平和エッセイ

スピリチュアルな視点から平和について考える

昨年3月20日のバグダッドの平和行事(1)

2005年03月20日 | Weblog
3月20日は、アメリカのイラク攻撃が始まった日です。2年後の現在でもイラクではまだ混乱が続いています。

戦争開始1周年の昨年の3月20日に、ジェームズ・トワイマンらによって、バグダッドで、イラクと世界の平和を祈る行事が開かれました。この行事に関するエリヤフ・マックリーン(Eliyahu McLean)さんのレポートを翻訳して紹介します。混乱の中にもかすかな光明の兆しを感じていただけたら幸いです。

本文を読んでいただければわかりますが、エリヤフさんは、ユダヤ人とパレスチナ人の平和のために尽力しているイスラエル人です。ご本人はユダヤ教徒ですが、他の宗教との対話と協力を目指して活動している方です。

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 最近、中東から来るニュースのほとんどは、聖地(パレスチナ)からもイラクからも、意気消沈させるようなものばかりです。このレポートが暗闇の中の1点の光として役立ってくれることを希望しています。

 イラクでの戦争が始まった記念日の3月20日に、イラクと全世界の平和を祈るために、宗教的指導者の一団がバグダッドに集まりました。私は、インターフェイス(interfaith・宗教間交流)代表団の一人として、バグダッドの中央にある国立劇場で催された祈りの集会へ参加するために、イラクに旅行しました。

 私たちは3月17日(水)にジェームズ・トワイマンとアンマンで落ち合いました。彼はミュージシャンで、スピリチュアルな平和活動家です。彼はヨルダンのアンマンからバグダッドまで陸路で行く、色彩豊かなグループに加わるように私を誘ったのです。私たちのグループには、ホゼ・アグエイアス(マヤ歴の専門家で予言者)と彼の弟子、チーフ・アーヴォル・ルッキングホース(スー族のチーフで聖なるホワイト・バッファロー・パイプの保持者)と彼の20歳の娘グレースがいました。さらに私たちに加わったのは、ロシアから来たシャーマンのヤロヴィトと彼の通訳、ケニアから来た霊的教師のワリギア、それにコロラド州のドュランゴから来たソフィア・ヴァン・サークサムで、彼女は旅行の手配を手伝ってくれました。

 私たちが最初にアンマンのホテルに集まった日の夜、バグダッドのダウンタウンのホテルが爆破され、多くの人々が殺されたというニュースを聞きました。そのニュースは私たちの使命が重要であるという決意を強くしてくれました。そして私たちは旅を続ける決心をしたのです。