平和エッセイ

スピリチュアルな視点から平和について考える

アメリカで50万人の大規模反戦デモ

2007年01月31日 | Weblog
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<米国>大規模なイラク反戦集会 女優フォンダさんも加わる
1月28日19時28分配信 毎日新聞

 【北米総局】米軍のイラク派兵に反対し、駐留部隊の撤退を求める大規模な反戦集会やデモ行進が27日、首都ワシントンや西海岸の主要都市ロサンゼルスなどで行われた。ワシントンでの集会にはイラクで戦死した兵士の家族や元軍人、野党・民主党の議員ら数万人が参加し、ブッシュ政権のイラク増派策を厳しく批判した。
 集会には、ベトナム反戦運動の「闘士」として知られた女優ジェーン・フォンダさんも加わった。ロイター通信によると当時、政権側などから厳しい非難にさらされたフォンダさんは、この34年間、公の場での発言を控えてきたが、この日は大勢の参加者を前に「もはや沈黙は選択肢ではない」と、派兵阻止に向けての行動を呼びかけた。
 デモには「米兵を故郷に帰せ」「イラク増派反対」などと書かれた大量のプラカードや横断幕のほか、イラク駐留部隊の家族が持ち寄った兵士の写真や国旗に包まれたひつぎも持ち込まれた。
 ブッシュ大統領は今月10日、泥沼化するイラク情勢の回復を図るため2万人以上の米軍部隊の増派を発表。23日行った一般教書演説でも増派の必要性を訴えたが、野党・民主党だけでなく、与党・共和党からも批判が出ている。
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http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070128-00000028-mai-int

イラクでの米兵戦死者はすでに3000人を超えました。アメリカではイラク戦争に反対する国民の世論がかつてないほど膨れあがっています。しかし、この記事からは、その熱気はあまり伝わってきません。日本の新聞・テレビだけではなく、アメリカのマスコミもこの反戦デモをそれほど大きく報道しなかったからです。実際には、ワシントンDCのデモには50万人もの参加者があったそうです。ところが、ところがニューヨーク・タイムズは「Tens of thousands 数万人」と数字を小さくして報道しました。アメリカの知人が以下のサイトを教えてくれました。

500,000 march in Washington DC downsized by Media:

march for anti-war:

march in LA-1/27/07:

「あるある大事典」の納豆番組ではないけれど、テレビも新聞もいつわりの情報で人々を操作している部分が非常にあります。最近、京都のアパホテルの耐震偽装が明らかになりましたが、昨年、もとイーホームズの藤田東吾氏がアパグループの耐震偽装を告発したとき、朝日も読売も毎日もまったく報道しませんでした。これも情報操作です。

いまアメリカでは、イラン攻撃を狙っているブッシュ・ネオコン政権と、草の根の反戦平和運動が激しい綱引きをしています。アメリカが無謀な中東大戦争に突入しないよう、世界平和の祈りを祈り続けなければなりません。

ジュセリーノという予言者(4)

2007年01月29日 | Weblog
同じことがジュセリーノの予言についても言えます。彼も幽界に描かれている状況を霊視して予言しているわけです。しかし、未来は確定的なものではなく、人類の想念・言葉・行為によっていくらでも変えることができるものなのです。未来は予測するものではなく、人類が自らの手でつくりあげていくものなのです。

輝かしい未来をつくる中でも最大の力を持っているのが、世界平和の祈りです。世界平和の祈りは、幽界の否定的な像を消し去り、明るい未来を作り上げる強力なエネルギーに満ちています。昨年から今年にかけて、世界平和の祈りの力は一段とパワーアップされています。これからは、否定的な予言はどんどん外れるようになるでしょう。

さらに、ジュセリーノの予知能力がいつまで続くかも疑問です。

五井先生は、霊能者の能力は神のみ心にそった形で行使されねばならない、と述べています。最初はすぐれた霊能によって人々を救っていたにもかかわらず、自我欲望に流されるにつれ、だんだんその能力を失っていった霊能者が大勢います。

