第2ラウンド

数年ぶりに学校に通うことにした娘は、がんばってがんばってがんばって同じクラスのグループに尽くした。

分裂や「話し合い」のゴタゴタを１つひとつ乗り越えて、プリクラやエンドレスファミレスやタピオカをクリアした。

それでも女子の過剰適応的群ルールは厳しくて「ナオサナイトシャカイニデレナイ」と善意の皮を被った吊し上げを食らった。

娘はとてもよく踏ん張ったと思う。

でも、もうつきあわなくていいよ、そんなやつら、と私もYさんも言った。

パニックを起こし（ほら、ここがただ一度親が学校にフォローをお願いしたところ）ひとりは辛いと泣きながらしばらく通い、それがいつの間に入学早々に娘を仲間はずれにしたいじめっ子とお昼を食べるようになり、ついにそこにアカリちゃん（仮名）が降臨する。
いじめっ子と娘のいるテーブルに、はあ落ち着くわ、ここに座っていい？と。

娘みたいなオリジナルは、そこらへんのたったひとクラスでマッチング完了したりしないんだ。

さらにぶっ飛んでオリジナル、娘に言わせれば「凄くいい」アカリちゃん。

来ると思ってた。

この先どうなるかなんて関係ない。

たとえ倒れてもまたひとりになってもかまいやしない。

娘はひとまわり強く落ち着いている。

第2ラウンド。

さあ行ってみよう。