 調べてもらったところ、崖崩れの場所は、麓から見てスキー場の駐車場まで4分の3の位置にあるので、そこまで車で登ってあとは歩くのなら大丈夫だと言われた。あ〜あ、よかった 諦めて泣く泣く帰るのに比べれば、少し余分に歩くのなんて大した問題じゃないもの。

 トラブルに次ぐトラブルを乗り越えて再び出発 工事の邪魔にならないよう作業現場の手前に車を停めて、ぶ厚い雲に覆われている下界を見下ろしながら歩き始める。




 これが崖崩れの現場と作業車。素人目にも、とても3〜4日では修復できる規模じゃなさそう。



 まずはスキー場の駐車場と建物を目指して歩く。



車を止めた地点から40分ほど歩いたら、建物が見えてきた。



デッキにて小休憩。雲海から浮かび上がる山々が美しい



サットン山の頂上を目指して、緩やかな斜面を歩き始める。



雲の切れ目から蒼いオハウ湖が、徐々に顔を出してきた。




頂上に近づくとガレ場が広がる。足場は比較的安定している。



もう一息で頂上だ



 やった頂上に到達 登った距離は大したことなくても、この瞬間はいつも格別に嬉しい




 この辺では孤立した最高峰なので、見晴らしは抜群にいい 指差している先にあるのは、ニュージーランド最高峰のクック山(3754m)。意外と近くにあるのだ。



クック山のクローズアップ。この角度から見られるのは珍しい。



 一点の曇りもない青空に、おびただしい数の山、山、山……ものすごい絶景に言葉もなく、ただ見とれるばかり



 これだけの広い場所にねむりねこ達以外の人影は全くなく、見えるのは山と空と湖だけ……何と言う贅沢だろう。これだから山はやめられないのだ。

 はしゃぎ過ぎたがうっかり崩してしまった、頂上のケルンを積み直すねこかぶり。



 暖かな陽射しで風がほとんどなかったので、素晴らしい景色を少しでも長く堪能することにした。



頂上を別の角度から見るとこんな感じ。



 そのまま下山するにはもったいない天気と眺望だったので、スキー場をぐるっと囲む稜線を歩くことにした。山の反対側にあるダンベル湖。後で知ったのだが、この湖まで歩いて行けるルートもある。



 何時間いても見飽きることのない美しい眺め これはオハウ湖と麓の集落。



 稜線上の岩場で。どこにカメラを向けたらいいのか迷うほど、周囲360度に絶景が広がる。



 稜線の果てまで歩いたら、後は下るだけ。脆いガレ場は滑り降りるようにして下れて楽だったけど、これを登るのはかなりキツそうだ。




 車まで戻って来ると、そこに下界を覆い尽くしていた雲海はなく、別世界が達を出迎えた。



 歩き始めるまではトラブルに二度も見舞われたが、そのお陰もあり達成感・満足度の高いハイクになった  
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超お手軽で絶景ピークハンティング(1) 秋のコロネットピーク

2012年04月11日 | トレッキング
 まとまった休みと天候の兼ね合いや、運悪くもせっかくの休みに何かやらなきゃいけないことがあったり、時間的に余裕があっても体力が消耗してて泊まりがけはちょっと、なんて時は日帰りハイクがうってつけ。

 ニュージーランドの天気は典型的な海洋性気候なので、とても変わりやすく、天気予報の正解率も高いとは言えない。出発の朝に行くか、行かないかの最終決定をできる、日帰りハイクはここでも現実的なのである。

 スキー場は冬しか訪れないところ、と長らく考えていた。だって、スキー場なんだから、たっくさん雪がなきゃ面白くないじゃない。

 でも、よくよく思い起こせば、新年初歩きのクイーンズドライブはリマーカブルズ・スキー場にあるんだから、夏山歩きのバリエーションの一つとしてスキー場巡りっていうのも決して悪くなさそうかも

 スキー場歩きの一番の利点はアクセスがいいこと 駐車場までで登って行けるから、あとは標高数百メートル程度、ちょちょいとハイクすりゃ簡単にピークをゲットできちゃう。それも、高さがあるからピークからはかなりの眺望が得られるというオマケつきだ。スキーシーズンでもハイクして登れるけど、ガンガン滑り降りて来るスキーヤー、ボーダーたちの邪魔にならないように歩くのは神経を使う。夏歩きならば、スキーヤー・ボーダーはおろか、他のハイカーに出くわす可能性だって少ないのだ。

 というワケで、クイーンズタウン市街地からで20分のコロネットピーク・スキー場へ行った。駐車場から道草を食いながらのーんびり歩く。途中のこんな景観がいかにもスキー場っぽいよね。遠くの山間に見えるのはワカティプ湖。



 もう少し登ったところ。先ほどの場所や駐車場などが下の方に見える。雪に覆われた冬山とは異なり、山肌にはタソックや地衣類が一面に生い茂ってフカフカだ。



近くの岩場でクライマーごっこをして遊ぶねむりねこ



頂上付近になる建物を目指してさらに歩く。



 あっという間に頂上に立ってしまった。ここは周囲を山々に囲まれた別世界……手軽な上にこの眺望はどうよ



グレノーキーの秀峰、アーンズロー山……いつ見ても惚れ惚れする勇姿だ。



普段とはちょっと違う角度から、アスパイアリング山も見渡せた 氷河までしっかり見える。



周囲360度の眺望は、こちらをクリックしてYoutube動画でどうぞ。

お立ち台のような岩の上で、ヨガのポーズをして遊んだ



 見事な晴天でも、真夏のカンカン照りとは異なり、陽射しを遮るものがなくても快適に歩けるのは秋ならでは。手軽さと絶景の組合せが、完全にクセになってしまった達であった。次はどこに行こうかな〜
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アクロバット・ヨガを体験