先に紹介した南米通信ブログではこう書かれています。

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■2005年10月7日付けで、ロイターで配信された内容 ≪霊能力者、フセイン発見は自分のおかげだと報酬を要求 ≫ [リオデジャネイロ/ロイター] 霊能力者が「サダム・フセインは穴の中に隠れている、という情報を米軍に教えたのは自分だ」と主張して2,500万ドルの報酬をアメリカ政府に要求する訴えを起こした。高等裁判所は木曜日、この案件はブラジルで審議すべき問題であるとして霊能力者の故郷、ミナス・ジェライス州の裁判所に判決をゆだねた。下級裁判所は以前、霊能力者ジュセリーノ・ノーブレガ・ダ・ルースの主張はブラジルではなく、アメリカで審議されるべき案件であるとしていた。しかし、高等裁判所はこれと違う判決を下した。「ミナス・ジェライス州裁判所がこの案件を扱うことになります。ジュセリーノ・ダ・ルースは、自分がサダム・フセインの隠れている穴の正確な位置を米軍に手紙で伝えたと主張しています」、高等裁判所当局の広報担当者は語った。米政府は2003年7月、サダム・フセインに賞金を掛けた。同年12月にフセインは捕らえられた。ジュセリーノの話によると、米政府に向け何通か手紙を送り始めたのは2001年9月からだという。またその中の一通には、サダム・フセインが潜んでいたティクリット近郊の農家にある地下室の様子を記載したと話している。しかし、米政府からの返事は全くないとのこと。霊能力者ジュセリーノ・ダ・ルースの弁護団は、「ジュセリーノは夢の中で近未来に起こる出来事を見ることができるのです。たぐい稀な才能の持ち主なのです」と裁判で供述した。法廷がジュセリーノの主張を認めた場合、外交筋を通じて米国務省に通達されることになっている。
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http://nambei.blogspot.com/2006/10/blog-post_13.html

「清貧を貫いている」はずの人が、賞金をよこせと裁判? 奇妙ですね。ジュセリーノは「清貧」から金儲けに方向転換したのでしょうか。

さらに、もしフセインの居場所を言い当てたのが本当にジュセリーノだとしても、彼のそういう行為はたはして正当化されるでしょうか?

サダム・フセインはただの犯罪者ではありません。いやしくも多くのイラクのスンニ派国民の支持を集めていた政治指導者です。彼がアメリカにとって都合の悪い人物であったとしても、それがアメリカのイラク攻撃やフセイン弾劾を正当化することにはなりません。フセインの意義は歴史が定めます。そういう人物を金のために売る、ということは神のみ心から逸脱しています。

そういう霊能者はいずれ神によってその霊能を奪われます。そうすると、かつての霊能を今でも持っているかのように見せかけるために、色々な嘘や細工が行なわれるようになります。そういう人物の予言は当たらなくなります。もっとも、8万8千件も予言していれば、その中にはまぐれで当たるものもあるかもしれませんが、外れた予言については沈黙しています。

ここにジュセリーノの予言が出ていますが、2006年分はかなり外れています。日本では大地震は起こらなかったし、アメリカに大規模ハリケーンも襲いませんでした。これらは、テロや犯罪のように予言して防ぐことができるような出来事ではありません。まったくいい加減な人騒がせの予言です。

それは、ジュセリーノの能力がにせものか、それともジュセリーノの見た未来が、その後、世界平和の祈りによって消されたかのどちらかです。

ジュセリーノの予言に心を惑わされる暇があったら、世界平和の祈りを祈って、みずからの力で明るい未来を引き寄せたほうがよほどましです。


ジュセリーノという予言者(3)

2007年01月25日 | Weblog
私たちが生きていると信じている3次元の世界は、霊的次元からの投影によって生じています。これは個人としても世界全体としても同じです。

個人の場合、投影の光源に相当するのが神我(神霊的自己)で、それを映像化する元のフィルム(原型)に相当するのが霊体・幽体です。光源の光が霊体・幽体を通り、3次元世界に投影されることによって、物質界の自己が生じます。

個人の集合が世界人類です。世界人類では上の関係は、神界―霊界・幽界―肉体界となります。このへんのところは五井先生の『神と人間』にわかりやすく解説されています。

個人でいえば、霊体・幽体を形成するのは、その人の過去世から現在に至るまでのカルマ(業)です。カルマとは「作用」「行為」といういう意味のサンスクリット語ですが、岩波仏教辞典によると「輪廻転生をあらしめる一種の力として、前々から存在して働く潜在的な「行為の余力」を積極的に示すようになった」と説明されています。

そして、カルマ(業)には3種類あり、「行為のあり方により、身体にかかわる行為を「身業」、言語にかかわる行為を「口業」または「語業」、意思にかかわる行為を「意業」といって三業に区別される」ということです。

カルマは、個人の運命を決めるデータです。各人は生まれるときに、その人なりの運命のデータを、いわば録音テープやCDやDVDのような形で持参しているわけです。そのデータが3次元世界で1次元の時間軸上に展開されるのが、個人の人生です。

