ヒトゴトの3年間 ③ストレスの反動

2024-03-15 23:16:00 | 日記







本日、正式に
人事異動の通達が発表になりました。

ワタシのようなペーペーは
100人近い異動者リストの中に埋もれて
あまり目立ちませんが(ありがたい)、

みんなが一番注目するのは
取締役、執行役員、部長クラスの
エラい人たちの人事異動です。

役職が上がる方、下がる方、
敵対していた部門のトップにならされる方、
定年で静かにフェードアウトされる方、、、

悲喜こもごもの人生ドラマが
事務的な通達の中に込められています。

ワタシも、みんなと一緒に
下世話な興味シンシンで
「えっ?!あの人がこの部門に異動?!」
「へぇぇ・・・この人がこの役職に!」など
通達を、目を皿にして眺めながら
ワイワイ言ってました。

下手な小説を読むよりも、面白い・・・。




さて。

そんなワタシが4月からいく部署は
「総務部」になりました。

異動願を出した際は
希望の部署は特にないので、どこでもいいですと
雑なリクエストを出していました。

なんせこちとら
専門知識も専門スキルもない
ただのゼネラリストのオツボネーゼです。

こんなワタシを受け入れてくださるなら
どこでもがんばります!と
健気で殊勝なことを申していたら

まさにゼネラリストにピッタリの部署へ
配属されましたwww




どんな業務を担当することになるかは
まだ聞いていませんが
多分、どんな業務がきても大丈夫な気がします。

共有灯が切れても!
WCの配管が壊れても!
社員証や社章を紛失しても!
TV会議システムがトラブっても!

社歴も、人生経験も、長く
目配り気配り心配りができるベテラン女性に
何でもお任せくださいませ!(どすこい!)




というのが、今までの部署では

本部という立場上
自分が手足を動かしたくても
なかなか動かせないというストレスの他

定例業務を持たず
上司の特命事項を担うという
遊軍的な立場でもあったため

上司からの特命事項を任されない時期を
どうやって過ごすかというストレスも
めっちゃ、あったのです。
(その前の経営戦略部門でも)

なので、総務部では
一気通貫の責任を持って成し遂げられる
担当業務を持つのが夢なんです!

誰かがやらないといけないけど
誰もやりたがらないような
地味で疲れる雑用でいいから
目の前の人の役に立つ実感を味わえる仕事を
粛々とやっていきたいんです!



どすこい!どすこい!




 一番上品な生き方って
 起きて、元気にご飯食べて、
 へらへら笑って、畑を耕して、
 酒飲んで、寝る、ですよ。

 ものをつくったり、書いたりして
 こっちの方がいいだろ、とかいうのは
 あんまり品のいい行為じゃない気がする。

 (糸井 重里)




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ヒトゴトの3年間 ②つらさの理由

2024-03-15 07:47:32 | 日記
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(時計店ではなく、時計材料店。
 世の中には、いろんな仕事があるもんだ)




上司にも同僚にも恵まれた
居心地のよい環境だというのに
敢えてわざわざ異動願を出すほど
離れたかった理由というのは

一つは、各部を取りまとめる「本部」という
微妙な立場にいたことにありました。

例えるなら

脚を縛られたままフィールドに出される
サッカー選手というか

アクセルとブレーキを同時に踏み込み
エンジンを焼き付かせながら走る車というか

秘密兵器としてベンチを温める役割の
高校球児というか

・・・なんか、そんな感じ。(分かる?😅)

とにかく、もどかしいストレスが多かったのです。
(例え話自体がもどかしいなw)

ワタシはきっと
将校より兵隊向きの人間なんだろうと思います。




また、どちらかというと
こちらの方が理由として大きいのですが
「人事」という分野自体に
オノレの適性不足を感じていました。

「会社が求める人財像」を
職種・等級・能力別に、細かく設定して

その枠にはまりたがる人財を
集めて、選抜して、採用し

できるだけ多くの社員が
出世(もしくは専門性の向上)を目指して
切磋琢磨するように仕掛け

毎年、人が人に点数をつけて
その点数は、肩書や給料に反映されて

「優秀人財」と呼ばれる人たちの育成に向け
教育研修を年間で行い

パソコンを起動させる時間も含めて
1分単位で就業時間を管理して

・・・そういう仕事に対し
ワタシは、あまり面白さを感じることが
できなかったのです。

もはや兵隊にすら不向きwww




もちろん
上記のような人事系業務を
批判をするつもりはありません。

中小企業のワンマン社長の
好き嫌いで役職や給料が決まるような
理不尽で不条理な人事に比べると
ずっとフェアなやり方だと思います。

だからこそ。

こういう、社員にとって影響の大きい
人事というディープな仕事は
(何の仕事でもそうなのでしょうが)

好きで、興味があって、面白いと感じられる人が
誇りをもってやった方が、絶対に、いい!
と、思うのです。

例えば、尊敬する上司であるアップルさんなんて
こういう人事の仕事を
好きで、興味があって、誇りをもってやれる
プロフェッショナルな人なのよ。

(プロフェッショナル人事本部長の異動は痛い)

エンゲージメントとか、人的資本とか、心理的安全性とか、
キラキラしたことも
好きで、興味があって、面白いと感じられる人が
誇りをもってやった方が、絶対に、いいっ!
と、思うのです。

ワタシのような偏屈なひねくれ者が
人事部門を離れることは
組織のためにもメリットが大きい気がします。




また、人事という仕事の性質柄
見たくもないデリケートなものが見えてしまい
心が疲れてしまう、ということもありました。

その他にも、いろいろ理由はあるのですが
不満の全ては、オノレの器の小ささのせい
というのは分かっています。

世の中にはもっと辛い仕事が溢れている中で
ワタシが感じているストレスなんて
とてもスイートで些細な悩みだ
ということも分かっています。

しかし、この年齢ともなると
なかなか変わることもできないんすよ。

逆に、「心に従って生きていきたい」という
ワガママ心は肥大するばかりなので
困ったものです。




 労働は、達成感を容易に得ることができる。
 芸術は、それに比して
 はるかに要求が苛烈である。

 にもかかわらず、今の若い人々は
 労働を「義務」だと考えることを忌避し
 自ら進んで自己実現のために行う
 「創造」でなければならないと
 信じ込んでいるのである。

 そうであれば
 仕事をすることが、本人にとって
 きわめて耐えがたい苦役であることは
 よく理解できる。

 (内田 樹)








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