2012年03月28日 | ヨガ
 ニュージーランド北島でヨガインストラクター養成講座を終えた一週間後に、住まいのあるクイーンズタウンから車で2時間のテ・アナウで「アクロバット・ヨガのワークショップ」に参加した。

 「25日間ヨガ漬けの毎日を送った直後によくやるよ」と自分で自分に苦笑 正直なところ「しばらくの間、もうヨガはたくさん」って心境になるだろうと思ってた。しかし、事実は予想を大きく覆し、大学時代に体操をしていた経験から「アクロバット」がちょっと懐かしくなり、ワークショップ開催の3日前に参加を決意したのだった。

 ヨガとアクロバットって何か矛盾しているような気がするが、先生の一人、ジェイソンによると、古代のヨガではアクロバットのような難度の高いポーズを複数で行う記録が残っているとのこと。また、それに必要な筋力や平衡感覚はヨガによって養われる云々。ヨガの新しいムーブメントであるアクロバット・ヨガ。ジェイソン&チェルシー・マグネスの所属する「ヨガスラッカーズ」はアメリカでは有名で、デモンストレーション、ワークショップ、インストラクター養成講座等が行れているが、ニュージーランドでは南島のテ・アナウでのみ講習が行われた。

 テ・アナウ・ヨガクラブ主催、会場はDistinction Hotel Te Anauにて、3月2日(金)の夜から4日(日)にかけて習ったのは、組体操形式の運動と、







幅2cmほどの紐を使った綱渡りのような動き。




 参加者は6ヶ月以上のヨガの経験者が対象。ヨガで使う体幹のコアマッスル(深層筋)を緊張させることで、アクロバットの動きをスムーズに行うのに役立ち、ヨガの呼吸法が体の平衡を保つのに役立つから、というのがその理由だけど、ねむりねこから見るとこれはヨガ20%、体操80%かな。ヨガの体の使い方にも似てるけど、体操で使う体の締め(=コアマッスルとその周辺部分の筋肉の緊張)・筋力・柔軟性・平衡感覚や、ピラティスで養った強靭なコアマッスルの方が、ヨガのそれよりも役に立ったように感じる。

 参加者はみんなとってもよくがんばってた 大部分はテ・アナウ・ヨガクラブのメンバーだったけど、中には、車で5時間近くかかるダニーデンからわざわざ駆けつけたとても熱心な参加者もいた。



 そしても頑張った アクロバット・ヨガは動画で見た方が良く分かるので、こちらのリンクから Youtube動画 もご覧下さい。


 「この歳で毎日アクロバットなんて大丈夫かしら……」と思ったけど、教わる内容が初級者向けに無理のないよう構成されていて、一日の終わりはタイ式マッサージで体を隅々までもみほぐし……これはいいぞっ

 思ってたよりもずっと体がよく動いてくれたし「あなたはアクロ・ヨガに向いてるから、これからも続けるといいよ!」と先生にも誉められて嬉しかった(←絵に描いたように単純)他の参加者とも仲良くなれたし、コース自体も楽しかったし、少々迷ったけど参加してよかったな。

 ちょっと年寄りくさいけど、年月が経っても身に付けたことのすべては失われないのね。あの頃の自分がいるから、今の自分がある……体力、精神力、生きるエネルギーのすべてをかけて練習に打ち込んでいた若い自分の姿が眼に浮かび、そんな彼女を「よく頑張ったね」と心の中で誉めてあげただった。



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ヨガインストラクター養成講座を終えて

2012年03月13日 | ヨガ
 ただいま〜 ヨガのインストラクターの国際資格を引っさげて、北島コロマンデル半島から帰ってきました。ねむりねこが受けたのは、レベル1(初心者から中級者向け)のインストラクター養成講座、合宿形式の集中コースで200時間(=25日間)。長かった、いやぁ本当に長かった…… 

 いろいろとあり過ぎて何から始めればいいんだか見当がつかないけど、まずは月並みにヨガのスタイルの説明から。さまざまなヨガの流派のなかでも、が講座を受けたアシュラム・ヨガは「サティヤナンダ・ヨガ」の流れを汲み、インド伝承のヨガを複数ブレンドした精神力を高めるヨガだ。開講式、閉講式としてハヴァン(伝統的な火の儀式)が行われ、




8種類の呼吸法、姿勢、ハーモニアム(アコーディオンのような伴奏楽器)の旋律に合わせた詠唱、




リラグゼーション、体内浄化など幅広く行って、心と体のバランスやエネルギーの流れを整え、さらには瞑想で自分の潜在意識と対峙し精神力を高める(詳しくはこちらのリンクを)……何となく禅僧の修行みたいだけど、それもそのはず、座禅はヨガの瞑想に由来しているのだ。

 習う姿勢は基本的なものが多く、たとえば他の流派では初級レベルで習う「頭立ちの姿勢」は中〜上級レベルでないと習わない。その分、徹底して呼吸との調和を図り、プラナ(エネルギー)の流れを意識するので、基本的な姿勢でも効果はかなり高い。これまでは、ダイナミック・ハタのような、運動量の多いスタイルが好みだっただが、この流派はまさに目からウロコ 現代的な他流派のようにガシガシ動かなくても、体中の筋肉の緊張がすうっとほぐれて、体中のプラナがバランス良く流れ、気持ちがとても穏やかになる……「体脂肪燃焼エクササイズ」「美容体操」とは異なる、これこそが自分の思い描いていたヨガだった

