深海のストローとエビ

2018-10-29 06:45:22 | 日記
おはよーございナツ。

こないだまで、原子だ粒子だいった物理学がマイブームで
毎日ミクロの世界のことばかり考えていましたが
物理ブームも、いつのまにか収束してきて

最近、ワタシの頭をずっと占めているのは
カイロウドウケツという、深海の生き物です。

「偕老同穴」という四字熟語がありますが
まさにその名前の生き物です。
皆さま、この生き物、ご存知でしょうか。

 #ワタシも最近知ったばかりだけど(゚∀゚)




まず、白い金網でできた、ボールペンサイズくらいの
太いストローをイメージしてください。

そのストローが、深くて暗い海の底の砂上に
垂直に突き刺さっています。

そう。これが、カイロウドウケツ。

動物なのか植物なのか、よく分からない生き物です。




んでね。
エビの一種に、カイロウエビというやつがいます。

カイロウエビは、幼体のときに
カイロウドウケツの網の目をくぐって、ストローの内部に入ります。

ストロー内部の定員は、先着2匹。
(3匹目が入ってきたら、先着の2匹から追い出されちゃうのかな?)

カイロウドウケツの網によって、敵から身を守りながら
カイロウドウケツの食べかすとかを食べながら
エビ2匹は、ストローの中で、すくすくと成長します。

幼体の時点では、雌雄は分かれていないのですが
育っていくうちに、身体の大きい方はオス、小さい方はメスになります。

2匹は、成長するうちに、網から出られないくらいの大きさまでなり
死ぬまでずっと、カイロウドウケツの中で、暮らすのです。




先日なにかでこの話を読んでからというもの
暗い海の底にひっそりと暮らす、この生き物たちの姿が
ずっと頭から離れないのです。

かといって、カイロウドウケツについて詳しく調べるほどの
探究心や学者気質はないので

ただただ、世界中の海に生息している
彼ら彼女らの姿を思い浮かべては
ほっとため息をつくくらいなのですが。

朝昼晩、しょっちゅう、
無意識にカイロウドウケツのことを考えている自分に気づき
まるで恋をしているみたいだなと
我ながら苦笑してしまいます。

ゴルフ狂が、寝ても覚めてもゴルフのことばかり考えているように
鉄っちゃん鉄子が、鉄道のことばかり考えているように
恋の対象は、別に人間だけとは限らないのよね。




海底でひっそり暮らす
カイロウドウケツやカイロウエビたちのことを考えるとき

別に、愛や恋やを感じているわけではないけど
別に、ほっこりした暖かい幸せを感じてるわけではないけど

何だか、厳粛な気持ちに、なってしまうのよね。
神聖なものの前に、自然と頭が下がるというか。

 #ス・・・ストローやエビごときに
  別に、こ・・・恋になんか、落ちてないんだからねっ!(*゚∀゚*)

でも、やっぱり、心のどこかでは
この先もずっと、カイロウドウケツやカイロウエビが
末永く続く生態系の中で、平穏につつがなく暮らせますように、
夫婦喧嘩とかせずに、仲良くともに長生きできますように、という
ささやかな祈りのようなものがあるような気がします。




世界中のカイロウドウケツと、カイロウエビたちに、幸あれ。




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異業種進出の596

2018-10-12 06:40:53 | 日記
おはよーございナツ。

先日、某医療機器メーカーの開発部長さんの話を聞く機会がありました。

その会社は、元々は魚群探知機(!)を作ってるメーカーだったのですが
もっと事業を多角化せんといかんということで
魚群探知機で培った、超音波技術を元に
医療機器業界へと進出されたのです。

しかし!
スタート時点で、その会社さんが想定していなかったのが
これといった法規制や規格が存在しない、魚群探知機業界にくらべて
医療機器業界は
やたらめったら、法律や規制や規格が厳しいということです。(~_~;)

 #これがどんなに大変なことかを最初に知っていたら
  進出しようなんてことは、まず思わなかったはず。。。

例えば
整形外科ではX線の機械が使えるが、整骨院では使えないので
「超音波による、骨の画像観察装置」というのを作って
整骨院へ販売を始めたところ
「そもそも、整骨院での超音波観察をしてよいのか?」と
厚労省や保健所がワーワー言いだして、販売中止になり
販売を再開するために、膨大なデータと書類を揃えなければならなかったり