ただし、CDやDVDは書き換え不可能ですが、個人の運命データは、現在の「身業」=行為、「口業」=言葉、「意業」=想念によって、常に上書き可能で、書き換えられています。姓名判断や占星術で、個人の運命をある程度予測できるのは、生まれた時点での個人の運命データを解読し、推測しているからです。しかし、それらはその後の書き換え部分を判断に加えていませんから、100%当たるということはありません。

個人の運命は生まれた時点では過去世のカルマによってある程度決まっていますが、生まれたあとの想念・言葉・行為によって変えることが可能です。

同じことが世界人類全体の運命についても言えます。

ジュセリーノが未来を夢で見るというのは、夢の中で彼は霊界・幽界に入り込み、そこに存在している3次元世界への原型となるデータを読み取ったからです。しかし、そのデータはDVDのように不変なものではないので、そのまま実現するかどうかはわかりません。人類全体が生き方を変えれば、人類の未来の運命は変えられます。

前世紀に有名だったのは、エドガー・ケイシーという予言者でした。ケイシーは催眠状態の中で、様々な予言を行ない、驚くべき的中率を示しました。ケイシーは「日本の四分の一が水没する」という予言をしていました。清水勇さんが五井先生にこの予言について質問したところ、五井先生は、「本当と言えば本当、嘘と言えば嘘」とお答えになりました。

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 つまりエドガー・ケイシーは幽界に描かれている恐ろしい状況を予言していたのです。放っておけば、法則とおり、やがて事実となって地上界に現われることになるのです。そういう意味ではやはり本当のことなのです。しかし宇宙神は五井先生を地上に遣わし、「世界平和の祈り」を宣布させ、救世の大光明によって、幽界に出来上がっている地獄絵図を消し去る方法を人類に教えて下さったのです。
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  清水勇『ある日の五井先生』

日本に五井先生が生まれ、世界平和の祈りが祈られることによって、日本沈没の予言は覆されたのです。

Google――検索独占?

2007年01月22日 | Weblog
ジュセリーノの続きは次回にして、今日は1月22日(日)のNHKスペシャルのGoogle特集について書いてみます。

インターネット上に諸々の情報が氾濫するにつれ、どのように効率的に情報を整理するか、ということが大きな問題になってきました。あるキーワードで情報を検索して100万ものサイトが出てきたら、それらすべてを見ることは不可能です。その中でどれが重要でどれが重要でないか、というランク付けが必要になってきます。そこに登場したのがGoogle(グーグル)という検索サイトです。

Googleはいくつかの原則を組み合わせて情報を整理します。Googleはそれまでの検索エンジンよりははるかによい検索結果を出すことが知られるにつれ、検索エンジンのデファクト・スタンダードの地位を占めつつあります。私自身もGoogleをよく使います。多くの人が検索エンジンとしてはGoogleしか利用しない、という傾向が強まりつつあります。

Google検索の上位に出れば、そのサイトは訪問者が多くなります。それが商売に関係しているサイトであれば、売り上げが伸びます。

Googleは検索の順位付の基準を公表していません。そこで今度は、どうしたらGoogle検索で上位になるかを解析する会社が生まれ、それによって、特定の病院や会社が検索の順位を上げ、業績を伸ばすことに成功したことが番組では報道されていました。

それとは逆に、別の会社はある日突然、Googleの検索に載らなくなり、その結果、業績が急激に悪化しました。この会社はGoogleに対して訴訟を起こしました。

アメリカで「天安門」というキーワードで画像を検索すると、1989年の天安門事件の写真が多数出てくるのに、中国のGoogleで「天安門」を検索すると、それが一つも出てこない、という結果になります。つまり、中国のGoogleは検索に検閲(フィルター)をかけているわけです。

Googleはアメリカでもフィルターをかけています。

アメリカには農産物名誉毀損法(Veggie Libel Law)という法律があり、科学的証明がないかぎり、食品の安全性について悪評を立てることが禁じられています。そのため、たとえBSE(狂牛病)の疑いが濃厚あっても、科学者の証拠というお墨付きがなければ、それについての情報を流布させることが困難になります。これは、生産者側には都合がよい法律ですが、消費者にとっては、危険かもしれない食品情報に触れることができなくなります。インターネットにはそういう情報もアップされますが、Googleはアメリカの法律に違反しないように情報にフィルターをかけ、検索結果に出ないようにしています。

中国でのやり方もアメリカでのやり方も、国家権力と争ったら検索商売ができない、という思惑から行なわれていることは明白です。しかし、言論の最も重要な使命は、権力の監視ではないのでしょうか?