 を含め15人の参加者は、18歳から50歳代という幅広い年齢層で、職業は刺青師、教師、バレリーナ、マッサージ師、医師、レンジャー、主婦など多種多様、国籍はアメリカ人、イギリス人、イタリア人、タヒチ人、アイルランド人、中国人、オーストラリア人、ニュージランド人と国際的な顔ぶれだった。お互いにヨガ以外は共通点がなさそうだけど、あっという間に打ち解けてソウルメイト(心を通わせ合える友達)になってしまった これも、この流派のヨガの効用、精神力が高められること、によるものらしい。精神力を高めるって、どういうことかピンと来なかったんだけど、いわゆる忍耐力を養うことじゃなくて、他人の気持ちを深く共感・悟ったり、他人や物事に対して寛容さを高め、どんな状況でも平静な気持ちを保てるようになることなのだと、自らの体験から学んだ。

 一日は朝6時に始まり夜の9時過ぎまで続く。食事の時間はゆったりと与えられており、朝食、昼食は1時間ずつ、夕食は1時間半。食事内容はベジタリアンで乳製品や卵は食べられたが、体質的にタンパク質を多く必要とするにはこのダイエットは合わず、万が一のために持参したサラミやコンビーフを時々食べていた。日中は、姿勢や呼吸法の教授法の学習と実践、ヨガインストラクターの資格を持つ理学療法士による解剖学の講義、アーユルヴェーダ(インドの伝統的医学)の専門家による講義、グループごとに分かれて生理学関連の研究発表など。お天気のいい日は1時間のカーマヨガ(清掃・作業奉仕)がこれらに加えられる。夕食後は、ヨガの経典などに関する講義、詠唱、瞑想の時間に充てられた。自由時間は、洗濯、筆記形式の課題の提出、研究発表の準備、自分が教えるクラスの準備でかなり潰れたので、自由にできる時間は限られていた。

 合宿所のロケーションは、コロマンデル半島のオポウテリという地区にある、オフイ・ビーチ。一番近い町ファンガマタまで車で15分、松林に囲まれビーチまで歩いて2分という、人里離れ風光明媚な場所はまさにヨガの修行にうってつけ。



施設のマネージャー/学校の理事/ヨガインストラクターであるアトマ一家が住まう住居と、



参加者の寝室・リビング・集会所のある建物、



半屋外のヨガテント



が主な建物で、短期滞在者用のキャラバンがいくつか点在している。ねむりねこはラッキーなことに、小さなキャラバンに自分だけで滞在できた。



気が置けない仲間同士でも、14人もの人々が常に周囲にいるとなれば、やはり一人になる時間が欲しくなる。気分転換にビーチに行っても、すでに誰かがいたり、後からやって来たりするので、一人で静かにものを考えたり、本を読みたい時などはひじょうに有り難かった。

 大変なばかりでなく、楽しい思い出もたくさんある 満月の晩にビーチへ行って、



浜辺を歩いたり、波と戯れたり、煌煌と照り輝く美しい満月に見入ったりした。周囲に明かりがないので、満月の光がいっそう明るく感じられて、大海原の向こうに薄ぼんやりと浮かび上がる島や、対岸の町、林などがとても幻想的で、一晩中ずっと眺め続けたい気分にさせられた。

 新月の晩には、ヨガとゆかりの深いヒンズー教のシバ神を讃える「闇のシバの夕べ」があり、



ハーモニアムに合わせてシバを讃える詠唱や踊りを3時間ぐらい続けた後、



ヨガテントに移動して真夜中近くにハヴァンを行ったのも、神秘的で忘れられない思い出だ。

 たった1ヶ月足らずの間に15人中4人もの誕生日があり、物質的には乏しかったけど、みんなでアイディアを凝らして心のこもったお祝いをしたことも、思い出深く楽しかった。そのなかで人生の大きな節目、日本での二十歳に相当する21歳の誕生日を迎えた女性がいた。本来なら、盛大なお祝いをするところだけど、誰もそんなことがあろうとは予期しておらず、準備もできなかったので、みんなそれぞれに精一杯の温かい気持ちを伝えた。は先生からパソコン用の白紙を調達して、羽の先端がつながった四連鶴を折り、四羽の鶴は色鉛筆で四色に彩色した。

「私たちの文化では、あらゆる良い願いを込めた贈り物なの。この鶴達が、あなたの行く先々で幸運を運びますように」

と言って鶴を手渡したら、

「うわーっ、スゴい これが一枚の紙でてきてるの? 作るのに、どれだけの時間と辛抱強さを要したのかしら…… 四羽の鶴が、ハスの花の形にも似てるから、瞑想をする時そばに置いてもよさそうね…… ああ、私のために温かい思いのこもったものを作ってくれてどうも有りがとう

日本以外の文化圏の人に折り鶴をあげると、細やかな作りを誉められるのはよくあることだけど、「作り手の思い」に感謝してもらえたのは初めての体験だった。弱冠二十一歳でこの洞察力、この人とソウルメイトになれた幸運に感謝しつつ、良い贈り物ができたことを嬉しく思った。

 一日だけ与えられたとっても貴重な休日も忘れられない。他の仲間と一緒に車でファンガマタまで繰り出して、タウンライフを楽しんだ半日を。ファンガマタは、規模こそ小さいけど人気のリゾート地にある町らしく、品揃えのセンスが良いお店が多く、カフェだって都会に負けないレベル インドの雑貨を扱う店で、カラフルなビンディ、肌ざわりの良い木綿のストール、そしてずっと欲しかったトウ・リングを買い、お洒落なカフェでおいしいランチを食べ、街をそぞろ歩き、ヨガ三昧の毎日からしばし離れてご満悦のだった。
 
