娘が行ってこいというので予約してプロと話をしてきた。
(あ、でも専門家でも7割はアヤシイからね。どうせ行くなら最上のところに行ってね)
私はもう自動的にバランス取れるようになってるし、話を聞いてくれる(しかもほぼプロの)友だちもいるし、必要ないかなとは思った。
だけど今年はほんとにやられまくったから、年内に一度なんらかのまとめになるといいかもと、美容院かスパみたいな気分で予約した。
受付に着いて横に貼ってある記事を見たら、世の中本当に辛い思いをしているギリギリの人たちがたくさんいるのがまざまざと思い出されて申し訳ないような気持ちになったけど、いやいや、別にいいんだよな。
小さな部屋に通されてお久しぶりですと挨拶して、あったことをかいつまんで話す。
もうずいぶん昔、こういうところに来るたび泣いていた。泣く場所もないんですよね、と泣かせるために言う言葉を律儀に受け取っては泣いていた。
いつまでたっても泣くなあと思っていたけれど、それでもあれは数ヶ月のことだったかな。もう何年も前。
今日は泣かないどころか笑いながら話した。
そうか、私はそれを確認するために来たんだな。
もう私の中で気持ちは揺れてはいず、蹴りはついていた。
「それで」
「どうなさるんですか」
一流だから話の流れさせ方も、キーとなる質問の置き方もばっちり。
私の中でちょうどよくそこの意識が立ち上がり渦状に流れている。
あとはそのタイミングで中を覗きこむだけ。
もう答えはあった。
表層にうまく流れてきたそれをすくう。