Googleは金儲けを目指すアメリカの1民間企業です。そういう私企業が検索の原理を公開しないまま、検索エンジンのデファクト・スタンダードになることは非常に危険です。

Googleの社員の中には、「Google政府」や「Google通貨」を目指す人までいるようです。恐ろしことです。

検閲が言論の自由を抑圧し、社会を歪めたことは、よく知られています。インターネット時代、検索の検閲は言論の自由を歪めます。

日本でも「Google八分」という言葉があります。あるサイトがある日突然、Googleに載らなくなるのです。番組で紹介されたアメリカの会社もGoogle八分にあったわけです。


たとえば、「政治家名+腐敗」という検索結果が表示されなくなると、その政治家のスキャンダル情報が隠蔽されます。

検索フィルターがすべていけないというわけではありません。青少年に有害な性情報や犯罪情報にはフィルターをかけるべきです。ただしその場合、どういう原則でフィルターをかけているかを公開しなければなりません。そのことによって、検索エンジン利用者は、検索結果にどういうフィルターがかかっているかを知ることができます。

しかし、内緒でフィルタリングすれば、それは巧妙な言論統制になります。

戦前の日本では、政府にとって不都合な情報は「●●」や「××」で置き換えられました。それによって人々は、少なくとも検閲が行なわれたこと、そして、検閲内容の推測ができました。しかし、戦後、GHQが行なった検閲は、そういう検閲の跡を残さない巧妙な検閲でした。そのため、日本国民は検閲が行なわれたことさえ知ることができなかったのです。Googleが行なっているフィルタリングはまさにGHQ的な検閲です。

政治の世界での権力独占は独裁政治です。経済の世界でも独占は弊害を生むので、「独占禁止法」があります。検索の世界でも独占は不健全です。様々な異なった原理原則で異なった検索結果を出すいくつかの検索エンジンが並存するほうが望ましいと思います。

なお、「平和エッセイ」の文章は、Yahoo検索のほうにはよく出てきますが、Googleではほとんど出てきません。まさかGoogleが「平和エッセイ」をGoogle八分にしているわけではないでしょうが。私がこんなブログを始めたのも、「平和エッセイ」がGoogleに載らなかったからです。ただし、このブログの文章はGoogleにも拾われているようです。





ジュセリーノという予言者(2)

2007年01月20日 | Weblog
たま出版に記事に、「彼の予知は、基本的には夢によって情景が出てくる」とありますが、その情景が見えるということは、それが何らかの形で存在しているから見えるわけです。

人間は通常、縦・横・高さの3次元の世界にいて、その3次元の世界が時間軸の上を過去・現在・未来と動いている、というイメージで生きています。未来は文字通り「未だ来ていないもの」ですから、ある程度の予測はできても、見ることはできないはずです。

ところが、こういう世界観は、実は、宇宙の実態とかけ離れたきわめて限定された世界観なのです。それは、地面の上を歩くことしかできないアリが、ハチが飛ぶことができる空中はない、と思い込んでいるようなものです。

平面という2次元の世界しか知らないアリは平面上に何か障害物があれば、その先を見通すことはできません。しかし、3次元に生きているハチは障害物を越えて、その向こう側を見通すことができます。

通常の人間には未来を見通すことはできませんが、それは2次元に生きているアリが、3次元の世界を知らないのと同じようなものです。しかし、たまに、もう一つの次元から、時間を超えて先の世界を見通すことができる能力の持ち主がいて、そういう人が予言者と呼ばれるわけです。それがなぜ可能かといえば、縦・横・高さの世界を3次元、それに時間を加えて4次元しか、通常の人間は知りませんが、実はもう一つ(以上)の次元があり、その中で人間は生きているからなのです。

このもう一つの次元は人間の心、意識と関わっています。それを霊的な次元と呼ぶことができます。縦・横・高さの物質的次元は、霊的次元を含めた宇宙全体の部分集合にすぎません。

これをとてもうまく説明しているのが、プラトンの「洞窟の比喩」です。ギリシャの哲学者プラトンは、人間は、背中を入口(光)のほうに向けて洞窟にすわっているような状態だ、と言います。人間が対面している洞窟の壁には影が映り、自分が動くと影も動きますが、人間はその影が自分であり、世界のすべてであると錯覚しているのです。しかし、影をつくりだしているのは、すわっている自分であり、その背後にある太陽の光なのです。