 教師陣の一人、オーストラリア人のスワミ・シャンティムーティ(通称シャンティ)はこの道35年の大ベテランで、伝統的なヨガの神髄を探るべくインドに何度も足を運んでいる。七福神の布袋さまのような風貌でガラッパチ系キャラのシャンティは、ヨガに関して膨大な知識・経験・技術を有していて、一見しただけでその人のエネルギーのレベルが分かるという恐るべし達人だ。なかでも、ヨガ・ニードラ(体と感情の不調和を整える究極のリラクゼーション。短い時間で効果的な回復をもたらすヨガ瞑想)に関しては世界的な権威の一人と言っていい。ヨガの達人って、山奥にひっそりと暮らして霞を食べて生きる仙人みたいなんだろうなと思ってたから、古典的で崇高なヨガから現代的で通俗なフェイスブックまで愛好するシャンティにはいい意味で驚かされた。ある日、シャンティが希望者にはサンスクリット語(インドの古語)の聖名を下さると言ったので、もいそいそとお願いしたところ、ジヨティアトゥマ(Jyotiatma・魂の光)という名前を授かった。生きる方向性を見失ったり、悲しみや苦しみに暮れて目の前が真っ暗になっても、自分には内側から照らしてくれる魂の光がある……両親からもらった名前に加え、聖名も大切に生きようと思った。
 
 自分でもヨガはやって来たが、流派の違いから初めて経験する姿勢や呼吸が多く、次から次へと覚えることだらけで、毎日が一夜漬けの試験勉強のような気分。しかも、習った事柄はその場で生徒同士が教え合い、さらには15分、30分、45分、90分のレッスン計画を立てて実際に指導しなくてはならないのだから気が抜けない。だから、励まし合い、お互いを高め合える仲間に恵まれたことにはとても、とても感謝している。そう思っていたのはだけではなく「な〜んだか図ったようにいい人達が集まったよね〜」と誰もが事あるごとに口にしていた。そんなソウルメイト達や、思いやり深い先生方とその場限りのお付き合いになってしまうのはもったいないので、フェイスブックでグループを作ってコミュニケーションを楽しんでいる



 長かった25日間の最後のクラスが終わった瞬間、みんな躍り上がって喜びをあらわにし、閉講式の最後に一人一言づつコメントする際には感極まって涙を流す人も多かったのに、はそのどちらでもなかった。喜び、悲しみ、辛苦、懐かしさ、仲間と先生方への愛おしさ、日常生活に戻る期待と一抹の不安……すべての感情をありのままに受け入れ、かつ喜怒哀楽を超えた心の状態……まるで修行を積んだ禅僧のような心静かで穏やかな境地に至っていた。揺るぐことのない心の静けさこそ、この期間にが得た最高の体験だった。

 最終日に修了証をもらい、これで正式にヨガインストラクターになった訳だが、実際にインストラクターとして活動を始める前に、詰め込む一方でゴチャゴチャに散らかっている頭の中をスッキリと整理整頓する時間が欲しいのが正直な心境。養成講座に参加する前から教えていた経験のある人たちは、受け持ちのクラスで習った事をさっそく活かしている、と聞くとちょっと焦ってしまうけど、他人は他人、はマイペースで一歩ずつ前に進んで行こうっと
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暑かったり、寒かったり……一日に四季があるニュージーランド

2012年01月27日 | 自然現象(気象、地震、雪崩)
 今年の夏は幸先がひじょうに良かった

 例年ならば、春の嵐が吹き荒れて天候不順になりがちな11月から安定した夏型の気候が始まり、ここ数年は肌寒くてしょぼいことが多かったクリスマスが夏の陽射しにあふれ、お正月の時期も素晴らしい青空が広がっていた。ニュースでは、ニュージーランド沿岸に発生したラ・ニーニャの影響で、特に南島では暑く乾燥した夏になるだろうとの予測。暑さと圧倒的な雨不足で庭の芝生が茶色くなりはじめ、慌ててスプリンクラーで水を撒いたりしていたほどだった

 それが今月の中旬になって、いきなり季節外れの寒波が訪れた 2週目の週末には、ハウスメイト二人と一緒にグリーンストーン・トラックの猫かぶりのところに遊びに行ったのに、



肌寒くてが続き、山はうっすら雪化粧




計画していたウォークをすっぱりとあきらめ、ねむりねこは読書とトランプをして帰ってきた。この夏は天候がいいのに、なぜか外遊びとは縁が薄いな 

 そんな悪天候の中でも、釣り師のハウスメイトは「どっちみち濡れるのは一緒」と釣りに明け暮れていたのだから、まったくもって頭が下がる 



グリーンストーン渓谷を悠々と流れるグリーンストーン川は、レインボートラウトの釣り場として釣り師には垂涎の的。あまりの人気の高さに、漁場は真夏の二ヶ月(2月と3月)は完全予約制となる。歩く人間にはさっぱり分からないのだが、彼に云わせると「この川はのようだ」とのことで、駐車場への帰り道には次回またやって来る計画を練っていた。

 歩いてて気がついたのは、昨冬の記録的な大雪のせいでトラックの損壊がひどいこと 




凄まじい量の雪が木々に降り積もり、重さに耐えかねた木の枝が根元から折れたり、重なり合って倒れたり、場所によっては30本ほどの木々が倒れてトラックがメチャメチャになっていたという 夏のトランピングシーズン前に、地元DOCのバックカントリーチームが倒木を一斉に除去してくれたので安全に歩ける状態ではあったけど、以前の姿を知る者の目にはいまだ充分にショッキングである。そんななかでも野鳥たちはとても元気で、カカリキ/イエロー・クラウンド・パラキート(キガシラインコ)を帰り道に目撃した



