卒部

息子へ


　高校３年間の部活動、お疲れ様でした。


　毎日、朝早くから夜遅くまで、

　土日はもちろん、お盆も正月もなく、サッカーボールを蹴る日々。

　



　トップチームに上がることはなかったけど、

　全国大会に行くことは叶わなかったけど、



　試合ユニフォームに袖を通したのは数回だったけど、

　公式戦の試合出場はほんの僅かだったけど、



　度重なる遠征費、合宿費で父さんの財布は傷んだけど、




　３年間本当によくがんばりました。

　やりきった君を称えたいし、感謝したい。



　中学時代ヒーローだった君も屈辱を味わいました。

　しかし、この経験は必ず君の財産となるはずです。



　部員数１６０名の中、セカンドチームでプレーできたことを誇りに思ってください。





　３年生、初めてリーグ戦のピッチに立ったときの君の笑顔、父さんは生涯忘れることはないでしょう。

　１４番の背番号と共に。



　もちろん、練習試合でグランドを疾走し、ゴールネットを揺らす９１番の姿も目に焼き付いています。



　３年間楽しませてもらいました。　ありがとう。





　そうそう、毎日君より早く起きて弁当を作ってくれた、毎日練習着を洗濯してくれた

　母さんに感謝することを忘れないように。


　父より