その他、輸出のウンヌンや、ISOのウンヌンなどなど
解決のために莫大な時間とお金と手間がかかった
数々のトラブルや抵抗の経験談(しかも山ほどある)を聞き
聞いてるだけで胃がキリキリ痛んでくるほどでした。

この会社さん、今ではすっかり(進出からウン十年かけて)
医療機器開発のノウハウを習得されていますが
今の状態になるまで、よく途中でめげずに、がんばったよね。
本当に頭が下がります。


この開発部長さん、こうもおっしゃってました。

「新業種進出が決まったとき、社長から
『半期ごとに、本社へ報告を入れること』
『○年以内に利益計画が出せること』
『その他に関してはすべて任せる』と言われたんです。

あれがあったからこそ、がんばれました。
すべて任された以上は、何が何でもがんばるしかないですしねー。ハッハッハ♪」

すべて任して、口を出さずに見守ってくれた社長、偉いっっっ!!!

この会社さん、魚群探知機界では、世界シェアの50%をも占めるという
知る人ぞ知るグローバルニッチな企業なのですが
そんな居心地のいいブルーオーシャンに甘んじることなく
新たな挑戦をし続けて、へこたれないところ、すごいなー!と感動したので

すぐにへこたれるのが得意な自分に向けて
忘れないうちに、ブログに書き残しておきます。

たったらーん!








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引き継ぎは大変だ

2018-10-04 06:18:41 | 日記
おはよーございナツ。

昨日、上司と、これから始める新事業について、打ち合わせをしました。

今後のスケジュールを詰めていくなかで

「七吉さんがこの組織に在籍している2019年3月までに
 これくらいのことを企画実行して、レールを敷いておいてあげないと
 4月から来た後任者は、未経験者だから、大変なことになるよ。」

と、上司から言われ
ワタシの出向期間も、いよいよ半年しか残ってないんだなーと
改めて痛感しました。

いまだに、0から1を生み出す大変さに翻弄されてるため
できれば、新事業が軌道に乗るまで
1年、せめて半年でも、出向を延長させてほしいのですが
すでに1年延長させてもらっているので、次はさすがに無理と思われます。

今週・来週に向けた、短期的な業務をこなしながらも
半年後の引き継ぎに向けた準備も、同時に進めていかなくちゃなー。(/_;)



ちなみに、引き継ぎといえば
ワタシが出向してきた当時には
前任者から、ちゃんとした引継ぎがほぼなく(と当時のワタシには感じられた)、
とにかく、とにかく、つらかった・・・(T_T)

今になって考えると
前任者が、引継書も、顧客名刺も、一切くれなかったり
質問をしても、突き放したり、情報を出し渋ったり、したのには
ちゃんと正当で愛のある理由があったんじゃないかな、と
いくつもの想像や理解ができるようになりましたが
当時はとにかく、とにかく、つらかった・・・(T_T)

(ルールもゴールも分からないまま、フィールドに上げられて、
 がんばりたいのに、何をがんばっていいのか分からないということが
 人間にとっては大きなストレスになるんだということが
 そのとき初めてよーーーーく分かりました。)

ワタシは、自分がこれまで蓄積してきた情報や人脈を
できるだけ漏れなく効率よく引き継ぎたいと考えていて
実は1年くらい前から、コツコツとデータ化の作業を進めています。

でも、どんなにワタシがベストを尽くしたとしても
未経験者の後任者にとっては、100%の満足を感じる引継ぎはできないだろうし
ワタシが当時感じたストレスを
後任者も、多かれ少なかれ、感じるかもしれないなとも思います。

ま、そんなもんだ。

前任者が、過保護のような引き継ぎをしなかったおかげで
「五里霧中の無我夢中」という
めったにない経験をさせてもらえたんだしね。

(あとから振り返ると、きっと
 とても充実した日々だったと、懐かしく思えそう)