 余談になるけど……その週末は、トラはこの家に来て初めて一人でお留守番を体験した。



一般的に、ネコはイヌに比べて独立心が強いから放っておいても大丈夫、と云われるんだけど、トラは全く正反対の性格。子犬のように人に良くなつき、に置いてきぼりにされるのを好まず、外出から帰宅するとそれはそれは甘える トラは飼ってた人に捨てられた経験があるから、周囲に人気がなくなるとまた捨てられちゃうんじゃないか、と心配になるのかもね。可哀想に思って、毎日必ず誰かがにいるようにしてきたんだけど、大人のネコなんだから留守番にもちっとは慣れてほしいよね、というワケで、トラのことを良く知る友達に一日に一回、様子を見にきてくれるようお願いした。



 2日後にグリーンストーンから帰宅したら、案の定「お帰り、お帰りぃ〜」とかなり甘えてきたけど、「人恋しくて、心細くて死んじゃいそうだよおぉ」といった感じではなかった。お世話してくれた友達も「いつも以上に寂しがっている様子はなかったですよぉ」と言ってるし、な〜んだ、トラもやればできるんじゃん 

 話を元に戻して……それからしばらく夏の暑さが戻って、大好きなヒマワリが花を咲かせた



 よぉしそうこなくっちゃと嬉しかったのも束の間、この前の週末、そして昨日と相次いで南極から寒波の直撃を受けた 天気予報では午後から風雨が強まり、気温もとのことだったんだけど、昨日は朝から青空が広がっても強く「これでホントに寒くなるのかなぁ」と首を傾げてしまった。

 しかし、それから天気は律儀にも予報通りに変わったのだった。日中の最高気温22.1℃から急降下して3.4℃まで下がったようで、朝起きたら山々がうっすら雪化粧していた。この国の気候は「一日に四季がある」といわれるけど、まさにその言葉通りに昨日の日中はに短パンで過ごし、夜はフリースのジャケットを着込んだ。この国に暮らして15年になるけど、変化の激しい海洋性気候にはいまだ驚かされるばかりなのよね

 明日は猫かぶりと日帰りで歩きに行く予定 予報によるとまた夏型の気候が戻るらしいけど、気温の変動に風邪を引かないように気をつけなくちゃ。

 来月は4週間、北島のコロマンデル半島のある場所へ、ヨガ指導者になるための講習を受けに行くので、しばらくブログはお休みします。もし、その前に時間があれば、明日のトランピングをアップするかもしれないけど、できない場合は3月にお会いしましょう
 

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2012年の初読書はこの本!とおまけ

2012年01月11日 | エコ
 よいお天気がずっと続き、庭仕事や山歩きなどをして、外で過ごす時間が圧倒的に多い今日この頃、読書からは少々遠ざかっていた。元来、ねむりねこは本を読むのが大好きなんだけどね。

 二、三日前に、本を持ってワカティプ湖沿いを歩きに出掛けた。目の前には蒼い湖、遠くには稜線の美しい山々、頭上は抜けるような青空、そして肌に心地よいそよ風…… さっさと歩き去ってしまうには、あまりにもったいなかったので、長居をするために本を読むことにした。

 『ハチドリのひとしずく』は、そんな場所で読むのにとってもふさわしい一冊だった。大好きな義妹が「このお話のハチドリの姿が、夫婦の生活そのものみたいだと思ったから」というメッセージつきで、姪っ子たちの手作りクリスマスカードと一緒に送ってきてくれたのだった。



 この本の前半部分、テーマであるハチドリのお話はとても分かりやすくて◎ イラストも味が合ってイイ 後半部分、環境問題や自然保護の専門家ではなく、ごく普通の人びとが、それぞれの置かれた立場で自然や環境を守るために何ができるか考えて、日頃の生活の中でコツコツと何かを行なっている例が数多く挙げられている。

 地球の限りある資源を有効に使うことや、自然環境に対する配慮、自然と共に生きること、などのメッセージには共感・好感を持てたし、個人個人の小さな小さな積み重ねで、自然環境やそこに住む人々の暮らしを改善できるのだと希望も持てて、読後の余韻がとっても良かった。さらには、自分がこれまで何をしてきたのか、これから何ができるのか、さらにはどういう生き方をしたいのか、改めて考えを巡らせるいい機会にもなった。環境問題への個人レベルでの取り組みは、その人のライフスタイルに大きく関わってくるのだから。

 一方でちょっと気になったことは、この本のなかで謳われている「地球の温暖化の原因は、人間が活動する際に発生する二酸化炭素」について。巷で最も広く知られているこの説は、あくまで原因のひとつで、根本的な要因は地球それ自体にあることも述べてほしかった。地球そのものにまつわる問題であるなら、人間ができることは本当に限られてしまうし、いっそう無力感を感じてしまうけど、それを知った上で自分は何をできるか、という流れでも問題なかったんじゃないのかなぁ。せっかくいい内容の本なのに、問題に対する大局的な理解が欠けているのにはちょっと残念。

 地球そのものにまつわる問題とは、地球の歴史の中で「氷河時代」が、少なくとも4回の大氷河期があったことと表裏をなすように、「標準より温かい時代」が存在したこと。その時期には、北極・南極地域の氷が小さくなったのが確認されている。どのようなサイクルで、地球が暖かくなったり、冷えたり、さらには(まだ仮説だけど)全体的に凍結するのかはまだ不明。地質学者の間では周知の事実であるこの説は、なぜかあまり一般的に流布されていない……「人間活動原因説」を強調した方が、一連の持続可能性/環境保護・保全ムーブメントを進めて行く上で有効なのかな? だとしても、物事の全体像を把握せずにモノを考え、行動することに対して違和感を感じてしまう