プラトンは、自分のイデア説を説明するためにこの「洞窟の比喩」を用いているわけですが、私はこれを少し変えて、太陽を神(神霊的自己)、洞窟の入口にすわっている人間を霊界・幽界(意識・心)、壁に映る影を現実世界(肉体的自己)として説明します。

日本語ではこの世のことを「うつしよ」といいますが、3次元の世界は実は、高次元の霊的世界が映し出されて現出している世界です。普通の人間は、3次元の壁に映し出された影しか見ることができず、それがすべてと思い込んでいますが、中には、影の原因となっている高次元の自分自身、さらにはそれを照らし出している太陽そのものを認識できる人が存在します。

影の世界である3次元の世界では、時間は時間軸の上を一方向にしか進むことができません。つまり時間は直線(1次元)です。しかし、霊界・幽界(意識・心)では、時間は少なくとも2次元以上であると考えられます。時間が2次元ということは、私たちには想像しがたいことですが、ごく簡単に言えばこういうことです。

現在という一瞬は、1次元の時間軸上の1点です。ところが、その1点に別の時間軸が直交していて、その1点上に別の過去・現在・未来が展開しているのです。逆に言えば、1次元の時間というのは、2次元の時間の1次元への写像、まさに投影であるわけです。

時間が1次元であれば、未来は見ることはできません。それは、2次元世界のアリが、障害物の向こう側を見ることができないのと同じです。しかし、3次元空間を飛ぶことができるハチは障害物の向こうを自由に見ることができます。それと同じように、2次元の時間では、過去・現在・未来という直線的な時間の流れは絶対ではなくなります。夢の中では、過去・現在・未来がごちゃ混ぜになりますが、夢の時間はまさに2次元の時間です。

3次元の世界、すなわち洞窟の壁の影の世界では、1次元の時間しか流れていませんが、影の原因となっている霊界・幽界(意識・心)の世界の時間は2次元以上です。

これをCDやDVDという別の比喩で説明することもできます。CDやDVDの中には音楽や映画がデータとして、最初から最後まですでに2次元平面上に存在しています。しかし、私たちはそれを実際に観たり聴いたりするためには、それらをプレーヤにかけ、1次元の時間軸上に展開しなければなりません。

たとえばCDの曲を聴く場合、通常、演奏は、1,2,3・・・という順番で進みます。それは直線的な時間の流れです。しかしCDを、スキップやランダム選曲や早送りや逆回転など、通常の演奏とは別の特別な機能を使って聴くこともできます。そうすると、本来ならばあとでなければ聴けない曲を先に聴くこともできます。つまり、未来を先取りして聴くことができるわけです。普通の人がCDを前から順番に聴かなければならないのに、スキップしてあとのほうの曲を先回りして聴ける人が予言者ということになるわけです。

通常の人間にもそういう機能は備わっていたのですが、長年、洞窟の中にすわっていて、影絵の世界がすべてと思い込んでしまって、そういう機能を忘れてしまっているのです。

ジュセリーノという予言者(1)

2007年01月17日 | Weblog
昨年12月末ですが、テレビのチャンネルをまわしたところ、たまたまビートたけしの超常番組特番をやっておりました。そこでジュセリーノという予言者のことが紹介されていました。

たま出版から近々彼の本の翻訳が出るそうですが、たま出版のサイトでは、以下のように紹介されています。

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ブラジルのサンパウロから、車で二時間ほどの田舎町に住む、一人の予言者が最近注目を浴びている。
ジュセリーノ・ダ・ルースという47歳になる専門学校教師だ。

9歳の頃から、家族の身に降りかかる事故などを見通す能力があり、近所の人々も相談事を持ちかけていたほどだったが、深いキリスト教信仰を持ち続け、今日まで清貧を貫いている。

彼の予知は、基本的には夢によって情景が出てくる。同時に、その内容を伝えるべき相手の名前と住所が夢の中で指定されるのだ。相手とは夢に出てきた事件の当事者や関係者だ。ブラジル国内だけでなく、世界中で起きる大事件であるところがすごい。

日本へは、昭和天皇宛に崩御と神戸地震を79年に警告している。崩御は89年1月、神戸地震は95年1月である。
だいたいは書留書簡で事件の警告は送られるので、手紙の日時が残され、実績の裏付けとなっている。

