イカットの島 / バリ島に暮す / 風に吹かれながら

バリ島ウブドの小路は手工芸にあふれています。バリヒンドゥーの信仰に息づく暮らしに触れながら手織りの時を楽しみたい。

ジャワ島の手紡ぎ糸に悪戦苦闘中

2014年02月03日 | おりひめ手織機 で織りを楽しむ
写真 まだのりを付けない前の糸です。やっと、織り始められました。

経糸をかせから糸玉にする時から糸が毛羽立ち、互いにからみつき、
撚りがあまく、切れやすく手紡ぎ糸はやっかいな糸だと知りました。
まずは2本取りで整経、そして筬通しと進みましたが、途中で男巻きに
巻き取るのは無理だとわかり、筬柄との間に薄い板で作った綾棒を入れて、
綾をとりました。それでもくっつきあい、織り幅の予定の三分の一で切り上げました。

おりひめ工房の大先輩のSさんに尋ねてみました。のりをつけたら良いのではと
アドバイスをいただき、はじめてののり付けに挑戦です。
ネットで調べると、のりの材料はわかりましたが分量はわからず、
まずは手にはいる残ったご飯でためしてみました。
昔、母がよく残りご飯で洗濯物ののり付けをしていたことを思いだしました。

整経済みの残り糸と糸だまに出来なかったかせの残り糸、合わせて55グラム。
残りご飯73グラムに対してお水は約1500CCを少しづつ入れて1時間
以上かけて煮詰めました。
のり付けには正麩、片栗粉、ふのり、小麦粉などと書かれていましたが
バリ島のスーパーでは多分、小麦粉しか手に入らないので次回は小麦粉でためしてみます。

かせを糸だまにしています。
 

筬通しの途中から綾棒を入れました。それでもすぐにからみついてしまいます。
   

織りの合い間にのり付けの作業にとりかかりました。まず糸の重さを量ります。
 

約650ccに煮詰めたご飯ののりをこして200ccほどボールに入れ、
15分ほど糸をつけこみます。(かなり糸がのりを吸収するのでもむ時用ののりを残してみました)
その後、残りののりを加えて、糸全体にのりがいきわたるようによくもみます。
 

タオルでふきとります
 

棒を2本上下にかけて、均等にねじっていき、しぼります。
タオルでしぼり取ります。
  

すぐに1本づつさばきます。たばの下におもりの竹棒を差し込むと作業がし易いです。
雨期の終わりですが気温は30度ちかくあり、風も心地よく吹いていました。
乾くのが早く、さばきがなかなか進まずあせりましたが、のりが乾いてもぱりっとはがれてくれました。
  

糸のたばの下におもりの竹棒を差し込んでほします。整経済みの糸を輪にしばったので長くなりました。
 

このかせは始めから絡みつきがひどくて、途中で止めてしまいました。
のり付け後、かせから糸玉状に巻き取り、さらにきつすぎたので木枠に
巻き取りました。3日かかりました。
悪戦苦闘のかせですが糸の性質が少しわかったように思います。
 

自己流でののり付けが終わりました。扱いが楽になりました。
残りのかせは一束づつ小麦粉で試しながらしてみます。

手間がかかる糸に向かう時、心は出来上がりの柔らかな織りをイメージしています。
根気よくやさしく糸に接しなくてはと思います。





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