イカットの島 / バリ島に暮す / 風に吹かれながら

バリ島ウブドの小路は手工芸にあふれています。バリヒンドゥーの信仰に息づく暮らしに触れながら手織りの時を楽しみたい。

腰機 ( 輪状式原始機 ) で織る

2016年02月11日 | 腰機 Back tension loom / in Bali / 2016年
久しぶりの織りです。
ブータンの織りで習った腰機に再度、挑戦します。
整経を思い出せるか心配で、イロイロと調べてみました。
ソンケットを織る機には筬があり、筬をつける整経が
出来ないのかどうかなどです。
調べると、アイヌの機には筬があり、弥生時代に
伝わった機には筬がありません。直状式と輪状式の
二つがあると分かりました。
ブータンの整経は擬似輪状整経だそうですが難しいので、
輪状式で習いました。
違いを簡単な図にしました。


中国南部から東南アジアにかけては
現在でも輪状式腰機が使われているそうです。

試し織りの簡単な記録です。

腰機の輪状式整経の手順 ( 平織り )
長さ120cm、 織幅10cm、 約50回の100本
1. 5本の棒を立てます。両端の長さは半分の60cmの
間隔です。
2. 手前のコイルから上 糸 ( インディゴ ) 、
下糸 ( インディゴ ) の2本どりで
スタートします。
3. 50回、回します。
4. そのまま、機にセットします。
5. 手前のコイルはそのまま、上糸のコイルを
持ち上げて中筒を入れます。
抜けないように筒の中にひもを通して、
結びます。下糸のコイルから下糸ソウコウを作ります。
6. 緯糸の準備をします。
7. 織り始めます。上糸から。
上糸は中筒の上を通ります。中筒の空間に
刀杼を入れ、立てて、右から緯糸を通します。
8. 下糸は下糸ソウコウを上げます。
刀杼を入れ、打ち込みます。立てて、緯糸を
左から 通します。一往復が終わりました。
9. 繰り返します。
中筒との空間に刀杼を入れて、打ち込みます。
刀杼を立てて、右から緯糸を通します。

試し織りの途中です。
万力を止める場所が階段しかなく、ここで座って
織っています。




7cm×55cmの仕上がり



シドゥメン村へ行った時に糸屋さんに寄りました。
ソンケット織りの機の道具も売っています。
竹の筬を買ってきました。RP.100,000 ( 約1000円 )
直状式の腰機で使ってみるつもりです。






緯糸を通す道具トゥンダ Tundak ( RP.20,000 ) も
買いました。
糸を巻いた丸棒を差し込んで使います。





織りを始めたきっかけとなりました
作品展が今年も開かれます。
よろしかったら、お出かけください。
私は写真での参加となります。

第9回 手織り仲間の手織り展
平成28年2月22日(月)~24日(水)
府中グリーンプラザ 分館 ギャラリー
府中市寿町1-1
Tel / 042-340-0211
京王線府中駅ケヤキ並木方面出口 徒歩2分


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