最近そのデータをまとめた本が出版され、ブラジルではテレビや雑誌などからインタビューが殺到している。

東スポ紙でも新春鼎談などで、予言の証拠書類が紹介される予定になっているほか、12月30日のテレビ朝日「ビートたけしの超常現象特番」(午後6時半~9時)が、日本初のインタビューをおこなう。

また、これまで記録に残されている予知事件は8万8千件にのぼる。
主だった事件を本書よりあげてみよう。

・ 9・11同時多発テロとイラク戦争、サダム・フセインの所在情報
・ スマトラ沖大地震とインド洋の津波
・ チェルノブイリ原発事故
・ オウム真理教による東京地下鉄サリン事件
・ ダイアナ妃暗殺事件
・ プレスリー、ビージーズ、ビートルズメンバーらの事故・病気・死亡
・ アイルトン・セナの事故(殺人だったとしている)
・ ブラジルのサッカー優勝と敗退

そのほか多いのは、ロシア、ポルトガル、アフガンなどで起きたテロ事件に関する詳細な予知のほか、ブラジル国内の汚職事件の告発が目立つ。

また災害の予告が的中した国からは、大使が接触して今後の予知情報を求めてきているほか、情報機関から自国の予知情報の非公開を強要する動きもみられる。
これまでジュセリーノ氏がおこなった予言は、90パーセント以上の確率で起きているといわれている。

過去のこの高い実績から、それでは未来はどうなるかが気になってくる。
この本の著者は、執筆中にも、次々と予知が実現していくのに驚いたと書いているが、そのデータを見ると、今後半世紀ほどの状況が詳しく予言されている。

地震、津波、温暖化現象による旱魃や飢饉、経済変動、ウイルス感染の猛威など、これまで以上に全世界的に自然環境が過酷なものになることが記述されている。
アジアや日本に関するものもあり、期日が特定されているので、安易に公表していいものかという懸念もある。

しかし、ジュセリーノ氏は「予言は警告として受け取り、そのための手立てをすることで、回避することが重要だ」という立場を主張している。だからこそ手紙を出し続けているのだという。
天災や事故の防止に万全というものはないだろうが、天気予報や地震予知なども完全とはいえないにしても、突然襲われるよりは準備しているに越したことはないだろう。
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http://www.tamabook.com/j_nirasawa/frame.html

ジュセリーノは、近々大阪で大地震が起こる、とも予言しているそうです。この予言を信じてノイローゼになっている人もいるようです。

でも心配いりません。彼の予言は大部分が外れるでしょう。

「南米通信」というブログでは、2006年9月29日(金)に起こった、ブラジルのゴル航空1907便墜落事故をジュセリーノが正確に予言したことが書かれています。ジュセリーノはたしかにある種の未来予知能力の持ち主であると思います。

しかし、未来予知というものはなぜ可能なのでしょう? そのメカニズムがわかれば、予言された未来を変えることもできるのです。未来を変えることができれば、未来を恐れる必要もありません。


五感は神のために存在する

2007年01月15日 | Weblog
1月14日の昌美先生のお話を私なりに言い換えてみました。――

 目は、ものを見るためだけにあるのではない。人の中にある神の光を見るためにある。
 耳は、音を聞くためだけにあるのではない。人の言葉の中にある神の響きを聞くためにある。
 鼻は、臭いをかぐためにだけあるのではない。神の息吹を呼吸するためにある。
 口は、ものを食べるためにだけあるのではない。神の言葉を語るためにある。
 手は、ものをつかむただけにあるのではない。神の創った大自然に触れるためにある。

核武装(2006年12月)

2007年01月10日 | バックナンバー
 十月初めに北朝鮮が核実験を行なったために、日本では危機感が高まっている。この機会に一部の政治家は、日本も核武装について議論すべきだ、と発言しはじめた。世間には、核兵器を保有すれば日本の安全保障は万全だ、と信じている政治家や国民もいるようだが、核はそれほど強力な国防手段なのだろうか。

 核兵器が戦争抑止力になるという考えは、「相互確証破壊」という観念に基づいている。これは、一方の核保有国が相手国に対し核ミサイルを発射した際に、相手国がそれをすぐに察知し、直後に核で報復することである。つまり、一方が核を使えば、相手も使い、最終的にはお互いが必ず破滅するので、両方とも核が使えない、という理屈である。これを「恐怖の均衡」ともいう。この観念が想定対象としているのは、米・露・中という互いに遠く離れ、核兵器を各地に分散配備できる広大な国々である。