 理屈が長くなってしまったけど、年の始まりに読むとしてはとても良かった 今年もナチュラリスト&エコ気質で行こうっと 
 おまけは趣味の話。は帽子がだ〜い好きで、夏にかぶる帽子だけで11個持っている。


 
 理由はシンプル、帽子をかぶると同じ服装でもイメージが変わるから はスポーティ/カジュアル/シンプルな服装が好きで、この手の服装は、スポーティでアクティブな人たちが多く闊歩する、クイーンズタウンの街によく溶け込む。シンプルな服装だからこそ、帽子の果たす役割は大きい。季節が変わるごとに、または旅先で、気に入った帽子を買うのが楽しみなのよね 

 ところが、夏が来る前に髪型をベリーショートにしたら、手持ちの帽子で、あまり似合わなくなったものがあることに気がついた。ベリーショートでキャップ(野球帽)をかぶると、特に夏の定番「アーミースタイルのキャップ+タンクトップ+短パン」をやると、よほど気をつけないことにはマニッシュ過剰になってしまう 髪型を変えたら友達や仕事仲間がみんな手放しで誉めてくれて、すっかり機嫌を良くしてただったのに、これはまったくの予想外 結果として外出に帽子なし、が増えてしまった。

 昨日、ぶらっとウィンドウショッピングをしていたら、セールコーナーにぽつんと陳列されてた帽子が気になり、



何気なくかぶってみたらいいではないの 



ギザギザの前髪とサングラスが帽子の形に合ってるし、やや歪んだ帽子の形にピンクのひもがいいアクセント、青系の服全般と相性が良さそうだし、そういえば麦わら帽子はまだ持ってなかった……ということで、めでたくコレクションに追加 これで外出がますます楽しくなったである。 
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新年初歩きはリマーカブルズで 〜クイーンズドライブ〜

2012年01月08日 | トレッキング
 これだけいいお天気が続くとガツーンと外遊びがしたくなる。新年初歩きに選んだ場所は、クイーンズタウンのシンボル・リマーカブルズ連峰の最高峰、シングルコーンとダブルコーンの頂上付近の周囲をぐるっと巡る「クイーンズドライブ」。

 アップダウンはあまりないから体力的にはキツくないんだけど、ガレと岩場の連続で足下は崖、というところをトラバースする。もちろん、登山道とかトラックという有り難いものは一切なし、何となく山肌に残った他人の踏み跡をたどったり、道なき道を行くワイルドなトランピングだ。

 その代わり、標高2000m超からの眺望は素晴らしく良い 普段住んでいる地域を足下に見下ろし、遠くはグレノーキーの秀峰アーンズロー山、国立公園の名前にもなっているアスパイアリング山、そしてフィヨルドランド国立公園の秀峰の数々、ツトコ山やクリスティーナ山などが一望できてしまうのだ 数年前の同時期にも歩いたことがあるのだが、あのゴージャスな景色にまた会いたくて決行したのであった

 まずは、リマーカブルズの駐車場から、右手のリフト沿いに登りシャドウ・ベイスン展望所を目指す。傾斜はキツいが、トラックがついているので辿るのは簡単。



 30分ほど登ると展望所に到着。ここに来るだけでもかなりの絶景が楽しめる 残念ながら、クイーンズダウンの人気ウォーク、ベン・ロモンド山頂(1748m)はまだ雲の中。



近くの崖ではロッククライマーが。



 クイーンズドライブはこの展望台を始点に、反時計回りで歩くのが普通。逆回りすると、崩れやすいガレの急斜面を下ることになるので、避ける方が無難だろう。まずは、先ほどのロッククライマー達のいる崖下の急斜面を登って行く。写真が小さくて分かりにくいけど、左下のちっこい人影がねむりねこで、そこからまっすぐ上に辿ると崖にクライマーたちの姿がある。



 歩き始めはひたすらガレが続く。すぐ右手は急勾配の斜面なので視界からカットして、遠くの景色、足下、行く手を見据えていれば大丈夫 

 この日は晴天だったけど、気温があまり上がらなくて、南風が吹いていたのでちょっと肌寒かったのは予想外。斜面の陰を歩いていたら、ブルブルッ 長袖を羽織ることに。



 途中の岩場で休憩と記念撮影 す〜っごくいい眺め これが見たくてここに来たんだもんね リマーカブルズ連峰はNZ最高峰ではないんだけど、この景色には、富士山の歌の「頭を雲の上に出し周囲の山を見下ろして」がピッタリはまる。行動食兼昼ご飯として持参した、自家製そら豆ご飯のおいしいこと しっとりとしたご飯に豊かな豆の風味、いくらでも食べられてしまう。



 見た目は結構スゴそうだけど、実際歩いてみると、足下が脆く崩れやすい箇所は限られていた。途中、ところどころ残雪があったけど、行く手を阻まれるほどではなくてラッキー



 ガレ場が終わると、果てしない岩場が広がる。場所によっては人ほどもある巨岩がゴロゴロしてて、岩場が大の苦手なねむりねこは、猫かぶりの励ましを受けながら大奮闘


「しまった! やっぱり来るんじゃなかった」

とは後の祭り。前回もかなり苦戦したはずなのに、きっと人間って、苦しい記憶はあまり残らないようにできてるのね 特に今回は「大丈夫か?」との「猫かぶりの心配をよそに、自分から「行きたい」って言ったんだから、何があろうと、死ぬ気で頑張るっきゃないねむりねこである

 適当な岩場で昼食。残りのそら豆と、自家製レタスのBLTサンドイッチ。雑穀入りパンにバター(マーガリンは×)を塗って、その上からマスタードを薄く塗り、カリッカリに焼いたベーコンをダブルで挟み、トマトは水気が出ないよう種を抜いて、レタスにはマヨネーズたっぷりの「レシピ」は文句なくおいしい

