チーズマンに娘と女房の3人で行ってきた。
久々の家族スキーだ。
雪は軽く、空は青く、風は無い。
これ以上ないという状況だ。
会社のウェブサイトでは遠慮して深雪の写真も1枚ぐらいしか載せないし、親子の写真もない。
が、ここはそれ自分の世界である。
プライベートな写真もどんどん載せる。
深雪の写真もガンガン載せる。
単なるスキー好きな親バカ日記になりそうだが、それもいいだろう。
ああそうさ。オレは親バカさ。
深雪が世界一かわいい。
一生懸命スキーをやる我が子を誇りに思う。
一緒にパウダーを滑って、「オレは幸せ者だ」と感じる。
健康な家族、一緒に滑る時間、愛のある山。
欲しいものは全てある。
相変わらず金はないが、金で買えない物をオレは持っている。
ミックジャガーだって歌ってるじゃないか。
You cant always get what you want.
深雪はブロークンリバーで鍛えられているので長いトラバースも平気だ。
7歳にしてはスキーはかなり上手い。
日本の上級コースも難なく滑れるだろう。
日本の上級コースはこっちの中級コースだからね。
トラバースは上手くなったが、急斜面でのターンでシュテムターンになってしまう。
なのでパウダーの中ではちょっと大変そうだ。
来年は今使っている板が物足りなくなるので、キングスウッドジュニアを買おうと思っている。
やっぱりオレは親バカだ。
深雪はそこそこ滑れるようになったが、ここへ来るまでだっていろいろあった。
まず、徹底的な自己責任。
これを幼いころから叩き込んだ。
深雪が3歳ぐらいの時の話だ。
とあるプレイグループで男の子が木に登り始めて、深雪もやりたいと言い出した。
「危ないからやめなさい」とは言わない。これは僕が一番嫌いな言葉だ。
子供が危険を判断する機会を、親が奪っている。
「よし、やってみろ。その代わりに聞け。オマエが木に登れば落ちることも考えられる。木から落ちたらケガをするかもしれない。そうなった時に痛いのはオマエだ。オレじゃない。痛くて泣くのはオマエだ。オレじゃない。木に登るというのはそういう危険がつきまとうものだ。それを承知でやってみろ」
しっかりと目を見て言い聞かせれば、3歳だって理解はする。
ムチだけでなくアメも忘れない。
「どうだ、木登りは楽しいだろ?そう、こうやって遊ぶのは楽しいことなんだ。だけどその裏にはいつも危ないことだってあるのを忘れるな」
スキーを始めてすぐ、パウダーの中で転んでもがいている深雪が助けを求めた。
僕はその場で腕を組んで深雪を見下ろして言った。
「立て。自分の力で立ち上がれ。人に頼るな」
なんとかもがきながらも立ち上がったらアメの時間だ。
「エライ、深雪。よくがんばった。な、オマエはできるんだよ。オマエ位の年でこんな新雪の中で自分で起きられるヤツはそうそういないぞ。よくやった。いいか、スキーで一番大切なのは、どんな場所でも自分一人で起きあがれることだからな。それができたオマエはエライ。そうやってがんばる深雪を見るのがお父さんは大好きなんだ。いいぞいいぞ、よっ、世界一!」
これだけ誉めれば、転んで泣きべそをかいていたのだってすぐに忘れる。
それを繰り返すうちに自然と自分で起きあがるようになるのだ。
同じ年の子で、転ぶとすぐに親が助け起こす家族がいた。
その子は転ぶとすぐに親を呼び、自分で起きようとする努力を全くしなくなった。こうはなりたくない。
滑れるようになってある程度自信がついた頃、友人のタイと一緒にライフォルドへ行った。
タイの後ろをついていった深雪がスピードを出し過ぎ新雪につっこんで大転倒をした。
泣きながら「タイがあんなに早く行くから」という深雪に言った。
「タイのせいにするんじゃない。人が速く滑ろうが、自分のスピードは自分で管理しろ。スキーで大切なのはスピードのコントロールだ。こういう山ではスピードを出しすぎたら岩にぶつかるかもしれない。崖から落ちるかもしれない。そうなったら痛い思いをするのは自分だ。自分の身は自分で守れ」
次の1本では深雪はスピードをコントロールしてパウダーに入っていった。
「どうだ、新雪っていいだろ?きれいな雪の中をモコモコ、スキーが入って楽しいだろ?スキーって楽しいものなんだよ。それには人間が最低限の努力、この場合はスピードをコントロールするってことを覚えなきゃいかん。でもそれができたら楽しいモノだろ?」
「うん、パウダー大好き!」
こうなったら、しめたものである。
徹底的な自己責任。
大人でもこれができてないヤツはたくさんいる。
子供でもきっちりと教えれば理解をする。
教育とはこういうことだろう。
家族スキーの話だった。
帰り道ではレイクリンドンが凍っていたので、氷の上を歩いてみる。
恐る恐る歩くと氷にピシッピシッと亀裂が入る。
まあ、割れても濡れるのは足ぐらいだ。
氷の上を歩くなんて、普段街の生活をしていれば皆無だ。
子供と一緒に遊ぶ。
この感覚を僕は持ち続けたい。
帰り道では農家で取れたジャガイモ、リンゴを買って帰る。
こういう寄り道が大好きだ。
さて帰ったらポテトサラダでも作ろうかな。
久々の家族スキーだ。
雪は軽く、空は青く、風は無い。
これ以上ないという状況だ。
会社のウェブサイトでは遠慮して深雪の写真も1枚ぐらいしか載せないし、親子の写真もない。
が、ここはそれ自分の世界である。
プライベートな写真もどんどん載せる。
深雪の写真もガンガン載せる。
単なるスキー好きな親バカ日記になりそうだが、それもいいだろう。
ああそうさ。オレは親バカさ。
深雪が世界一かわいい。
一生懸命スキーをやる我が子を誇りに思う。
一緒にパウダーを滑って、「オレは幸せ者だ」と感じる。
健康な家族、一緒に滑る時間、愛のある山。
欲しいものは全てある。
相変わらず金はないが、金で買えない物をオレは持っている。
ミックジャガーだって歌ってるじゃないか。
You cant always get what you want.