 これに対し、北朝鮮が日本に向けてミサイルを発射すると、わずか七~八分で到達するという。現在の技術では、これを途中で迎撃し破壊することはできない。核攻撃を受けたあとでも、日本に核ミサイルが何基か残っていれば、日本は北朝鮮に核報復することができる。ただし、東京や大阪のような人口稠密地をかかえる日本のほうが、その被害ははるかに大きい。北朝鮮の指導者が核戦争を決意した場合、日本のほうが大損害をこうむるのである。日本が自国の安全を確保しようと思えば、日本が先に大量の核ミサイルを撃ち込んで、敵国民を全滅させねばならないが、そんなことは人道上許されない。日本が核を持てば、北朝鮮は日本の先制攻撃を恐れ、自分から先制攻撃をしかけたいという心理に駆られるかもしれない。つまり、日本と北朝鮮のような国土が小さく、距離が近い国々の間では、相互確証破壊が機能せず、逆に核戦争の危機が高まる場合がある。

 もし日本が核武装したら、韓国も核武装することは目に見えている。日本と北朝鮮の間で起こることは、日韓の間でも起こりうる。東アジアに核兵器が拡散し、核戦争の危険性が高まる。

 さらに核実験の問題もある。日本はどこで核実験をしようというのであろうか。海上で行なえば、海を汚染し、魚が食べられなくなる。世界有数の地震国である日本で地下核実験を行なえば、大地震を誘発する可能性もある。いずれにせよ、核実験や核戦争は最大の環境破壊、地球に対する犯罪行為である。

 そこまでして、膨大な費用をかけて、使えない兵器、使ってはならない兵器を保有して何の意味があるのであろうか。唯一の被爆国である日本はむしろ、全世界的な核廃絶を通しての平和建設の道を模索すべきなのである。

第3回「ウォーター・フォー・ライフ・フェスティバル」(5)

2007年01月08日 | 江本勝と水からの伝言
江本勝氏の仮説に原理的な考察を加えたために、「ウォーター・フォー・ライフ・フェスティバル」の紹介が遅れてしまいました。

今回のフェスティバルの目玉はEMの比嘉照夫さんと船井総研の船井幸雄さんでしょう。比嘉さんの講演は何度か聞いたことがありますが。船井さんは初めてでした。

江本さんと比嘉さんは、同じころに船井さんによって「本物技術」として紹介され、有名になったそうです。

〇比嘉さん

比嘉さんのお話は、年々すごくなっています。現在の科学界からは、江本さん以上の「トンデモ科学」と見なされることは確実です。

EMというのはEffective Microorganism(有用微生物)の略号ですが、微生物をうまく使えば、農業や環境浄化に役立つ、というのは、現在の科学のパラダイムでも十分に理解できます。しかし、それでさえ、比嘉さんの説には、体制科学者からは、データが精密でない、実験が粗雑、再現性がない、など、江本さんと同じような批判が加えられました。しかし、EMを使うと実際に様々な効果があることから、徐々に広がりを見せています。

今回のお話は多岐にわたりましたが、私がいちばん驚いたのは、チェルノブイリの放射能汚染が、EMによって減少している、という話です。微生物が放射能を中和するのであれば、これはたいへんなことで、人類への福音です。それどころか、放射能汚染された畑でEMを使うと、作物が通常よりもよく生育し、収穫が倍増するのだそうです。常識的にはありえない話です。比嘉さんはこれを、EMが破壊的なエネルギーを蘇生的なエネルギーに変換しているからではないか、と説明していました。つまり、作物は、天からの太陽と地からの太陽(放射能)という二つのエネルギーをもらっているので、元気いっぱいに成長するのだそうです。

また、塩害になって農作ができなくなった畑でも、EMを使うとよみがえるそうです。それどころか、海水にEMを混ぜると、海水を畑にまくことができるそうです。海水が無害化されるだけではなく、肥料にさえなるそうです。ちょっと信じられない話ですが、比嘉さんが実際にそれを行なっているわけですから、驚きです。

沖縄は台風が多いところですが、近所のビニールハウスが台風で全滅しても、EMを使用しているビニールハウスは、軽微な被害に終わるのだそうです。これも、EMが破壊的エネルギーを蘇生的エネルギーに変換しているからではないか、とのことです。

コンクリートやアスファルトにEMを入れると、耐用年数が大幅に伸びるそうです。そういう素材で建てた建物は、地震が来ても揺れが小さいそうです。道路の摩耗も減るそうです。