 岩場に苦戦するに天の救いか、雪渓が現れ、初のグリセーディングは大成功 そうそうないことなので、動画を撮っておけば良かったなぁ。



そして、また岩場が延々と続き、雪渓が出現し、またまた岩場と、「人生山あり、谷あり」の言葉が実感として身にしみる……




 元トレッキングガイド・猫かぶりに言わせると、多くの人は岩場よりガレ場を苦手とするらしい。はその真逆で、神経が一、二本切れてんのか、はたまた普通の人とは神経回路が逆向きなのか、ガレ場は怖いと思わなくて、足を取られてズリ下がりながらも平気で歩く。だけど大きな岩が重なり合って下が見えるような所だと足がすくんでしまい、岩が足下で音を立てて揺れようものなら冷や汗が出そうになる 学生時代は体操をやってたからひどい高所恐怖症ではないハズなんだけど、

「ああ、足下の岩が動いて、隙間に足を挟んで捻挫したり、骨折したら、どうしよう」

ってな考えが頭に浮かんでしまう。これまでに岩場で怪我をしたことはなく、いつも何とかなってんだから、こんな取り越し苦労を「そんなバカな」と一笑できればいいんけど、一旦、不安のスイッチがオンになると理性が働かなくなり、足が動かなくなっちゃうんだから困ったもんだ これを乗り越えるには、きっと「岩場リハビリ」が必要なんだろうね

 ゴツゴツ岩場を過ぎると、大きな池塘と平原を見渡すポイントがあり、小休止。



 氷河の浸食作用でできた一帯は、このような美しい氷河地形が散在している。どんなに辛くても、自分の足で一歩づつ踏みしめることを繰り返すことで、息をも呑む景観に出会えるから、山は止められないのだ

 この日の難所の一つ、大岩越えを過ぎればゴールも近い。



 行く手に見えるのはワイサドル(按部)。



 サドルの向こうには、美しい圏谷に佇むエメラルドグリーンのアルタ湖が



 高品質の天然ミネラルウォーターの湖水を、わが家のネコ、トラのために汲みに行く。



 水にウルサいトラは水道水をあまり好まないので、湯冷ましか、水道水の場合はしばらく蛇口から水を流してカルキ臭を少し薄めてから与えている。そして、天然水だと明らかに飲みっぷりが異なるところから「わが家の水ソムリエ」と呼ばれている




 トラのお土産を無事ゲットして本日の山歩きが終了 苦あれば楽あり、外遊びの長〜い一日だった
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お正月はまったりと……

2012年01月05日 | 思ったこと
 ウソのように良い天気の続く今日この頃。まとまったは、もう一ヶ月近く降ってないのではないだろうか。ここ10年ぶりか、いやそれ以上で夏を楽しんでるである。人と顔を合わすと「まったく暑いですね〜」というのが挨拶代わりとなっているが、だれもイヤそうな顔はしていない。三度もの大雪に見舞われた冬の後だからこそ、この陽射しと暑さを人々は待ち焦がれていたのだ。やっぱり、季節は適度なメリハリがある方がいいな

 今日は庭仕事に精を出す一日だった。ついこの前刈り込んだばかりのツタやタソック(ススキに似たNZの固有種)が、またしても我が者顔でボウボウと生い茂っているし、花壇のいろんな植物も、花壇の縁にドサッと覆いかぶさるように伸びまくっている…… 当たり前のことだけど、草木ってあっという間に成長するのよね。改めて思い知った 見ているだけで暑苦しいので、午前中の涼しい時間帯に、剪定ばさみでバッサバッサと気になる所を刈りまくり、とてもスッキリとした。ふう〜っ

 今日の昼食はパスタ。ロケット(ルッコラ)が例によって物凄い勢いで成長し、食べるのがとても追いつかなくなってしまった。苦肉の策で、夫・猫かぶりが、このロケットを使って大量のペスト・ジェノベーゼを作り、小分けにして冷凍しておいてくれた。これが結構重宝で、食べる分だけ解凍して、パスタにしたり、魚に塗ってオーブンで焼いたり、いろいろと楽しめる



ソースには、アンチョビのみじん切り、ニンニクのみじん切りと、卸したてのパルメザンチーズをたっぷりと混ぜるのがねむりねこ流。ナッツにオリーブオイルもたっぷりのペストだから、栄養のバランスもとってもいい さっぱりとした飲み心地の、冷やしたルイボス茶がとっても良く合う。

 午後の暑い時間帯は、トラと一緒にこんな感じで家の中でのんびりとする。



 ネコは、寒いとくるりと丸くなるし、暑いとデレーンと伸びるのが好きだ。



 夕方になったら、また庭を少しいじったり、夕食の準備をしたり…… 特に計画も建てずに、のんびり、ゆったり。時間に追われずに過ごすって、お正月の醍醐味だよね
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わが家のお正月料理

2012年01月03日 | エコ
 海外に暮らす日本人がこの時期に恋しくなるのがお正月料理。当然のことながら、料理に必要な食材がすべて手に入らないことも多いので、それでも食べたい場合は、工夫を重ねてそれらしいものを作るのだ。

 一番手軽に作れるのがお雑煮で、お餅さえ手に入れば、実家で食べるのにかなり近い味が再現できる。しかし、ここではお餅は一袋で15ドル近くもするので、年一回のこととは言え、買うとなるとちょっとため息が出てしまう。それでも以前は全く売ってなかったんだから、買えるようになっただけ良いんだけど、15ドルあったら、シチュー用の牛肉とか、鶏の手羽元・手羽先、または大衆的な白身魚なんかだったら1kgぐらい、ワインなら中レベルのものが一本買えちゃうのよね

