イカットの島 / バリ島に暮す / 風に吹かれながら

バリ島ウブドの小路は手工芸にあふれています。バリヒンドゥーの信仰に息づく暮らしに触れながら手織りの時を楽しみたい。

Back-strap Loom で織る 7作目

2016年03月10日 | 腰機 Back tension loom / in Bali / 2016年
腰機( 無機台腰機 / 輪状式原始機 ) で
浮織りを織りました。
両端のボーダーラインに経浮織りを入れる
つもりで整経しましたが、2色ではなく
同色の2本どりで整経してしまいました。
浮織りが目立たないので、緯糸を浮かせ
てみたり試し織りになりました。

整経


整経が終わり、機に移しています。
下糸ソウコウの棒と上糸の中筒を先に通しておきます。


腰あてをあてて、経糸にテンションをかけ上糸と下糸の通し
に間違いがないかを確かめます。
確認後、下糸ソウコウを作ります。


同色の経浮織りは見えにくいです。




地糸による緯浮織りです。
空間が出来、綺麗ではありません。



腰機の織りをネットで色々調べていると、
アジアと南米の腰機に興味が湧いてきました。
整経、織り方もていねいな説明があり動画も
あるページを見つけました。
検索   Backstrap Weaving 
タイトル Backstrap Weaving
英文ですが、図と写真で説明しているので
分かりやすいです。ページの右側にある項目
tutorial では基本からの説明があり、色々な
織りを試してみたくなりました。






Back-strap Loomで織る 6作目 / 経浮織り-A

2016年03月05日 | 腰機 Back tension loom / in Bali / 2016年
腰機( 無機台腰機 / 輪状式原始機 )で6作目を織りました。
経浮織りの続きです。
参考にした色合い




整経
156本 、半分の78周
輪の長さ 120cm
上糸 / 主に黒
下糸 / 茶と白

2目づつ動かすと、斜めの模様になるのを使いました。
下糸が上の状態から。


上糸(黒)が上。下糸ソウコウを中筒に添わせて開口を
作り、刀杼を手前に近づけて、強くはたきます。




浮かせる下糸(茶と白)を持ち上げます。


すくい棒を中筒に添わせ、浮かせた糸もいっしょに
刀杼を手前に動かす。


刀杼を立て、板杼を右側から入れます。


軽く、はたきます。


下糸ソウコウを持ち上げ、刀杼を入れます。
立てて、板杼を左側から入れます。






一往復が終わり、上糸が上になりました。
下糸ソウコウを中筒に添わせて開口を作り、
浮き糸を持ち上げます。2本ずらし、4本を持ち上げます。






上糸が上の開口に下糸の浮き糸が上の状態になります。




同じように続けます。






斜めに浮織りを入れていくだけですが上糸と下糸が
反転する色合いによって、複雑に見えます。

織り上がりました。
浮織りの工程が入るので時間がかかりました。
出来上がりの実寸
織り幅 14~15 cm
長さ 82 cm ( ふさ分4cm含む )


裏側も



Back-strap Loomで織る 5作目 / 経浮織りを試す

2016年03月02日 | 腰機 Back tension loom / in Bali / 2016年
腰機( 無機台腰機 / 輪状式原始機 ) で5作目を織りました。

ブータンの経浮織り、読谷村の花織、
インドネシアのスンバ島の経紋織りなどを
参考にして、経糸の上糸と下糸の色を替え
経浮織りを織ってみました。
経、緯糸ともに同じ太さで太めです。(かぎ針で3~4号)

ブータンの織りで習った経浮織りは地糸の経糸の他に
浮織り部分の経糸をプラスして整経しました。
プラスしないで地糸を浮き模様に使うと、
どういう風になるのか試してみます。

浮織りの部分の上糸と下糸は異なる色にします。
経糸は太く、密度もあるので経糸の浮きが
目立つと思っていました。
読谷村の花織のように浮かせる経糸をすくい、
地糸を通します。
開口と閉口の二通りで下糸が上の時に
緯糸の上に経に浮きを作ってみました。
間に1本入ることで模様が空き、イメージ通り
ではありませんでした。


裏側は緯糸が緯にわたります。



その後、動画をみていると、Inkle weaving という
ひも状の織りが参考になりました。
経糸の下になる糸を持ち上げて上になる経糸と
同じ開口で織っていました。
上糸と下糸の色を替えて織ると2色の縞ですが、
片方の色を浮かせて模様にしています。

この方法で試してみました。
通常の平織り。上糸が上で板杼を右側から入れたところ。


下糸が上。板杼を左側から入れたところ。平織り一往復。


上糸が上。真ん中の緑色を浮織りします。
すくい棒で下糸の緑色をすくい、上糸が
上と同じ開口にいれる。






板杼を右側から入れたところ。



下糸が上。
板杼を左側から入れたところ。
経糸の緑が2段分、浮きました。


上糸が上で3段の浮織りが終わります。


経糸4本の浮織り


ジグザグ模様


菱形


2本づつ、ずらすと重なりが伸びました。


織り上がりました。


裏側は緯糸が緯にわたります。
読谷村の花織と同じでした。


読谷村の花織の表側


裏側の緯糸は緯にわたります。


ブータンの経浮織りの表側


裏側。浮織り部分の糸は経にわたります。


インドネシア、スンバ島の経紋織り。
経糸は細く1本、緯地糸は5本どりで
経浮糸は太い糸で1本どりです。


浮糸は黄色です。オレンジ、グリーンは織り上げてから、
色を付けていました。
調べる為に、近くのお土産屋さんで購入しましたが
安く、簡単に織っている物でした。


   * 後記  Pahikung パヒクン という織物で、
        織り上がった後に部分的に染色
        する技法でした。
        織り幅 15cm、長さ 100cm
        RP.150,000 ( 約1500円 ) 

上が表側、下が裏側です。
浮織り部分の糸は経にわたります。
浮織りの部分だけ、経糸の整経をプラス
するのだと思います。