さーて。残すところあと半年。
思い残すことがないよう、ノビノビと、力いっぱい、やったるぜ!\(^o^)/






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道の真ん中を歩けるということ

2018-10-01 21:06:24 | 日記
もういっこ、LGBTセミナーの話。

運送会社の人事担当者による講演のほか
LGBT当事者による講演もありました。

その方は、大手企業に勤める、見た目はごく普通の理系中年男性なのですが
セクシャリティは、ゲイの方です。

「自分は、男性が好きだ」という性的指向に気づいたのは、小学生のとき。

でも、「このことが周囲にバレたら、非常に生きづらいことなる」とも
早くもそのときから気づき
ずーーーっと、ひた隠しにして、生きてこられたそうです。

バレないように細心の注意を払い、完璧にひた隠しできたせいで
思春期にも、イジメにあったりすることは全くなかったのですが

いつどこでばれるか分からない、という恐怖感から
学校や集団の中では、できるだけ目立たないように、存在感を消して
極力発言はしない、何かのチャンスがあっても見送る、という
人生を送ってこられました。

そうした「息をひそめて生きる」時代を長らく経て、大人になり、
大人になってから、少しずつ、少しずつ、自分を出せるようになり、
カミングアウトには20年以上の時間をかけて、

今では、本名と顔を出して、講演までできるようになりました。

「今の自分は、道の真ん中を歩くことができます。
 セミナー最前列に座って、挙手質問をすることもできます。」

と、しみじみおっしゃっているのを聞いて
当たり前に、セミナーで最前列に座って挙手質問をやってたワタシは
胸を衝かれる思いがしました。

つきたくもないウソをつきながら、何十年も生きるって
とってもやるせなかっただろうねぇ。。。

ワタシたちがあまり気づいていないだけで
人生の長いあいだ、道の真ん中を歩くこともできないくらい
生きづらさを抱えている人は
人口の1割近くもいるんだ、ということを

ワタシを含めて、たくさんの人たちが
頭だけでなく、心から知ることが、まずは大切だね。




ちなみに、前回のブログで紹介したのは
「男性の意識改革を進める工夫は?」という質問に対し
「女性活躍の方がもっと大変だった」という回答がきた、という話でしたが
実はその後、続きがありまして。

その他の講師が、回答の補足として
男性の意識改革を進めるための、いい方法を教えてくれたのです。

それは、「理に訴える」ということ。

ほら、ちょうどつい最近、某大手出版社の冠雑誌が、
LGBTの人権を無視するような文章を掲載したところ
廃刊に追い込まれるほどまで
大きなバッシングを受けた事件があったばかりでしょ。

この事件なんか、旬な最たる例ですが
他の訴訟判例なども、具体例をあげながら
「今の時代、LGBTに対して排他的であるということは
 社会的にも、時代的にも、とってもリスキーなことなんですよ。」
と戒めるのが、男性には比較的有効だそうです。

なるほど。なるほど。。。(~_~;)





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マイノリティのためはマジョリティのため

2018-10-01 20:19:23 | 日記
こんばんにゃ。

今日は朝イチから、面白すぎる迷惑メールに大爆笑させられたため
待ちきれず、お昼休みにブログをアップしましたが
夜は夜で、また仕事に関する話を書いちゃうよ。

先日、LGBTに関するセミナーに参加しました。
そのうち、とある会社の事例が、非常に興味深かったので
そのご紹介です。




その会社さんは、愛知県にある、従業員100名程度の中小企業で
運輸業(通常の物流のほか、引越し、遺品回収、など)を展開されています。

しかし、少子高齢化で労働力人口が年々減っているこの時代。

しかも、慢性的なドライバー不足に苦しんでいるこの業界。

働き手が確保できずに、廃業まで追い込まれる運輸会社も、珍しくありません。

そんな中、この会社さんが取り組んだのが
「誰もが働きやすい職場づくり」です。

今までは「健康な日本人男性」が幅を効かせてた職場を
「女性」も、「高齢者」も、「外国人」も、「障がい者」も、
「誰も」が働きやすい職場に替えていこうというのです。

なので、「LGBT」を特別扱いした施策を打つというより
「誰も」の中の一つとして、「LGBT」が含まれるという
自然な形でのダイバーシティ推進でした。

具体的には
応募エントリーシートから性別欄をなくしたり
通称名を社内でも使用可としたりといった
一つひとつを聞くと、なにげにさりげない工夫なのですが
「LGBTも分け隔てなくWelcome」という企業姿勢が評判になり
日本全国の新卒の若者から(海外からも!)、応募が来ているんですって!

