台所のあれはどうしたのと息子に聞かれて、もらったのと答えた。
誰に?
見ず知らずのひとに。
昨日今日は波が荒くて浜には海藻が打ち上げられていた。
こういうのとても興味あるけどどれが食べていいやつかわからない。
波打ち際でワカメを引き上げている二人をうらやましく見ていたら、こんなには配りきれないからと沢山待たされた。
今キッチンはちょっとしたワカメ工場になっていて、行程は夕食を跨ぎそうな見通しになっている。
あれでも半分なんだよ、ノブコさんのところにだいぶ置いてきたから。
息子も娘も絶対食べない、と宣言する。
いいでしょう、そう言うだろうとは思ってた。
ハサミで根っこ的なのを切り落とし、メカブと茎と柔らかいとこに分ける。
大きな鍋のお湯に潜らせるとさっと緑に変わる。
食べる分と冷凍する分と。
ふんわり海のいいにおい。
ワカメセラピー?娘が笑った。
でも、うん。
どこか胃じゃないところも満たされている。
荒波はときにいいものをくれたりするって
最近思ってるところ
もらいにいった、つもり、になって楽しくなった。
荒波にもらう贈り物。
いろいろなのが面白いんだよね、きっと。
荒いのも静かなのも。
美味しいよ!
ペンちゃんにもフミオにも食べさせてあげたいなあ。