深雪はブロークンリバーで鍛えられているので長いトラバースも平気だ。
7歳にしてはスキーはかなり上手い。
日本の上級コースも難なく滑れるだろう。
日本の上級コースはこっちの中級コースだからね。
トラバースは上手くなったが、急斜面でのターンでシュテムターンになってしまう。
なのでパウダーの中ではちょっと大変そうだ。
来年は今使っている板が物足りなくなるので、キングスウッドジュニアを買おうと思っている。
やっぱりオレは親バカだ。
深雪はそこそこ滑れるようになったが、ここへ来るまでだっていろいろあった。
まず、徹底的な自己責任。
これを幼いころから叩き込んだ。
深雪が3歳ぐらいの時の話だ。
とあるプレイグループで男の子が木に登り始めて、深雪もやりたいと言い出した。
「危ないからやめなさい」とは言わない。これは僕が一番嫌いな言葉だ。
子供が危険を判断する機会を、親が奪っている。
「よし、やってみろ。その代わりに聞け。オマエが木に登れば落ちることも考えられる。木から落ちたらケガをするかもしれない。そうなった時に痛いのはオマエだ。オレじゃない。痛くて泣くのはオマエだ。オレじゃない。木に登るというのはそういう危険がつきまとうものだ。それを承知でやってみろ」
しっかりと目を見て言い聞かせれば、3歳だって理解はする。
ムチだけでなくアメも忘れない。
「どうだ、木登りは楽しいだろ?そう、こうやって遊ぶのは楽しいことなんだ。だけどその裏にはいつも危ないことだってあるのを忘れるな」
スキーを始めてすぐ、パウダーの中で転んでもがいている深雪が助けを求めた。
僕はその場で腕を組んで深雪を見下ろして言った。
「立て。自分の力で立ち上がれ。人に頼るな」
なんとかもがきながらも立ち上がったらアメの時間だ。
「エライ、深雪。よくがんばった。な、オマエはできるんだよ。オマエ位の年でこんな新雪の中で自分で起きられるヤツはそうそういないぞ。よくやった。いいか、スキーで一番大切なのは、どんな場所でも自分一人で起きあがれることだからな。それができたオマエはエライ。そうやってがんばる深雪を見るのがお父さんは大好きなんだ。いいぞいいぞ、よっ、世界一!」
これだけ誉めれば、転んで泣きべそをかいていたのだってすぐに忘れる。
それを繰り返すうちに自然と自分で起きあがるようになるのだ。
同じ年の子で、転ぶとすぐに親が助け起こす家族がいた。
その子は転ぶとすぐに親を呼び、自分で起きようとする努力を全くしなくなった。こうはなりたくない。
滑れるようになってある程度自信がついた頃、友人のタイと一緒にライフォルドへ行った。
タイの後ろをついていった深雪がスピードを出し過ぎ新雪につっこんで大転倒をした。
泣きながら「タイがあんなに早く行くから」という深雪に言った。
「タイのせいにするんじゃない。人が速く滑ろうが、自分のスピードは自分で管理しろ。スキーで大切なのはスピードのコントロールだ。こういう山ではスピードを出しすぎたら岩にぶつかるかもしれない。崖から落ちるかもしれない。そうなったら痛い思いをするのは自分だ。自分の身は自分で守れ」
次の1本では深雪はスピードをコントロールしてパウダーに入っていった。
「どうだ、新雪っていいだろ?きれいな雪の中をモコモコ、スキーが入って楽しいだろ?スキーって楽しいものなんだよ。それには人間が最低限の努力、この場合はスピードをコントロールするってことを覚えなきゃいかん。でもそれができたら楽しいモノだろ?」
「うん、パウダー大好き!」
こうなったら、しめたものである。
徹底的な自己責任。
大人でもこれができてないヤツはたくさんいる。
子供でもきっちりと教えれば理解をする。
教育とはこういうことだろう。
家族スキーの話だった。
帰り道ではレイクリンドンが凍っていたので、氷の上を歩いてみる。
恐る恐る歩くと氷にピシッピシッと亀裂が入る。
まあ、割れても濡れるのは足ぐらいだ。
氷の上を歩くなんて、普段街の生活をしていれば皆無だ。
子供と一緒に遊ぶ。
この感覚を僕は持ち続けたい。
帰り道では農家で取れたジャガイモ、リンゴを買って帰る。
こういう寄り道が大好きだ。
さて帰ったらポテトサラダでも作ろうかな。