特に、新卒の若手といえば
地元ではカミングアウトしづらいから
学校卒業と同時に、自分が希望する性別で、新生活を始められる、という
メリットが大きくあるのかと思われます。

ということで、この会社さん。

運輸業界ではかなり珍しいことに、
新卒も中途も、採用に苦労することがないそうです。
(そもそも離職率自体も低い、いい会社なんだ)




でも、「誰でも働きやすい職場づくり」って
口で言うのはたやすいけど、これってとても大変なことだよね。

運輸業という、マッチョな男性文化の世界で
しかも、会社の上層部といえば、頭の固いシニア男性ばかりでしょうから
その中で「LGBTも働きやすい職場づくり」なんて言っても
いくら頭で理解できても、感情的に受け入れられなさそう。

オジサンたちをどうやって意識改革させていったんだろう?
というのがどうしても気になって
質疑応答タイムに、手を挙げて、そのことを質問してみました。

そしたら、返ってきたのが
「LGBTを受け入れるのは、そんなに抵抗はなかったんです。」
という、意外なお答え。

かつ、その後に続いたのが
「LGBTよりもっと難しかったのは、
 女性活躍の意識改革なんです。」

という、もっと意外なお答え!

なんでも、最初は、女性登用を応援してくれていた男性陣も
優秀な女性たちが頭角を現してくると
手のひら返しで、ネチネチと足を引っぱりだしてくるんですって。

う~ん、男の嫉妬の方が、タチが悪いわねぇ。。。(―_―)

そうはいいながらも、この会社さんでは
トップが強い意志と覚悟をもって、ダイバーシティを進めたのが、すばらしい。


今では、社員のうち
女性は2割以上、高齢者と障がい者はそれぞれ約1割ずつ、
外国人も5名、(LGBTはカミングアウトしてない人もいるから人数不明)と
どんどん「誰もが働きやすい会社」へと成長されています。




差別をしたり、人の足をひっぱったりする、嫌な奴は
どこの世界にも一定割合はいるけれど。

多様性が進めば進むほど、周りから諌めやすくなるから
この会社さんも、そんな嫌な奴は、どんどん淘汰されるでしょうよ。

「女性」も、「高齢者」も、「外国人」も、「障がい者」も、「LGBT」も、
「誰も」が働きやすい職場というのは、結局のところ
「健康な日本人男性」にとっても働きやすい職場である、という認識が
もっと浸透するといいなーと、思った出来事でした。




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「緊急対応!」というタイトルのメールが届きまして。

2018-10-01 12:47:12 | 日記

こんにちにゃ。

今朝、会社のパソコンを開いて、メールチェックしてたら
とても面白い迷惑メールが届いていたので
思わずアップします。






「こんにちは!」って・・・
切羽詰まったタイトルの割には
いきなりビックリマーク付きのカジュアルなご挨拶から始まりました。

きっと、ノリのいい人なのでしょう。

そしてワタシは、当然ながら、推測もしてないし、伝えられてもいません。笑







「私は国際的なハッカーグループの一員です。」って
こんな自己紹介、初めて受けたYO!(~_~;)

大企業の社員であることを威張ってるような、ドヤ顔が見えそうで
何となく微笑ましい気持ちにさせられます。

完全に減衰・・・。







「私たちはあなたの小さな秘密を知っています。」

「・・・ええ、あなたはそれを持っています。」


ドキッ!!!(((( ;゚Д゚)))ガクガクブルブル
小さな秘密!?!?
体重とか、腹囲とか?

いや、それは、減衰したくてたまらない、完全に「大きな」秘密だわよ。

この熟女バディを、ポルノのウェブサイトに記録したうえ
「あなたの味はとても変わっています。」だなんて!!!
なんてひどい!!!

それにしても、ワタシが変な味がすること、なぜ知ってるの?!
・・・((((;゚Д゚))))ガクガクブルブル






興味・・・ないんかい!!!!(爆笑)

あと、ビットコイン、まだ持ってないのす。。。(´・ω・`)ショボーン
これを機に、始めようかしら。






「常にあなたのセキュリティについて考えるべきです。
アドバイスありがとう。
セキュリティについて考える、いい機会になりました。


このあと、最後は「自分を大事にしてください」という、一文で締めくくられるのですが
見知らぬ人から優しい言葉をかけていただいて
ほっこりした暖かい気持ちになりました。どうもありがとう。


朝から笑わせてくれたことも含め
感謝の意を返信したくてたまりませんが
セキュリティを考え、自分を大事にすることを考え、やっぱりやめときます。笑笑笑笑

ワタシの小さな秘密が、世界にバラされないことを祈る。











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