EMをセラミックに入れて1200度に熱しても死なないそうです。そういうセラミックを身につけていると、電磁波などの有害な波動が蘇生エネルギーに変換されるので、疲労が少ないそうです。

EMを入れた試験管と、EMを入れない試験管で実験すると、EMを入れない試験管もしばらくすると、EMを入れた試験管と同じ成分になってしまうそうです。これは、EMが結局は波動的なエネルギーを出しているからだと考えられる、とのことでした。

こんなことは、現在の科学界からはとうてい受けいれられません。まさにとんでもない話です。しかし、比嘉さんは、現在の科学界をまったく相手にしていません。実証がすべてを語る、と考えているのです。

私は比嘉さんのあげた事象を自分で見たわけではありませんので、肯定も否定もできません。しかし、これだけのことを、大勢の人の前で、スライドを映写しながら自信たっぷりにお話しするからには、それなりの裏づけがあるのだろうと思います。

〇船井さん

船井さんは最初、江本さんの『波動時代の序幕』という本に推薦文を書いて、江本さんのデビューを応援したときの話をしました。

そのころ江本さんは、まだ水の結晶写真はやっておらず、MRAという波動測定器を使っていました。波動値の低い水に船井さんが気を入れると、波動値が跳ね上がったそうです。

船井さんは最近しばらく体調が悪かったそうですが、沖縄の全館EMを使ったホテルで、「EMカプセル」に入ったら、いっぺんに元気になったそうです。

船井さんは、気というか念の強い人で、波動測定器で測定してもらうと、体調に関係なく、自分が思った数値が出てしまうとのことです。ですから、波動測定器にかかるときは、想念をゼロにしなければならないそうです。また、自分で自分に気を入れることもできないようです。

通常、気を出すためには、気功などの訓練を行なうわけですが、船井さんは、そういうことは一度もしたことがなく、持って生まれた能力で、あらゆるものに気を入れることができるとのことでした。たとえば、タバコの煙からニコチンを抜くことができるそうです。それどころか、その気になれば、日本中のタバコからニコチンを抜くことも簡単だ、と豪語していました(ぜひやってほしい・・・)。かつて、ある人に会いたくなかったとき、「彼が頭痛でも起こせばいいな」と思ったところ、その人から電話がかかってきて、「今日はひどい頭痛で会えない」とのことでした。それ以来、恐ろしくなって、否定的な念は出さないように気をつけるようになったということです。

船井さんは、波動現象には4つの原理があり、この4つで世の中は成り立っている、と述べました。

(1)同じ波動は引き合う、共鳴する。
(2)異なった波動は反発しあう、不調和になる。
(3)自分が出した波動は自分に返ってくる。
(4)優位の波動は劣位の波動をコントロールできるが、逆はできない。

船井さんは、実験として、会場のすべての人(千人以上?)に、「えい」と気合いをかけて、良い気を入れました。実に簡単なやり方で、はたしてこんなもので効果があるのだろうか、という気合いでした。良い気が入ると、体が柔らかくなり、前屈ができやすくなるのだそうです。そうなった人がかなりいたようで、あちこちで歓声が上がりました。舞台に上がった江本さんも、前屈度が大きくなりました。

ところが、私と、一緒に来ていた妻は、まるで変化がありませんでした。結局、これは(4)の原理で、数十年間世界平和の祈りを続けている私たちのほうが優位な波動なので、船井さんの気や念には影響を受けないということなのでしょう。

昔、ある行者が五井先生を念力で倒そうと念を送ったところ、五井先生は何でもなく、その行者のほうが倒れてしまった、という話を斎藤秀雄長老から聞いたことがあります。(4)の原理で、その行者の念は五井先生に影響を与えることはできず、逆に(3)の原理で自分の波動を即座に自分で受けてしまったわけです。

船井さんは、過去世でそうとう念力の修行をした人のようです。しかし、否定的な想念を出さず、その念力を誤った方向に使わなかったので、今日でも活躍しているのでしょう。念力も、自分を生かし人を生かす正しい方向に使えばよいわけです。

船井さんは、自分は思ったことがすぐそのまま実現するが、それは自分が世の中の流れを多少先に行っているからで、いずれすべての人がそうなるのだ、と言っていました。「思ったことがすぐそのまま実現する」というのは、よいようで困ったことでもあります。よいことだけ、光明思想だけで生きている人にはこんな素晴らしいことはありませんが、心が汚れている人は、つらいこと、悲惨なことがすぐ実現してしまうからです。これからは、常日頃の想念が今以上に大切な世界になるのでしょう。