 幸運なことに、ねむりねこ家の場合、毎年、年末・年始にクイーンズタウンを訪れる知り合いの女性からお餅の差し入れをいただいている。彼女はかなりのネコ好きで、がその昔働いていたホテルでペットとして飼っているネコに会うために、わざわざ日本からやって来るんだけど、こちらで餅が貴重品だと知ってからは、ありがたいことにお土産としていつも持ってきてくれるようになった

 の郷里・東京で雑煮といえば、鶏肉、小松菜、ナルト、柚子の皮が入った醤油ベースの汁に、焼いた四角い餅が入っている。しかし、所変われば品変わるで、猫かぶりの実家・金沢の一般家庭ではお雑煮には具が入らず、鰹だしで生の餅を煮るだけだ 「雑煮」なのに、具が入らないとは何とも不思議である 猫かぶりは、この「煮餅」のようなお雑煮が懐かしいと言うのだが、具のないお雑煮に納得がいかないが作るのは東京の「なとり雑煮」になってしまう。



お雑煮のトッピングの菜っ葉と絹さやはエコ菜園から穫れたもの。菜っ葉はケチらずにドバッと入れたいところだけど、今植えてあるものがもう終わりかけているので、今年は彩り程度である。ナルトと柚子がないから、代わりに缶詰のタケノコと生のマッシュルームを入れてみたら、結構おいしい

 クリスマスの時期から運悪く胃腸炎を患い、ごちそうを食べ損なったばかりか、あれこれ作ってみる気も起きなかったから、今年はお雑煮だけと思ったが、やっぱりそれだけじゃちょっと寂しい…… エコ菜園で穫れるものを使って何か作ってみようかな。

 見た目が蕗のような、ルバーブ、という植物がある。日本名はセイヨウダイオウというらしい。上の写真が葉の部分、下の写真が茎の部分。



ルバーブは、西欧圏では家庭のお菓子作りに欠かせない。茎の部分を刻んでケーキやマフィンに入れたり、砂糖で煮ると甘酸っぱい風味が爽やかなジャムができる。は先月にケーキを作ったが、



今回はちょっと夏らしく寒天にした。



このルバーブ寒天は友人のアイディアで、色といい、味といい、梅の寒天そっくり。薄紅色が何となくお正月っぽい感じがするのも嬉しい

 何のひねりもない、イチゴの練乳がけ。摘みたての瑞々しいイチゴの風味を味わうにはこれが一番。



 今年もソラマメが大当たり 豆のさや一つひとつが大きく立派で、



さやを開くと水気がほとばしり、よく太った豆がコロコロとでてくる。「有機栽培」と言えば聞こえがいいけど、その実態は「放ったらかし」に限りなく近く、ソラマメを菜園の同じ場所で三年連続で育てているのに、まだこれだけの実が穫れるのは何よりもボカシ肥のお陰なのよね〜 ニュージーランドでは、野菜や果物の皮などを利用するボカシ肥作りセットを市販していて、これを使うと、だれでもほぼ失敗なくできるというかなりのスグレもの。もちろん、環境にもとっても優しい 



さっそく豆ゴハンに…… 自分たちが育てたものを食べるという満足感も加わってとてもおいしかった



 おまけで、冷蔵庫にあったレモンを使って焼いたマフィン。昨日、インターネットを見ていたら、たまたまレシピを見つけて、おいしそうだったので作ってみた。レモンの皮と絞り汁がたっぷり入った、夏らしい風味のマフィンでコーヒーに良く合う。甘いものは得意じゃないだけど、これは気に入った。作り方はこちらのリンクを。


 
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ニュージーランドより新年あけましておめでとうございます

2012年01月01日 | 思ったこと
 明けましておめでとうございま〜す

 日本も、ニュージーランドも、昨年は歴史に残る大規模な自然災害に遭い、本当に大変な一年だったけど、今年は喜びにあふれて穏やかな気持ちで過ごせる年になるように心から願いたい。

 これまでのところ、クイーンズタウンは素晴らしい夏の日が続いている。毎日最高気温が25℃以上で、頭上は青空が広がりさんさんと降り注ぐまぶしい陽射し。ここ10年かそれ以上、年々夏の到来が遅れて、しかも夏らしい日がどんどん減っているような感じを受けていたのに、この夏は、本来が季節の変わり目で天候が荒れる11月からこの調子なのだ

 だから、ソーメン、冷やし中華、つけ麺…… 冷たい食べ物がとにかくおいしい 



暑い日が続くことがホント少なく、ソーメンなんて、一袋を全部食べ切る前に秋になってしまうから、何年も買っていなかったのに、今年は早くも二袋目……いいぞっ

 そんでもって、これも暑さと関係があるのか分かんないけど、今年はバラの開花がスゴい。特に念入りに手入れをしたワケでもないのに、昨年よりもずっと、ずっとたくさんの花をつけてて、嬉しい限りなのだ



 エコ菜園もますます元気。



この夏はイチゴの年にしようと、十株近くのイチゴの苗を育てている。毎日元気に実をつけてくれるので、小さな実を集めて、自家製イチゴのジャムも作ってみた。



 庭の新しい住人に、ネクタリンの幼木が加わった。去る10月に凄まじい春の嵐が吹き荒れて、倒れた木の後に植えたのだ。



敷地には、食べられる果実をつける木がオリーブしかないので、早く育たないか、とっても楽しみ。さるカニ合戦で、柿の木が実を付けるのを待つカニの気分がよぉく分かるなぁ 



 去る冬は、三回もかなりの大雪が降ったお陰で、山々からは雪が消えるのに例年以上に時間がかかったけど、もう大丈夫。ってことで、アウトドアにも繰り出そうっと……ふふっ
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